こんにちは!4歳と7歳のわんぱく兄弟と格闘中のママ、しずくです。
最近、子どもたちの教育費や家族の将来を考えて、NISAやつみたてNISAで資産運用を始めたんです。保険の見直しや日々の節約も頑張っているんですけど、ふと気づいたんですよね。「我が家の一番大きな資産って、もしかしてこの『家』?」って。
子どもたちが大きくなって手狭になったら? もし転勤になったら?
そんな「もしも」を考えたとき、「この家、今売ったらいくらになるんだろう?」って、急に気になりだして。
でも、いざ「不動産 売却 相場」なんてキーワードで調べてみても、情報が多すぎてよくわからない…。近所のチラシに入ってくる「○○万円で売れました!」っていうのは本当なの? ネットで見かける「AI査定」って信用できるの?
「相場」って言葉はよく聞くけれど、その金額で本当に売れるのか、どうやってその価格が決まっているのか、実はよく知らないまま「高い」「安い」と判断してしまいがちですよね。
私もお金の勉強中だからこそ、大きな資産である「家」の価値について、しっかり理解しておきたいと思いました。
この記事では、「家っていくらで売れるの?」という素朴な疑問から一歩進んで、不動産価格が決まる仕組みや、「査定」って具体的に何をするのか、その基本を一緒に整理していきたいと思います。
売る・売らないは別として、まずは「我が家の本当の価値」を知るための第一歩。一緒に学んでいきましょう!
目次
「相場=自分の家の価値」ではない?価格が決まる3つの要素
「うちの近所の相場は大体このくらい」とか、「築年数が同じあそこのマンションがいくらだったから…」とか、なんとなくの「相場観」ってありますよね。でも、その「相場」って、本当にあなたの家の「売れる価格」とイコールなんでしょうか?
実は、不動産の価格は、私たちが思うよりずっと複雑な要素で決まっています。よくある誤解が、「相場=売れる価格」と捉えてしまうこと。まずは「価格」が決まる基本的な3つの要素を、一つずつ丁寧に見ていきましょう。
立地・築年数・間取りが与える影響
家を探すとき、何を一番重視しますか? 「やっぱり駅からの近さ!」「子どもがいるから学区は外せない」「日当たりと間取りは重要!」…色々ありますよね。そう、私たちが買主として重視するポイントは、そのまま売るときの「価格」に直結するんです。
これらは不動産の「客観的要因」と呼ばれ、価格の土台となる部分です。
- 立地(場所):
- 「不動産は立地がすべて」と言われるくらい、最も重要な要素です。
- 駅からの距離(徒歩何分か)、最寄り駅の利便性(複数路線使えるか、急行は停まるか等)。
- 周辺環境(スーパー、病院、公園、学校などの充実度)。
- 治安や、将来的な街の再開発計画なども影響します。一般的に、利便性の高い土地は価値が下がりにくいと言われていますよね。
- 築年数(建物の状態):
- 当然ですが、新しいほど価格は高くなる傾向があります。
- 特に木造戸建ては、築20年~25年で建物の価値がほぼゼロと見なされることも(※あくまで税務上の評価額の話であり、実際の売買価格とは異なります)。
- マンションの場合は、管理状態(修繕積立金がしっかり貯まっているか、大規模修繕はいつ行ったか)も大きく影響します。
- 1981年(昭和56年)6月以降の「新耐震基準」を満たしているかは、非常に重要なチェックポイントです。
- 間取り・仕様:
- 広さ(専有面積)、部屋数、間取り(例:ファミリー層が多いエリアで1LDKだと需要が限られる、など)。
- 日当たり、方角(やっぱり南向きは人気が高いですよね)。
- 設備(最新のキッチン、床暖房、浴室乾燥など)や、リフォームの履歴。
これらの「スペック」が、まずあなたの家の基本的な価値を決めているんですね。
周辺取引事例と市場の動き
「スペックが大事なのはわかったけど、じゃあ具体的にいくらなの?」と思いますよね。
「お隣さんが半年前、3,000万円で売れたらしい」なんて噂を聞くと、すごく気になるもの。その「実際に売れた価格」こそが、価格を決める次の大きなヒントになります。
これが「取引事例比較法」という、査定の基本的な考え方です。
不動産会社は、「レインズ(REINS)」という専門のデータベース(※不動産会社だけが見られる情報システム)を使って、あなたの家に似た条件(立地、築年数、広さなど)の物件が、直近でいくらで成約したかを徹底的に調べます。
- 過去の「成約価格」が基準:
- 今「売りに出されている価格(売出価格)」ではなく、実際に「売れた価格(成約価格)」を見ることが重要です。売出価格はあくまで売主さんの「希望」が含まれていますからね。
- 市場の動き(マーケットトレンド):
- 「過去に売れた価格」がわかっても、それが「今」も同じとは限りません。
- 例えば、住宅ローンの金利が低い時期は「家を買いたい」人が増えるので、価格は上がりやすくなります(需要が増える)。
- 逆に、景気が悪くなったり、近隣に新しいマンションがたくさん建ったりすると、「売りたい」人が増えて価格が下がることも(供給が増える)。
このように、過去の実績データと、「今」の市場の活発さ(需要と供給のバランス)を掛け合わせて、価格は調整されていきます。
売主の希望価格と買主の需要バランス
ここまで「客観的な要因」や「市場データ」の話をしてきましたが、最後にもう一つ、価格を左右する大きな要素があります。それは、私たちの「気持ち」です。
「長年住んだ愛着のある家だから、これくらいで売りたい!」
「住宅ローンの残りを考えると、この金額以下では困る…」
こうした「売主の希望価格」も、もちろんスタート地点としては大事ですよね。
しかし、ここで冷静になる必要があります。
売主の希望価格が、先ほどの「客観的要因」や「市場データ(周辺の成約価格)」から大きくかけ離れていた場合、どうなるでしょうか?
- 高すぎる場合:
- 買いたいと思う人がなかなか現れず、長期間売れ残ってしまいます。
- 売れ残ると「何か問題がある物件なのかな?」と敬遠され、結局、当初の想定より大きく値下げしないと売れなくなってしまう…なんてことも。
- 安すぎる場合:
- すぐに売れるかもしれませんが、「本当はもっと高く売れたかもしれない」と損をしてしまう可能性も。
結局のところ、不動産価格は「売主が売りたい価格」と「買主が買いたい価格」が一致した点で決まります。
【不動産価格が決まる3つの要素(まとめ)】
- 客観的要因(家のスペック)
- 立地、築年数、間取り、管理状態など
- 市場要因(過去の実績と今の景気)
- 周辺の成約事例、金利動向、需要と供給のバランス
- 主観的要因(売主の事情)
- 売主の希望価格、売却希望時期(早く売りたいか、高く売りたいか)
「相場」とは、これら1と2を元にした「目安」にすぎません。あなたの家の本当の価値は、3の「売主の事情」も加味し、最終的に「買主」との交渉で決まる、ということなんです。
だからこそ、まずは1と2に基づいた「プロの目から見た適正価格」を知ることが、失敗しない売却の第一歩になるんですね。
不動産査定には2種類ある|机上査定と訪問査定の違い
「査定をお願いします!」と言ったとき、不動産会社さんは「机上査定(きじょうさてい)にしますか? 訪問査定にしますか?」と聞いてくれます。
これ、私も最初よくわからなかったんですが、目的によって使い分けるのがすごく大事みたいです。
- 机上査定(簡易査定・AI査定):家を見ないで価格を出す方法
- 訪問査定(現地査定):実際に家を見て価格を出す方法
「とりあえず値段だけ知りたい」という軽い気持ちのときと、「本気で売却を考えている」ときでは、選ぶべき方法が変わってくるんです。
机上査定のメリット・限界
「いきなり知らない人に家の中をジロジロ見られるのはちょっと…」「まだ売るって決めたわけじゃないし、しつこく営業されたらどうしよう…」
わかります! 特に子育て中だと、家が散らかってる日も多いですし(笑)、気軽に頼みづらいですよね。
そんな「とりあえず相場感が知りたい」という私たちにピッタリなのが、この「机上査定」です。
最近よく聞く「AI査定」も、この机上査定の一種ですね。
机上査定のメリット
- 早い&手軽:物件情報(住所、広さ、築年数など)を入力するだけで、最短即日~数日で査定結果がメールなどで届きます。
- 匿名性が高い:訪問がないので、家族やご近所に知られずに価格を知ることができます。
- 心理的ハードルが低い:不動産会社の人と直接会わずに済むので、気軽にお願いできます。
どうやって価格を出してるの?
H2-1で学んだ「周辺取引事例」や「市場の動き」のデータを元に、「この条件なら、大体これくらいで売れるだろう」という価格を算出します。AI査定の場合は、膨大な過去データを統計的に処理して、よりスピーディーに価格を出す仕組みです。
机上査定の「限界」とは?
ただし、この手軽さには「限界」もあります。
それは、H2-1の3要素のうち「客観的要因(家のスペック)」の「個別の状態」が一切考慮されていない点です。
例えば…
- あなたがすごくきれいに使っていて、新築同様の状態でも
- 逆に、日当たりが悪い、壁紙が汚れている、水回りの調子が悪い…という状態でも
データ上の「築〇年、〇〇平米」という情報だけで判断されてしまうんです。
リフォーム履歴や、マンションの管理状態(エントランスがきれいか、修繕はしっかり行われているか等)といった、価格に大きく影響する「プラス要素」も「マイナス要素」も反映されません。
だから、机上査定の価格は、あくまで「第一段階の目安」と考えるのが正解。「この金額で“必ず売れる”わけではない」ということを、しっかり覚えておきましょう。
訪問査定で見られるチェックポイント
「机上査定だけだと不安…」「本気で売却を考え始めたから、正確な価格が知りたい!」
となったら、いよいよ「訪問査定」の出番です。
これは、不動産会社の担当者さんが実際に家に来て、プロの目で「その家の本当の価値」を細かくチェックしてくれる方法です。所要時間は大体1時間くらいが目安です。
「えっ、家の中を全部見られるの? どこまで片付ければ…」ってドキドキしますよね。
でも、担当者さんは「生活感」を見に来るわけではありません。彼らが見ているのは、机上査定ではわからなかった「価格に影響するポイント」です。
【訪問査定で主にチェックされるポイント】
カテゴリ | チェック項目 | なぜ見るの? |
---|---|---|
建物の状態 | ・室内の汚れ、傷、におい ・水回り(キッチン、浴室、トイレ)の状態、不具合 ・雨漏りやシロアリの跡、結露の状況 ・リフォーム、リノベーションの履歴(いつ、どこを?) |
修理が必要か、そのまま売れるか。リフォームで価値が上がっているかを確認。 |
日照・眺望 | ・各部屋の日当たり(時間帯もヒアリング) ・窓からの眺望(目の前に建物がないか等) |
データではわからない「住み心地」は、買主の印象を大きく左右します。 |
周辺環境 | ・近隣の騒音、におい ・隣の家との距離感 ・ゴミ置き場や駐車場の管理状態(マンションの場合) |
図面ではわからない「生活環境」も重要な判断材料です。 |
法令・権利 | ・増改築(ベランダを塞いだ等)はしていないか ・土地の境界線は明確か(戸建ての場合) |
法律的に問題なく売れるかを確認します。 |
「すごく汚いから査定額が下がるかも…」と心配するより、例えば「過去に雨漏りがあったけど、しっかり修理済みです」とか、「この床暖房は後付けしました」といった「家の履歴」を正確に伝えることの方がずっと重要なんです。
訪問査定は、家の「健康診断」のようなもの。良いところも悪いところも正直に伝えて、正確な価格を出してもらうための大切なステップなんですね。
どちらを選ぶべき?タイミング別のおすすめ
机上査定と訪問査定、それぞれ特徴があるのはわかったけど、「結局、私はどっちを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
これはもう、「何のために査定するのか」という目的(タイミング)で使い分けるのが一番賢い方法です!
目的・タイミング | おすすめの査定 | 理由 |
---|---|---|
【STEP 1】 情報収集期 「売るかどうかも未定だけど…」 「我が家の資産価値って今いくら?」 「将来の住み替えの参考にしたい」 |
机上査定 | まずは気軽に、スピーディーに「相場観」をつかむのが目的。 複数の会社に頼んでも手間がかからない。 |
【STEP 2】 検討開始期 「具体的に売却を考え始めた」 「住宅ローンの残債と比べてどうかな?」 「机上査定より正確な価格が知りたい」 |
訪問査定 | 「売れる可能性のある価格」を知る必要があるため。 この段階で、信頼できる不動産会社か見極める意味も。 |
【STEP 3】 売却決定期 「すぐにでも売りに出したい」 「相続したので早く現金化したい」 「不動産会社と契約したい」 |
訪問査定(必須) | 売り出し価格を決定し、媒介契約(売却をお願いする契約)を結ぶために、正確な査定額が絶対に必要。 |
どうでしょう?
私のように「NISAもいいけど、この家の価値って今どうなってるの?」と、まず資産把握の一環として知りたい段階なら、断然「机上査定」からスタートするのが良さそうですね。
そこで出た金額を見て、「お、これなら住み替えも夢じゃないかも?」と本気モードになったら、次のステップとして「訪問査定」を依頼し、リアルな売却可能額を把握する。
この順番で進めば、不動産会社の営業さんに急かされることもなく、自分たちのペースで冷静に判断ができそうです。
査定価格の“根拠”を知る|査定書の見方を解説
訪問査定をすると、通常「不動産査定書」というものが無料で提供されます。
これは、「なぜこの価格になったのか」という理由が詰まった、いわば不動産会社からの「提案書」のようなもの。
この書類をしっかり読み解けるかどうかが、高く、そして適正に売るためのカギになります。
「難しそう…」と思うかもしれませんが、見るべきポイントは決まっています。一緒に中身をのぞいてみましょう。
査定書の中にある「比較事例」「査定評価額」とは
査定書はいろんな情報が載っていますが、私たちが特に注目すべきは「比較事例」と「査定評価額」の2つです。
- 比較事例(取引事例)
- H2-1で学んだ「周辺取引事例」の、より詳しいバージョンです。
- 「どの物件が」「いつ」「いくらで売れたか」が具体的にリストアップされています。
- 【チェックポイント】
- 事例の「質」: あなたの家と条件(広さ、間取り、築年数、駅からの距離など)が近い事例が選ばれているか? あまりに条件が違う事例ばかりだと、参考になりません。
- 事例の「時期」: 「5年前に売れた事例」と「3ヶ月前に売れた事例」では、当然、後者の方が今の市場価値を反映しています。できるだけ直近の事例が使われているか確認しましょう。
- 査定評価額(査定価格)
- これが、不動産会社が算出した「売れると見込まれる価格」です。
- 多くの場合、「3ヶ月以内に売れると想定される価格」として提示されます。
- 【チェックポイント】
- 価格の幅: 「3,000万円~3,200万円」のように、幅(下限と上限)を持たせて提示されることが多いです。これは、売主さんの「早く売りたい(下限寄り)」「高く売りたい(上限寄り)」という希望によって、売り出し価格を調整できるようにするためです。
- 算出方法: 比較事例(例:A物件は3,100万円だった)に対して、あなたの家をどう評価したか(例:A物件より駅に近いから+100万円、でも築年数が古いから-50万円…など)の「加点・減点」の根拠が書かれているはずです。
この「比較事例」と「加点・減点の根拠」が曖昧な査定書は、ちょっと注意が必要かもしれません。「なんとなく高そうだから」という理由だけで価格が決まっている可能性があるからです。
不動産会社ごとに査定額が違う理由
さて、ここが一番の疑問ですよね。
A社は3,200万円、B社は3,400万円、C社は3,000万円…。なぜこんなにバラバラなんでしょう?
これは決して「どこかの会社がウソをついている」というわけではなく、ちゃんとした理由があるんです。
- 参考にする「比較事例」が違うから
- A社は「半年前のA物件」を重視し、B社は「3ヶ月前のB物件」を重視したかもしれません。どの事例を「最も近い」と判断するかは、会社(担当者)によって少しずつ違います。
- 「市場の読み」が違うから
- A社は「最近このエリアの人気が上がっているから、強気でいける(高く売れる)」と判断し、B社は「近隣に新築マンションが建つから、早く売らないと厳しくなる(少し安め)」と判断するかもしれません。未来の予測(市場トレンド)の読み方が異なるんですね。
- 会社の「得意分野」が違うから
- A社は「ファミリー向け中古マンション」の販売実績が豊富で、その層の買主さんをたくさん抱えているかもしれません。
- B社は「単身者向け」が得意だったり、「土地」の売買がメインだったり。
- 当然、自分の会社が得意とする(=高く売る自信がある)物件には、強気の査定価格が出やすくなります。
- 会社の「戦略」が違うから(※ここ注意!)
- これが、私たちが一番気をつけたいポイントです。
- 不動産会社も商売ですから、「うちと契約してほしい(媒介契約がほしい)」と思っています。
- そのために、あえて相場よりかなり高い「高すぎる査定額」を提示して、売主さんの気を引こうとする会社が、残念ながらゼロではありません。
- 高い査定額に惹かれて契約したものの、全然売れず、結局大幅に値下げ…となっては元も子もないですよね。
査定額が違うのは当たり前。大切なのは、「なぜその金額になったのか」という根拠(H3-1で見た比較事例や評価)に、私たちが納得できるかどうか、なんです。
複数査定で“相場の中央値”を見つける
「じゃあ、どうやって『高すぎる査定』や『安すぎる査定』を見抜けばいいの?」
その答えは、とてもシンプルです。
「必ず、複数の会社に査定を依頼する」こと。
これは、家電を買うときにA店とB店の価格を比べるのと同じです。1社だけの見積もり(査定)では、それが高いのか安いのか、妥当なのか、判断のしようがありませんよね。
- 3社以上の査定を比較する
- 例えば、A社:3,200万円、B社:3,400万円、C社:3,000万円、D社:3,250万円…という結果が出たとします。
- 「高すぎる」「安すぎる」を除外する
- この場合、B社(3,400万円)とC社(3,000万円)は、なぜその価格なのか、根拠をしっかり聞く必要があります。もしかしたらB社は「高すぎる査定(戦略)」かもしれませんし、C社は「弱気すぎる査定」かもしれません。
- 「相場の中央値」を把握する
- 多くの会社が提示したA社(3,200万円)やD社(3,250万円)あたりの価格帯が、今の市場で「売れる可能性が最も高い価格帯(=相場の中央値)」であると推測できます。
複数の査定書を集めて比較することで、初めて「我が家のリアルな相場観」が見えてきます。
「一番高い査定額=一番良い会社」とは限らない。
むしろ、「なぜその価格なのか、根拠の説明が一番しっかりしていて、信頼できるか」という視点で会社を選ぶことが、売却成功の最大のポイントになりそうですね。
相場より高く売るために意識したいポイント
「家を高く売る」というと、何か特別なテクニックが必要だと思いますよね。
でも実は、不動産会社さんが頑張る「売却活動」と、私たち売主ができる「ちょっとした準備」の掛け合わせがすごく重要なんです。
買主さんの「ここに住みたい!」という気持ちを後押しする、3つのポイントを見ていきましょう。
売り出し時期・エリアの需給タイミング
「家が売れやすい時期がある」って、聞いたことありませんか?
例えば、うちみたいに子どもがいるファミリーだと、「新学期が始まる4月までに入居したい」って考える方が多いですよね。そう、不動産市場にも「繁忙期」と「閑散期」があるんです。
【不動産が売れやすい時期(繁忙期)】
- 1月~3月(最大の繁忙期)
- 理由:4月からの新生活(就職、転勤、進学)に備えて家を探す人が一気に増えます。
- メリット:「買いたい人(需要)」が多いため、価格交渉も強気に進めやすく、相場より高く売れる可能性が最も高い時期です。
- デメリット:「売りたい人(供給)」も増えるため、ライバル物件も多くなります。その中で選んでもらう工夫が必要です。
- 9月~10月(第二の繁忙期)
- 理由:秋の転勤シーズンや、年内に引っ越しを済ませたいという需要があります。
逆に、8月(お盆休み)や12月(年末年始)は、皆さん忙しくて家の内覧どころではなくなるので、動きが鈍る「閑散期」と言われています。
「じゃあ、絶対に1~3月に売るべき?」
というと、必ずしもそうとは限りません。
なぜなら、これはあくまで「日本全体」の傾向だから。もっと大事なのは、「あなたのエリアの需給タイミング」なんです。
- 例1: もしあなたのマンションの近隣で、大規模な新築マンションが「来年4月完成予定」で売り出されていたら?
→ 同じタイミング(1~3月)にぶつけると、ピカピカの新築と比べられてしまい、売れにくくなるかもしれません。 - 例2: もし「最寄り駅が再開発されて、来年秋に新しい商業施設ができる」という情報があったら?
→ 少し待って、街の人気が上がってから売り出した方が高く売れるかもしれません。
市場全体の「時期」と、その地域特有の「タイミング」。
この両方を見極める必要があります。だからこそ、査定をお願いするときに「このエリアで売るなら、ベストな時期はいつですか?」と、プロである不動産会社の意見を聞いてみることがとても重要なんですね。
リフォーム・ハウスクリーニングの費用対効果
「高く売るためなら、お金をかけてリフォームした方がいい?」
特に、長く住んでいると壁紙の汚れや水回りの古さが気になりますよね。私も「キッチンだけでも新しくしたら、高く売れるかも?」なんて考えてしまいます。
でも、ここには大きな落とし穴があります。
それは、「リフォームにかかった費用以上に、売却価格が上がることは稀(まれ)」だということ。
例えば、100万円かけてキッチンを最新式にしたとします。
でも、次に買う人が「私はこのデザインより、あっちのメーカーの方が好きだな…」と思ったら、その100万円の価値はゼロになってしまいますよね。買主さんには買主さんの好みがあるんです。
「売却のため」のリフォームは、かけた費用を回収できない(=赤字になる)ケースがほとんど。節約や資産運用(NISA)を頑張っている私たちママからすると、これは避けたい事態です。
じゃあ、何もしなくていいの?
いえ、そういうわけではありません。
大切なのは「費用対効果(コストパフォーマンス)」。最小限の投資で、最大限の「良い印象」を与えることが重要です。
- 推奨◎:プロの「ハウスクリーニング」
- リフォーム(交換)ではなく「清掃」です。
- 特に、キッチン(油汚れ)、浴室・トイレ(水垢、カビ)、換気扇、窓ガラスなど、素人では落としきれない汚れをプロの力で徹底的にきれいにしてもらいます。
- 費用は数万円~十数万円かかりますが、内覧時の「清潔感」が劇的に変わり、買主さんの購入意欲を大きく刺激します。
- 推奨△:ピンポイントの「補修」
- 「壁に子どもが空けた穴がある」「ドアノブが壊れている」など、明らかな「マイナスポイント」は、最低限の費用で直しておきましょう。これは「高く売る」ためではなく、「値下げの口実を与えない」ためです。
- 非推奨×:好みが出る「リフォーム」
- 壁紙の全交換、設備の総入れ替えなど。よほど状態がひどくない限り、費用倒れになる可能性が高いです。
「新しさ」より「清潔感」。これが、中古物件を売るときの鉄則ですね。
見た目の印象で50万円変わる?小さな工夫の実例
ハウスクリーニングで「清潔感」の土台を作ったら、最後は私たちの「ひと手間」です。
買主さんは、内覧(家の中を見学すること)のときに、「自分がここで生活するイメージ」が湧くかどうかで、購入を判断します。
データ(築年数や広さ)が少し劣っていても、「わぁ、ステキな家!」「すごく大事に住んでる感じがする!」と思ってもらえれば、それが決め手となり、相場の範囲内で一番高い価格(上限価格)での成約につながります。
この「印象」だけで、価格交渉の有無、つまり数十万円の差が生まれることも珍しくないんです。
内覧は、まさに「お見合い」!
0円~少額でできる、印象アップの工夫をご紹介します。
- 「明るさ」は最大に!
- 内覧当日は、天気が悪くても、昼間でも、家中の電気をすべて点灯させましょう。
- カーテンやブラインドは全開にして、自然光を最大限に取り入れます。家は「明るい」だけで、広く、新しく見えます。
- 「玄関」で心をつかむ
- 玄関は家の「顔」です。たたき(靴を脱ぐ場所)はキレイに掃除し、靴はすべて下駄箱にしまいましょう。家族全員分の靴が出しっぱなし…はNGです!
- スッキリした玄関は「管理がしっかりしている家」という印象を与えます。
- 「水回り」はピカピカに
- ハウスクリーニング後も油断禁物。内覧直前に、シンクや洗面台、鏡の水滴をカラ拭きして拭き上げておくだけで、「生活感」が消え、清潔感が際立ちます。
- 「匂い」は無臭がベスト
- 自分たちでは気づきにくいのが「家の匂い」。ペットやタバコは論外ですが、料理や(うちみたいな)男の子の汗の匂いも(笑)、他人には気になるもの。
- 内覧前はとにかく「換気」を徹底! 芳香剤やアロマは好みが分かれるので、使いすぎは逆効果。「無臭」を目指すのが一番です。
- 「生活感」を隠す
- 子どもがいると大変ですが、おもちゃ、読みかけの雑誌、洗濯物などは、一時的にでもクローゼットや見えない場所に移動させましょう。
- 「他人の家」感が強すぎると、買主さんは「自分が住むイメージ」が湧きにくくなります。
これらの工夫は、すべて「買主さんの立場に立つ」ということ。
少しの手間で「この家、いいな」と思ってもらえれば、無用な値下げ交渉を避けられ、結果的に「相場より高く」売ることにつながるんですね。
HOME4Uの査定はなぜ信頼できるのか
一括査定サイトって、今すごくたくさんありますよね。
どれも「無料で一括査定!」と書いてあって、パッと見は同じように見えます。
でも、私たちの大切な「家」の情報を入力するわけですから、「どこでもいい」わけがありません。
特に私は、ネットでお金(NISAとか)の情報を調べるときもそうなんですが、「運営会社がどこか」を結構気にするタイプなんです。
NTTデータグループ運営の安心感
まず、私が「おっ」と思った一番のポイントがここでした。
「HOME4U」を運営しているのは、株式会社NTTデータ・スマートソーシングという会社。
そう、あの「NTTデータグループ」なんです。
NTTといえば、言わずと知れた日本の通信インフラを支えてきた巨大グループですよね。
そのグループ企業が運営している、と。
最近は、どこの誰が運営しているかわからないようなサイトも多い中(私もブログを運営している端くれとして、そこは敏感です…)、運営元がハッキリしていて、しかも日本を代表するような大手IT企業グループだというのは、やっぱり「信頼感」が違います。
怪しい会社に個人情報を渡してしまって、後から迷惑電話がひっきりなしにかかってくる…なんて事態は、子育て中で忙しい中、絶対避けたいですから。
「HOME4U」は、2001年から運営されている、日本で一番最初に始まった老舗の一括査定サイトだそうで、その運営実績の長さも、安心できる材料の一つかなと感じました。
複数社の査定を一括比較できる仕組み
そして、やっぱり便利なのがこの「仕組み」そのものです。
H2-3で学んだ「複数査定の重要性」を、一番カンタンに実現してくれるのが一括査定サイトですよね。
HOME4Uのサイトで、売りたい家の情報(場所、広さ、築年数など)を一度入力するだけで、
「あなたの家を査定したい!」と手を挙げた不動産会社(最大6社)が自動でマッチングされます。
私たちがやることは、その6社の中から、気になる会社を自分で選んで「査定をお願いします」とボタンを押すだけ。
あの面倒な「何度も同じ情報を入力する手間」が、一切なくなるんです。
- A社:3,200万円(根拠は…)
- B社:3,000万円(根拠は…)
- C社:3,300万円(根拠は…)
こんな風に、査定結果が手元に集まってくるので、私たちは家でじっくりと、H2-3で学んだ「査定の根拠」を比較検討することに集中できます。
「一番高い会社」ではなく、「一番納得できる説明をしてくれる会社」を探しやすくなるんですね。
無料&個人情報の安全性(SSL/非公開査定)
もちろん、利用は無料です。
査定してもらったからといって、必ず売らないといけないわけでもありません。
私のように「とりあえず資産価値を知りたい」という動機でも、気軽に使えるのは嬉しいポイントです。
また、やっぱり気になる個人情報ですが、HOME4Uはサイト全体が「SSL」という技術で暗号化されています。これは、私たちが入力した住所や名前などのデータが、途中で盗み見られないようにする仕組みのこと。ネット銀行や証券口座(NISAを開設するときもそうでしたね)など、大事な情報を扱うサイトでは当たり前のセキュリティ対策が、ちゃんと施されています。
それに、HOME4U経由の査定は「非公開査定」が基本です。
いきなり「売り物件」として情報が公開されるわけではなく、まずは依頼した不動産会社と私たちの間だけでやり取りが行われます。「ちょっと相場を知りたいだけなのに、ご近所にバレたらどうしよう…」という心配もなさそうですね。
「面倒な比較」を「カンタン」に、しかも「大手グループの安心感」のもとで実現できる。
これが、HOME4Uが選ばれている理由なのかな、と私は分析しています。
まとめ|「相場を知ること」が失敗しない売却の第一歩
「この家、いくらで売れるんだろう?」
そう思って調べ始めたとき、私たちはつい「一番高い価格」ばかりに目が行きがちです。
でも、今回学んだように、不動産価格は「家のスペック」だけでなく、「市場の動き」や「買主さんの需要」など、本当にたくさんの要素が複雑に絡み合って決まるものでした。
そして、不動産会社さんが出してくれる「査定価格」にも、それぞれの会社の「得意分野」や「市場の読み」、時には「戦略」が隠されていましたね。
だからこそ、たった1社の査定額だけを見て、「思ったより安いから売るのをやめよう」とか、「こんなに高いならすぐ売ろう!」と早合点してしまうのが、一番のリスクなんだと気づきました。
- 机上査定で、まずは「ざっくりとした相場観」をつかむ。
- もし本気で検討するなら訪問査定で、家の良いところ(リフォーム履歴や日当たりなど)をしっかりアピールする。
- その際、必ず複数の会社(できれば3社以上)に依頼して、「なぜその価格なのか」という根拠を比較する。
このステップを踏んで、初めて「我が家のリアルな相場(売れる可能性が高い価格帯)」が見えてきます。
すぐに売る・売らないは別として、NISAや保険の見直しと同じように、まずは「我が家の一番大きな資産の、今の価値を知っておくこと」。
それこそが、将来の教育費や老後の資金計画を立てる上で、そして何より、不動産売却で失敗しないための「最強のお守り」になるんだな、と実感しています。
まずはその第一歩として、信頼できる一括査定サイトで「我が家の価値」を調べてみるのも、賢い選択かもしれませんね。
私も、まずは「机上査定」からポチッと試してみようかな、と思っています!