時短ごはんと健康

親に贈る通販おせちで後悔しないために。高齢の親ががっかりするNG例と選び方のコツ

「新しい年の幕開け、いつもお世話になっている両親に、感謝の気持ちを込めて素敵なおせちを贈りたいな」

年末が近づくと、毎年そんな風に思いますよね。私も4歳と7歳の息子たちを連れて実家に帰省するとき、両親の喜ぶ顔を思い浮かべながら通販サイトを眺めるのが恒例になっています。

でも、せっかく奮発して上質なおせちを選んだのに、「味が濃すぎて…」「硬いものばかりで食べられなかった」なんて、ちょっぴり寂しい感想を聞いてしまった経験、ありませんか?

「有名な料亭が監修しているから」「見た目がすごく華やかだから」という理由だけで選んでしまうと、親世代にとっては「ありがたいけど、ちょっと違う…」なんてことになりかねません。

大切なのは、贈る側の「良かれ」と、受け取る側の「嬉しい」をきちんと合わせること。

この記事では、親へおせちを贈る際に起こりがちな失敗例を一緒に見ながら、どうすれば本当に喜んでもらえる一品を選べるのか、そのヒントを探っていきたいと思います。今年こそ、「こんなに美味しいおせちをありがとう!」と言ってもらえる最高のギフトを選びましょう!

親に贈るおせちでよくある失敗例

「今年のお正月は豪華なおせちでゆっくり過ごしてね!」そんな想いで選んだギフトが、かえって両親を困らせてしまった…。考えただけでも、とても切ない気持ちになりますよね。でも、これって実は「おせちを贈る側」のあるあるな失敗なんです。まずは、どんな失敗が多いのか、具体的な例を見ていきましょう。

味が濃すぎて体に合わない

通販おせちの口コミで意外と多く見られるのが、「味が濃かった」という声です。

私たち子育て世代にはちょうど良い甘辛い味付けでも、高齢の両親にとっては「塩辛くて、たくさんは食べられない…」と感じることが少なくありません。特に、健康を気にして塩分や糖分を控えている親世代にとって、日持ちを考えて濃いめに作られがちな通販おせちは、体に合わないケースがあるんです。

実際に、ある調査(※)によると、60代以上の男女が食品を選ぶ際に重視する点として「健康に配慮していること」が上位に挙がっています。せっかくのハレの日のご馳走が、かえって健康の心配につながってしまうのは避けたいですよね。

「美味しいものを少しずつ」を楽しみたい親世代にとって、お出汁の優しい味が基本の、素材の味を活かした薄味のおせちが喜ばれる傾向にあります。

(※参考:農林水産省「食料・農業及び食生活に関する意識・意向調査」)

硬い食材が多く食べにくい

彩り豊かで豪華に見えるおせち。でも、その中に入っている食材を一つひとつ見てみると、「これ、うちの親は食べられるかな?」と心配になるものも。

例えば、

  • 酢だこやたたきごぼう
  • 飾り切りされたれんこん
  • にしんの昆布巻き

これらはおせちの定番ですが、歯が弱くなっていたり、入れ歯を使っていたりする親世代にとっては、噛みきれずに残してしまう原因になりがちです。

「見た目はすごく立派だったけど、食べられるものが少なくて…」

なんて言われたら、贈った側としてはショックですよね。食材そのものの硬さだけでなく、冷凍・解凍の過程で食感が変わってしまうことも。お肉がパサパサしていたり、お魚が硬くなっていたり…。良かれと思って選んだ豪華な食材が、実は「食べにくい食材」になってしまっている可能性も考えながら選びたいところです。

量が多すぎて食べきれない・少なくて物足りない

「せっかくだから豪華なものを!」と、三段重や四段重の立派なおせちを選びたくなりますが、これも注意が必要です。

もしご両親が二人暮らしなら、4〜5人前の立派すぎるおせちは食べきるのが大変。「もったいないから」と無理して食べ続けたり、結局食べきれずに処分することになったりしたら、お互いに後味が悪いですよね。

逆に、お正月に親戚が集まるご家庭なのに、2人前程度のコンパクトなおせちを贈ってしまい、「品数が少なくてお正月気分を味わえなかった…」なんてケースも。

おせちを選ぶ際は、見た目の豪華さだけでなく、「誰が、何人くらいで食べるのか」を事前に確認することが、とても大切になります。両親の食の好みだけでなく、ライフスタイルに寄り添って選ぶ視点が、失敗を防ぐカギになりますよ。

「料亭監修=安心」ではない理由

通販おせちを探していると、「〇〇料亭監修」「有名シェフ監修」といった言葉が本当にたくさん目に入りますよね。なんだか品質が保証されているような気がして、ついカートに入れたくなる気持ち、すっごくよく分かります。私も「せっかく贈るなら、間違いのないものを」と思うと、有名な名前がついている商品に惹かれてしまいます。

でも、この「監修」という言葉、実は少しだけ注意が必要なんです。もちろん、素晴らしいおせちがたくさんあるのは大前提ですが、「名前がついているから絶対に安心」と鵜呑みにする前に、知っておきたいポイントが2つあります。

実店舗と通販では味が違うことがある

「いつか行ってみたいと思っていた、あの料亭の味が家で楽しめるなんて!」

そんな期待を胸に注文したおせちが届き、一口食べてみたら…「あれ?お店で食べた感動と、ちょっと違うかも…」。そんな経験、もしくは口コミを見たことはありませんか?

これにはちゃんとした理由があります。
お店で提供される料理は、その場で調理され、一番美味しい状態で食べられるように作られていますよね。一方で、通販用のおせちは、

  • 長距離の冷凍・冷蔵輸送に耐えられること
  • お正月の期間、日持ちすること

が前提で作られています。そのため、どうしても店舗で提供されるものとはレシピや調理法、味付けが変わってくることが多いんです。例えば、食感を保つための工夫がされていたり、保存性を高めるために少し濃いめの味付けになっていたり。

また、そもそも作っている場所が、料亭の厨房ではなく、おせち製造を専門とする外部の食品工場というケースも少なくありません。もちろん、料亭の指導のもとで高い品質管理がされていますが、「お店と全く同じ味」を期待すると、少しギャップを感じてしまうかもしれない、ということは心に留めておくと良いかもしれませんね。

「名前貸し」に近い監修のケースも

「監修」と一言で言っても、その関わり方は実は様々です。

関わり方のレベル 内容
レベル高 料理長がレシピ開発から食材選び、製造工程のチェックまで深く関わっている。
レベル中 全体のコンセプトや一部の品目のレシピのみを監修している。
レベル低 ブランドの名前を貸しているだけで、実際の製造にはほとんど関わっていない。

もちろん、ほとんどのおせちは料理人の方が責任をもって関わっています。ですが、中には「名前貸し」に近い状態で販売されているものも、残念ながら存在するようです。

「監修」という言葉だけに安心して詳細を確認しないと、私たちがイメージする「あの料亭の心のこもった味」とは少し違うものが届いてしまう可能性もゼロではありません。

だからこそ、私たち贈る側が、「この商品は、シェフがどれくらい深く関わっているのかな?」という視点を持つことが大切になります。公式サイトの商品説明をよく読んでみたり、開発秘話のようなページがないかチェックしてみたり。そのひと手間が、本当に価値のある一品を見つけるためのヒントになりますよ。

高級おせちでよくある不満

「年に一度のことだから」と、勇気を出して高級なおせちを注文すること、ありますよね。普段はなかなか手が出ないような価格帯のものを選ぶときって、「絶対に失敗したくない!」という気持ちも強くなるものです。

でも、残念ながら「値段と満足度が比例しなかった…」という声も耳にします。ここでは、特に高級おせちにおいて聞かれがちな、具体的な不満点について見ていきましょう。

値段の割に食材の種類が少ない

「最高級の伊勢海老を使用!」「豪華アワビの姿煮入り!」

こうしたキャッチコピーを見ると、すごく豪華で特別なおせちに感じますよね。確かに、普段は食べられないような高級食材が入っているのは魅力的です。

しかし、その一方で、「届いたお重箱を開けてみたら、なんだかスカスカ…?品数が思ったより少なくてがっかりした」という不満も少なくありません。

これは、伊勢海老やアワビ、国産牛といった特定の高級食材にコストが大きくかかっているため、その分、全体の品数が調整されてしまう、というケースです。

Aのおせち(3万円) Bのおせち(3万円)
特徴 伊勢海老、アワビなど高級食材が中心 昔ながらの縁起物を中心に品数豊富
品目数 全15品 全40品
満足度 見た目のインパクトは大きいが、食べられるものが少ないと感じることも 少しずつ色々な味が楽しめて、お正月の食卓が華やぐ

もちろん、どちらが良いというわけではありません。ただ、もしご両親が「目新しい高級食材が一つあるよりも、栗きんとんや黒豆、田作りみたいな定番の和食がたくさん入っている方が嬉しい」と感じるタイプなら、Aのおせちでは満足度が低くなってしまう可能性があります。

「豪華さ」を求めるのか、「品数の多さ」や「賑やかさ」を求めるのか。贈る相手の好みを想像しながら選ぶことが、ここでも大切になってきそうですね。

洋風料理が多く“和”の雰囲気が薄れる

最近の通販おせちは本当にオシャレですよね。ローストビーフやテリーヌ、魚介のマリネなど、まるでフレンチのコースのようなメニューが入っていることも珍しくありません。

子どもから大人まで、幅広い世代が楽しめるようにという作り手側の工夫で、私たち子育て世代にとっては「子どもも喜んで食べてくれるから嬉しい!」と感じるポイントです。

ですが、その華やかさが、親世代にとっては少し物足りなく感じられることもあるようです。

「お正月くらいは、やっぱり伝統的な日本のおせちが食べたかったな」
「カタカナの料理ばっかりで、何だかお正月気分になれなかった」

そんな風に思っているかもしれません。特に、毎年決まったおせち料理を食べることを楽しみにしているご家庭にとっては、洋風メニューの多さが「いつもと違う」という違和感につながることも。

おせちを選ぶ際には、お品書きをしっかりとチェックして、「伝統的な和食」が中心なのか、それとも「和洋折衷」のモダンなスタイルなのかを確認することが重要です。ご両親の「お正月観」に寄り添った選択をすることで、「これこれ、こういうのが食べたかったんだよ!」と喜んでもらえるはずですよ。

ギフトで失敗しないための選び方

ここまで、親に贈るおせちで起こりがちな失敗例や不満点を見てきました。「あれもダメ、これも注意って…なんだか選ぶのがすごく難しく感じちゃう…」なんて、不安にさせてしまったかもしれません。

でも、大丈夫です!

大切なポイントさえしっかり押さえれば、きっとご両親に「こんなに素敵なものをありがとう!」と心から喜んでもらえるおせちが見つかります。

ここからは、今までの失敗談をふまえた、具体的な選び方のコツを3つご紹介しますね!

「柔らかい食材」が中心かどうか

おせちを選ぶとき、私たちはつい見た目の華やかさや品数の多さに目が行きがちです。でも、親世代へのギフトで一番に考えたいのは、何よりも「食べやすさ」。そこで、こんなチェックリストで確認してみてはいかがでしょうか。

【親に贈るおせちの食べやすさチェックリスト】

  • □ 煮物が充実しているか?
    (筑前煮や煮しめなど、柔らかく煮込まれた料理が多いと安心です)
  • □ お肉料理はどんな状態か?
    (硬いステーキより、箸でほぐれるような豚の角煮や鶏肉の煮込みなどがベター)
  • □ 魚介類は食べやすいか?
    (硬い酢だこよりも、骨が処理されたお魚の西京焼きや、柔らかいエビの旨煮などがおすすめです)
  • □ 一口サイズにカットされているか?
    (大きすぎる食材は、高齢者にとっては喉に詰まらせる原因にも。細やかな配慮が嬉しいポイントです)

最近では、そのものズバリ「やわらかおせち」や「シニア向けおせち」といった、介護食のノウハウを活かして作られた商品も増えています。そういった商品を最初から候補に入れるのも、賢い選択肢の一つですよ。

「定番の和食」が中心かどうか

ご両親が昔ながらのお正月を大切にされているなら、やはり喜ばれるのは慣れ親しんだ「和の味」です。おしゃれな洋風おせちも素敵ですが、今年は「伝統」をテーマに選んでみませんか?

お品書きを見るときに、以下の点に注目してみてください。

  • お正月の基本「祝い肴三種」は入っているか?
    (関東なら「黒豆、数の子、田作り」、関西なら「黒豆、数の子、たたきごぼう」が基本です)
  • 伝統的な料理がバランス良く配置されているか?
    (栗きんとん、伊達巻、紅白かまぼこ、昆布巻きなど、おせちと聞いて思い浮かぶ定番メニューがしっかり入っていると安心感があります)
  • 商品説明に「本格和風」「伝統の味」といった言葉があるか?
    (コンセプトとして「和」を打ち出している商品は、味付けも親世代がホッとする優しい味に仕上げられていることが多いです)

新しい味への挑戦も楽しいですが、親へのギフトは「変わらない安心感」を贈る、という視点も素敵ですよね。

レビューで「実物」を確認する習慣を

通販サイトに載っている写真は、プロが撮影した最高に美しい状態のもの。もちろん参考にはなりますが、本当に知りたいのは「実際に家に届いたときにどうだったか」ですよね。そこで、最強の味方になるのが、購入者のレビューです。

特に、以下のポイントに注目してレビューをチェックする習慣をつけましょう。

  • 【写真付きレビュー】を最優先で見る!
    → 盛り付けのリアルな状態や、お重箱に対する量のバランスが一番よく分かります。
  • 【味付け】に関するコメントをチェック!
    → 「薄味で素材の味が活きていて美味しかった」「シニアの口にも合いました」といった声は、とても参考になります。
  • 【食感】についての感想も探す!
    → 「お肉が柔らかかった」「硬くて食べられないものはなかった」などのコメントは、食べやすさを判断する上で重要です。
  • 【低評価レビュー】にも目を通す!
    → 全員が絶賛する商品は稀です。どんな点に不満を感じる人がいるのかを事前に知っておくことで、ミスマッチを防げます。

中でも、「実家の両親に贈りました」「高齢の母が喜んでいました」といった、自分と同じような境遇の人のレビューは、宝物のような情報です。公式サイトの美しい写真と、レビューという「生の声」。この両方を見比べることが、通販おせち選びで失敗しないための、何よりの秘訣ですよ。

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