「ねぇ、○○くん、英語教室に通い始めたんだって」
ママ友との会話でこんな話題が出ると、正直ちょっと焦りますよね。うちの7歳の長男も、学校で英語の授業が始まってから「英語、よくわかんない」なんてボソッと言うことが増えてきました。
これからの時代、英語は必須。それは分かっているけれど、「安くない月謝を払って、本当に身につくの?」「送迎の手間も大変だし、本人が嫌がったらどうしよう」……そんな不安が頭をよぎって、なかなか一歩が踏み出せないママも多いのではないでしょうか。
私も最近、NISAや節約で「お金の活かし方」を勉強中ですが、教育費こそ最大の投資。だからこそ、無駄にはしたくないし、何より子どもには「英語嫌い」になってほしくないんです。
この記事では、多くのご家庭がぶつかる「英語教育が続かない問題」について、感情論だけでなく、ちょっと冷静な視点で掘り下げてみたいと思います。
「せっかく始めたのに、辞めちゃった」と後悔する前に。まずは「なぜ続かないのか」の本当の理由を知ることから始めてみませんか?
目次
子どもの英語教育が「続かない」本当の理由
「最初は楽しそうに通っていたのに、半年経ったら『行きたくない』と言い出した」
「何年も通っているのに、簡単な挨拶しかできない」
実はこれ、英語教室に通わせているママたちから本当によく聞く悩みなんです。決して、その子に根気がないわけでも、親のサポートが足りないわけでもありません。
ここでは、多くのご家庭で「英語教育が挫折してしまう構造的な原因」について、今の教育事情も踏まえて紐解いていきます。
英語教育を始める家庭が増えている背景
2020年の教育改革で、小学校3年生から英語教育が必修化(5年生からは教科化)されました。これにより、「学校の授業についていけなくなったら困る」という危機感から、低学年や未就学のうちに習い事を検討するご家庭が急増しています。
実際、ベネッセなどの調査データを見ても、人気の習い事ランキングで「英語・英会話」は常に上位。それだけ「やらなきゃいけない」というプレッシャーを、私たち親世代が強く感じている証拠ですよね。
途中でやめてしまう家庭に共通するパターン
では、なぜ多くのご家庭が途中で辞めてしまうのでしょうか。主なパターンは以下の3つに集約されます。
- フェーズ1(導入期): 歌やダンスなどの「遊び」中心で楽しいけれど、学習要素が入ってくると飽きる。
- フェーズ2(多忙期): 小学生になり、他の習い事や宿題が増え、物理的に通う時間が確保できなくなる。
- フェーズ3(停滞期): 「行くだけ」になってしまい、上達の実感がないまま月謝だけ払い続けていることに親が疑問を持つ。
特に多いのが、「送迎の負担」と「子どものやる気」のバランスが崩れるパターンです。親もしんどい、子どもも楽しくない。これでは続かなくて当然です。
「効果が見えない」と感じやすい理由
ここが一番のネックですが、週に1回、40〜50分のレッスンに通うだけで英語がペラペラになることは、言語習得の理論上、ほぼ不可能と言われています。
| 項目 | 一般的な英会話教室(週1回) | 言語習得に必要な時間(目安) |
|---|---|---|
| 年間学習時間 | 約35〜40時間 | 2,000時間以上 |
| 日常での使用 | ほぼゼロ | 毎日使う環境が必要 |
この圧倒的な時間の足りなさが、「こんなに通っているのに喋れない」という親の不満につながります。費用対効果(コスパ)を厳しく見るなら、「週1回の教室任せ」では投資回収が難しいのが現実なのです。
親の期待と子どもの温度差が生まれる瞬間
親は「将来のために」「投資しているんだから」という長期的な視点(およびコスト意識)で見ていますが、子どもにとっては「今の楽しさ」が全てです。
教室の先生と遊ぶのは楽しくても、家でテキストを開いて復習するのは「勉強」でしかありません。この「親の期待(投資)」と「子どもの感覚(遊び)」のズレが大きくなった時、子どもは「英語なんてやりたくない」と言い出し、親は「こんなにお金をかけているのに!」とイライラしてしまう。
この悪循環に陥る前に、アプローチを変える必要があるのかもしれません。
英会話教室・オンライン英語のメリットと限界
「じゃあ、うちはどうすればいいの?」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは「近所の英会話教室」か「オンライン英会話」の二択ですよね。
どちらも素晴らしいサービスですが、実は「合う子・合わない子」がはっきり分かれるものでもあります。それぞれの特徴をフラットな視点で整理してみましょう。ママ友からの口コミや評判も踏まえて、実際のところどうなのかを見ていきます。
英会話教室の良いところ・向いている子
やっぱり「対面」の安心感は大きいです。先生や友達と直接触れ合いながら学べるので、「場」の空気を楽しむタイプのお子さんには向いています。
- メリット:
- グループレッスンで友達ができる、刺激を受けられる。
- カリキュラムがしっかりしており、親が管理しなくても進む。
- ハロウィンやクリスマスなどのイベントが楽しい。
- 向いている子:
- 人見知りをあまりせず、みんなでワイワイするのが好き。
- 家ではゲームやテレビの誘惑に勝てない(場所を変えないと集中できない)。
一方で、週1回の通学だけでは「英語に触れる絶対量」が圧倒的に足りないため、家庭でのフォローがないと「英語慣れ」止まりになりがちです。
オンライン英語のメリットと落とし穴
コロナ禍以降、一気に定着したオンライン英会話。「送り迎えなし」「価格が安い」というのは、私たち忙しいママにとって最強のメリットですよね。
- メリット:
- 通学時間ゼロ。夕食前や風呂上がりなど隙間時間でOK。
- マンツーマンが多く、発話量を確保しやすい。
- 親が横でレッスンの様子を確認できる。
- 落とし穴(デメリット):
- 画面越しのコミュニケーションが苦手な子には苦痛。
- 予約システムや通信環境のセットなど、親のITリテラシーと管理工数が必要。
- 「家」なので気が散りやすく、画面からフェードアウトしてしまうことも(笑)。
「合わない子」が一定数出てしまう理由
結局のところ、どちらも「英語を学ぶために、英語の時間を作る」というスタイルなんですよね。
「さぁ、今から英語の時間だよ!」と切り替えるのが得意な子はいいのですが、遊びの延長で自然に学びたい子や、じっと座っているのが苦手な子にとっては、それがストレスになります。特に低学年の男の子(うちもそうです……)は、「勉強させられている感」が出た瞬間にシャッターを下ろしてしまうことが多いです。
習い事として続く家庭・続かない家庭の違い
周りを見ていて「続いているご家庭」に共通しているのは、「ツール選びが子供の性格に合っているか」を冷静に見極めている点です。
「人気だから」「安いから」ではなく、「うちの子がストレスなく続けられる環境はどっち?」という視点で選んでいる家庭は、長く続いています。逆に、「とりあえず通わせればなんとかなる」と丸投げしてしまうと、先ほど触れた「期待と現実のギャップ」で挫折しやすくなります。
もし、今の教室やオンラインがしっくりきていないなら、それはお子さんの能力のせいではなく、単に「方法」が合っていないだけかもしれません。
「英語=勉強」だけが正解じゃない時代に
ここまで読んで、「教室もオンラインもうちの子には微妙かも……」と感じた方もいるかもしれません。でも、諦めるのはまだ早いです。
いま、子供たちの学びの環境は劇的に進化しています。「机に向かってテキストを開く」だけが英語学習ではない時代。これからの小学生に必要な、新しい学びのアプローチについて考えてみましょう。
子どもの学び方が変わってきている背景
タブレット学習やYouTube、ゲーム実況など、今の子どもたちは「デジタルネイティブ」。彼らにとって情報は「教えてもらうもの」ではなく、「楽しいから勝手にアクセスするもの」になっています。
一昔前なら「ゲームばっかりして!」と怒られる対象だったものが、今ではマインクラフト(Minecraft)でプログラミングを学んだり、海外のYouTuberを見て英語のフレーズを覚えたりと、「遊びと学びの境界線」がどんどん曖昧になっています。
遊び・興味から入る学習の強み
脳科学的にも、「楽しい」「好き」という感情が動いている時が、最も記憶定着率が高いと言われています。
例えば、ポケモンの名前なら数百匹覚えられる子が、英単語10個は覚えられない。これは能力の差ではなく、「興味の差」です。
無理やり「Apple, Banana...」と覚えさせるよりも、好きなゲームやアニメの世界観の中で出てくる英語なら、子どもは驚くほどのスピードで吸収します。これを英語教育に利用しない手はありません。
モチベーションと継続の関係
「続かない」の一番の原因はモチベーションの低下です。では、どうすればモチベーションが続くのか?
答えはシンプルで、「勉強しているつもりがない」状態を作ることです。
「次のステージに進みたいから英語を読む」「アイテムをゲットしたいから英語を聞く」。目的が「英語の習得」ではなく「遊びの達成」にあるとき、子どもは無意識のうちに英語というツールを使い始めます。これが最強の継続エンジンになります。
英語を「生活の中で使う」発想
これからの英語教育のキーワードは、「習う(Learning)」から「使う(Using)」へのシフトです。
週に1回の「習う時間」を確保するのではなく、家での遊び時間やリラックスタイムの中に、自然に英語が存在する環境を作る。
「えっ、そんなことできるの?」と思われるかもしれませんが、最近はそんな「没入型」の新しい英語サービスが登場してきています。
これなら、送迎に疲弊するママも、勉強嫌いな子どもも、無理なくウィンウィンの関係を築けるかもしれません。
英語学習を選ぶとき、親が大切にしたい視点
いろんな学習方法がある中で、最終的に何を選ぶか。それは各家庭の自由ですが、選択の基準として「これだけは外さないでほしい」というポイントがあります。
私も子育て中の身として自戒を込めて言いますが、親の焦りは子どもに伝染します。だからこそ、ちょっと肩の力を抜いて、以下の視点を持ってみてください。
効果よりも先に見るべきポイント
ついつい「英検○級合格!」とか「ネイティブみたいな発音!」といった目に見える成果を求めがちですが、小学生のうちは「英語に対してネガティブな感情を持たないこと」が最優先事項です。
一度「英語=嫌なこと・やらされること」とインプットされてしまうと、それを覆すのは中学生以降、本当に大変になります。
「今日、これやって楽しかった!」と子どもが言えるかどうか。評価軸を「上達度」ではなく「楽し度」に置く勇気を持つことが、結果的に長く続く秘訣です。
続く家庭が重視している共通点
英語学習が続いている家庭にお話を聞くと、意外な共通点があります。それは「親が頑張りすぎていない」こと。
「私が教えなきゃ」「毎日チェックしなきゃ」と親が必死になると、どうしても子どもを管理してしまいます。逆に、「子どもが勝手にやっているのを、横で見て褒めるだけ」というスタンスの家庭の方が、長く穏やかに続いています。
親のタスクは「教えること」ではなく、「子どもが自走できる環境(教材やツール)を整えること」だと割り切るのも大切です。
子どもの性格別・向き不向きの考え方
兄弟でも性格が違うように、学習スタイルも十人十色です。
- コツコツ真面目タイプ: 公文式やテキスト学習で達成感を味わうのが得意。
- 社交的・おしゃべりタイプ: 英会話教室で先生と話すのが好き。
- ゲーム・マイワールドタイプ: 自分のペースで没頭できるアプリやデジタル教材が得意。
「あの子は英会話教室で伸びたから」といって、わが子に合うとは限りません。わが子の「好き」のベクトルがどこに向いているかを観察して、それに合ったツールを当てはめてあげるのが、親の腕の見せ所です。
親の関わり方で変わる「続く・続かない」
「勉強しなさい!」と言う代わりに、「へぇ、これ面白そうだね、ママにも教えて?」と聞いてみる。
たったそれだけで、子どもの目の色は変わります。
特に新しいデジタル教材などは、子どもにとって「遊び」の延長。親がそれを「ただの遊びでしょ」と否定せず、「英語に触れている時間」として肯定してあげることで、子どもの自己肯定感は育ち、結果として学習が継続します。
無理に決めなくていい。選択肢を知ることが第一歩
ここまで、英語教育の悩みや新しい選択肢についてお話ししてきました。
最後に私からお伝えしたいのは、「今すぐ何か一つに決めなくてもいい」ということです。
いきなり決断しなくていい理由
教育費は高い買い物です。焦って入会して、高額な教材を買ってしまってから「やっぱり合わなかった」となるのは一番避けたいですよね(家計へのダメージも精神的ダメージも大きいです…)。
今は多くのサービスが「無料体験」を用意しています。まずは「お試し」感覚でいくつか触れてみて、子どもの反応を見る期間を作ってみてください。
情報を知っておくことの意味
「英会話教室しかない」と思っていると行き詰まりますが、「教室がダメならオンラインがある、オンラインがダメならゲーム感覚のアプリがある」と知っているだけで、親の心には余裕が生まれます。
この心の余裕こそが、子どもを温かく見守るために必要なものです。
子どもが前向きになる環境づくり
もし、お子さんが今の英語学習に行き詰まっているなら、「もっと頑張れ」と言うのではなく、「やり方を変えてみる?」と提案してあげてください。
「勉強」という形をとらなくても、英語に触れる方法はたくさんあります。
- 好きな海外アニメを英語音声で見る
- 英語を使ったゲームに挑戦してみる
- 英語の歌を一緒に歌う
そんな小さなきっかけから、「あれ、英語ってちょっと面白いかも?」と思えたら、それが本当のスタートです。
選択肢の一つとして知っておきたい学び方
最近話題になっているのが、子どもたちが大好きなゲームの世界(例えばマインクラフトなど)を利用して、「遊びながら自然と英語を学ぶ」というスタイルです。
「え、ゲームで勉強?」と思うかもしれませんが、「夢中になる力」を利用した学習効果は、多くの教育現場でも注目され始めています。
もし、「机に向かう勉強は嫌がるけれど、ゲームなら何時間でも集中できる」というタイプのお子さんなら、こういった「好き」を入り口にした新しい英語学習も、選択肢の一つとして検討してみる価値は大いにあると思います。
無理強いせず、お子さんが「これならやりたい!」と目を輝かせる方法を、ぜひ一緒に探してみてくださいね。