こんにちは!4歳と7歳のやんちゃな男の子たちと格闘しながら、日々の節約やお得情報、最近はNISAや保険など「お金の増やし方」について猛勉強中のママ、しずくです。
子育ても家事も毎日バタバタですが、ふと我が家を見渡したとき、「あれ?なんだか家、古くなってきたかも…」と感じること、ありませんか?
外壁にうっすらヒビが入っていたり、ベランダの塗装が剥げてきたり。特にうちは男の子2人が元気いっぱいなので、家の中も外も傷みが早い気がして(笑)。
「そろそろメンテナンスしなきゃな」とは思うものの、チラシやネットで見かける「リフォーム費用」の金額を見て、思わずため息が出ちゃいます。「屋根と外壁の塗装で100万円以上!?」なんて見ると、「今は無理かも…教育費もこれからかかるし…」と後回しにしてしまいがちですよね。
でも、ちょっと待ってください!
その「高いリフォーム費用」、もしかしたら「火災保険」を使って賢く修理できるかもしれないんです。
「え?火災保険って、火事のときの保険でしょ?」
そう思いますよね。私もそうでした。でも実は、火災保険の多くは、火事だけでなく「台風や大雪、強風などの自然災害」による家の損害も補償の対象になっていることが多いんです。
この記事では、「リフォーム費用が高すぎる…」と悩むママ・パパに向けて、知っていると知らないとでは大違いの「火災保険を使った修理」について、その仕組みから正しい活用法まで、分かりやすく徹底解説していきます。
もちろん、悪質な業者に騙されたり、ルール違反になったりしないための「正しい知識」もしっかりお伝えします。大切なマイホームを守るための「節約術」として、一緒に勉強していきましょう!
目次
築10年を超えたら要注意!家の劣化サインと修理費の相場
家を建てて、あるいは購入してから10年。子どもたちの成長と一緒で、家も少しずつ年を重ねてきました。毎日暮らしていると気づきにくいですが、実は「築10年」は、家のあちこちにメンテナンスが必要なサインが出始める、大きな節目なんです。
「うちはまだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに劣化が進んでいるかもしれません。まずは、ご自宅がどんな状態か、セルフチェックしてみましょう。
屋根・外壁・雨どい…劣化チェックリスト
専門家じゃなくても、目視で「あれ?」と気づけるサインがあります。お天気の良い日に、家の周りをぐるっと見渡してみてください。
【お家の劣化サイン チェックリスト】
チェック場所 | こんなサインありませんか? |
---|---|
屋根 | ・屋根材(瓦やスレート)に、ひび割れやズレ、欠けがある ・屋根の色が明らかに色あせている、コケやカビが生えている ・(地上から見える範囲で)棟板金(屋根のてっぺんの金属部分)が浮いたり、釘が抜けたりしている |
外壁 | ・壁を触ると、手に白い粉がつく(チョーキング現象) ・髪の毛のような細いひび割れ(ヘアクラック)がある ・外壁のつなぎ目(コーキング)が痩せたり、切れたりしている ・塗装がプクッと浮いていたり、剥がれたりしている |
雨どい | ・雨どいが途中で割れていたり、外れかかったりしている ・継ぎ目から雨水がポタポタ漏れている ・明らかに歪んでいたり、金具が外れていたりする |
その他 | ・ベランダやバルコニーの床の塗装が剥げている ・網戸が破れやすい、または枠ごとガタついている |
どうでしたか? いくつか当てはまる項目があったかもしれません。
特に「屋根」は、台風や強風の影響を直接受ける場所。普段なかなか見えませんが、気づかないうちに瓦がズレていたり、板金が浮いていたりすることがあります。これが、後々「火災保険の修理対象」になる可能性も秘めているんです。
リフォーム費用は平均いくら?実態データで確認
こうした劣化サインを見つけたとき、気になるのはやっぱり「修理にいくらかかるの?」という費用ですよね。
私もNISAや節約でコツコツ頑張っている身として、大きな出費は本当に頭が痛い問題です…。
実際、リフォームにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。国土交通省の調査データなどを見てみると、修理内容ごとの大まかな相場が見えてきます。
【主なリフォーム・修理費用の相場(一例)】
- 外壁塗装(足場代込み)
- 一般的な30坪程度の戸建てで、約80万円~150万円
- 使う塗料(ウレタン、シリコン、フッ素など)のグレードによって価格が大きく変動します。
- 屋根の修理・リフォーム
- 屋根塗装:約40万円~80万円
- 屋根の葺き替え(全体を新しくする):約100万円~250万円
- 雨どいの交換(全交換):約20万円~40万円
(出典:国土交通省「住宅リフォームの価格帯実態調査」やリフォーム会社各社の概算費用を参考に作成)
こうして見ると、やはりまとまった金額が必要になることがわかります。特に屋根と外壁を同時にメンテナンス(リフォーム)するとなると、200万円近くかかるケースも珍しくありません。
「子どもの教育費のために貯めていたのに…」と、計画が狂ってしまいますよね。
修理を放置するとどうなる?家の資産価値への影響
「まだ小さなヒビだから大丈夫かな」「雨漏りしてるわけじゃないし、もう少し様子を見よう」
そう思って、小さな劣化サインを放置してしまう気持ち、すごく分かります。
でも、その「小さなサイン」を放置してしまうと、後でとんでもない事態につながる可能性があるんです。
例えば、外壁の小さなヒビ。そこから雨水がじわじわと染み込むと、壁の内部にある断熱材を濡らしたり、家の柱や土台といった構造部分を腐らせてしまう原因になります。
屋根のズレも同じです。隙間から雨水が侵入すれば、天井裏にシミができたり、最悪の場合は雨漏りにつながります。
一度、雨漏りが始まってしまうと、表面的な修理だけでは済みません。内部の木材の交換や断熱材の入れ替えなど、工事が大掛かりになり、修理費用は当初の何倍にも膨れ上がってしまいます。
さらに怖いのは、家の資産価値そのものが下がってしまうこと。
私たちもいつかは住み替えや相続を考える時が来るかもしれませんが、その時に「雨漏りの跡がある家」「構造が傷んでいる可能性のある家」と判断されると、売却価格が大幅に下がってしまうことも…。
「あの時、早めに修理しておけば…」
そう後悔しないためにも、劣化サインは早めにキャッチし、対策を打つことが重要です。
そして、その対策の「費用負担」を軽くしてくれる可能性のあるのが、次にお話しする「火災保険」の活用なんです。
火災保険で修理費が戻る?その仕組みを理解しよう
H2-1で見たように、屋根や外壁の修理には本当にまとまったお金がかかりますよね。「100万円」なんて数字を見ると、節約を頑張っている身としては、めまいがしそうです…。
でも、その費用負担を軽くできるかもしれないのが「火災保険」。
「とはいえ、火災保険って“火事”のためのものでしょ?台風とか大雪で使っていいの?」
私も最初はそう思っていました。住宅ローンを組むときに、言われるがまま入ったきり、証券のファイルを開いたこともなかったくらいです(苦笑)。
でも、実は私たちが加入している火災保険の多くは、「火事」以外のさまざまなリスクからも家を守ってくれる「住宅総合保険」となっているケースがほとんどなんです。
「火災」だけじゃない!風災・雪災・水災の補償範囲
まず、お手元に火災保険の証券があったら(なくても大丈夫ですよ!)、補償内容の欄をちょっと思い浮かべてみてください。「火災、落雷、破裂・爆発」以外にも、いろいろな項目がありませんか?
特に注目してほしいのが、「風災(ふうさい)・雹災(ひょうさい)・雪災(せっさい)」という項目です。
- 風災
台風や竜巻、強風など、「風」による被害です。
(例)台風で屋根瓦が飛んでしまった、強風で雨どいが歪んだ・外れた、強風でカーポートの屋根が飛ばされた。 - 雪災
大雪の「重み」や「落下」による被害です。
(例)大雪の重みで雨どいが壊れた、雪の重みでカーポートが潰れた。 - 雹災
「ひょう」による被害です。
(例)ひょうが降ってきて窓ガラスが割れた、屋根材が欠けた。
他にも、プランによっては「水災(洪水や土砂崩れなど)」や、「水濡れ(給排水管の事故)」、「飛来物(どこかからモノが飛んできた)」なども対象になっていることが多いです。
このように、火災保険は「火事」だけでなく、私たちが暮らす上で遭遇する可能性のある「自然災害」によるダメージもしっかりカバーしてくれている、とても頼りになる保険なんです。
自然災害による破損は保険適用の可能性あり
ここで、H2-1の「劣化チェックリスト」を思い出してみてください。
「屋根のズレ」「雨どいの歪み」「外壁のヒビ」。
これらを見て、私たちは「あぁ、古くなったから(経年劣化)だな」と思いがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
もしかしたら、その屋根のズレ、去年のあの大きな台風が原因かもしれません。
その雨どいの歪み、2年前の大雪の重みでついたものかもしれません。
「うーん、いつ壊れたかなんて覚えてないよ…」
それが正直なところですよね。
でも、「災害が原因である可能性」が少しでもあるなら、それは火災保険の補償対象として申請できる可能性があるんです。
保険が適用されるかどうかの大きなポイントは、その家の損害が「経年劣化(時間が経って古くなっただけ)」なのか、それとも「自然災害(突発的な出来事)」によるものなのか、という点にかかっています。
経年劣化との違いを理解して申請の判断を
ここが、火災保険を活用する上で一番重要で、一番難しいポイントです。
保険は「壊れたものを元に戻す」ためのもの。そのため、明確なルールがあります。
【保険が使えないケース(経年劣化)】
- 理由:時間が経つにつれて、自然に性能が落ちたり、古びたりしたもの。
- 具体例:
- 紫外線や雨風で、ただ「色あせた」だけの外壁塗装。
- 特に大きな災害もなく、時間経過で「痩せて切れた」外壁のコーキング。
- サビによって自然に「穴が開いた」トタン屋根。
これらは、残念ながら「メンテナンス」の範囲と見なされ、保険の対象にはなりません。
【保険が使えるケース(自然災害による破損)】
- 理由:台風、強風、大雪など、特定の「突発的な災害」が原因で壊れたもの。
- 具体例:
- 台風の強風で「浮いた」または「釘が抜けた」屋根の棟板金。
- 強風で飛ってきた何かが当たって「割れた」外壁材。
- 大雪の重みで「歪んだ」または「継ぎ手が外れた」雨どい。
お分かりでしょうか? 同じ「壊れている」状態でも、その原因が「時間」なのか「災害」なのかで、保険が使えるかどうかが決まるんです。
とはいえ、私たち素人の目では「この屋根の傷、ただ古いだけ?それとも台風のせい?」なんて、見分けがつくはずもありませんよね。
「うちは築15年だし、全部経年劣化って言われそう…」
そう不安になる気持ちも、すごく分かります。
だからこそ、この判断を間違えず、正しく保険を活用するために、「家の専門家」であり「保険申請の知識」も持ったプロの力を借りることが大切になってきます。
次の章では、実際に保険を使って修理するまでの具体的なステップを見ていきましょう。
火災保険を使ってリフォームする3つのステップ
H2-2で、火災保険が使えるのは「経年劣化」ではなく「自然災害」が原因の場合だと分かりました。でも、「この屋根の傷、どっちなの?」なんて、私たちじゃ到底判断できませんよね。
「じゃあ、実際にどうやって進めればいいの?」
「保険会社に電話するのが先?それとも業者さん?」
ここからは、火災保険を使った修理(リフォーム)を実現するための、具体的な「3つのステップ」をご紹介します。
一見、難しそうに聞こえるかもしれませんが、正しい手順さえ知っておけば大丈夫。私たち素人が頑張るのではなく、プロの力をうまく借りるのが「賢く節約する」ための最大のコツですよ。
① 現状をプロに無料で調査してもらう
まず、最初のステップです。
H2-1のチェックリストで「あれ?」と思った箇所や、「うちは築10年以上経ってるから、念のため見てもらいたい」という場合、「家の調査」をプロに依頼します。
「えっ、いきなりプロに調査? お金かかりそう…」
「調査してもらった後、しつこく営業されたらどうしよう…」
その不安、すごく分かります! 私も子どもたちの習い事代や食費を切り詰めているのに、調査だけで何万円もかかったら本末倒倒ですよね。
そこで活用したいのが、リフォーム会社や工務店、または「火災保険申請サポート」を専門にしている業者が提供している「無料調査(無料診断)」サービスです。
彼らは、保険申請のサポートや、その後の修理工事(リフォーム)を受注することを見越して、調査や診断自体は「無料」で行ってくれるケースが多いんです。
【プロの調査で何が分かる?】
- 屋根の上など、見えない場所の確認
私たちでは絶対に見られない屋根の上にドローンを飛ばしたり、高所カメラを使ったりして、被害状況をしっかり撮影してくれます。 - 「経年劣化」と「災害被害」の切り分け
これが一番重要です。豊富な経験から、「これは単なるサビですね」「あ、この棟板金(屋根のてっぺん)の浮き方は、去年の台風の強風によるものですね」と、原因を切り分けて判断するノウハウを持っています。 - 被害状況の写真撮影
もし災害の可能性があれば、保険会社に提出するための「証拠写真」として、被害箇所を細かく撮影してくれます。
まずは「火災保険を使った修理に詳しいか」「無料調査をやっているか」をホームページなどで確認し、信頼できそうな業者に相談してみるのが、賢いリフォームへの第一歩です。
② 見積もりと被害報告書をもとに保険会社へ申請
無料調査の結果、「これは台風(または大雪など)による被害の可能性が高いですね」とプロが判断したら、いよいよ保険会社への申請準備に入ります。
「保険の申請」って聞くだけで、なんだか書類がいっぱいで難しそう…と、私なんかはもう尻込みしちゃいます(苦笑)。保険の約款なんて、読んでも暗号にしか見えませんよね。
でも、ここも基本的には調査を依頼した業者がサポートしてくれるので安心してください。
保険申請には、主に以下の3点セットが必要になります。
- 保険金請求書
(これは契約者である私たちが、保険会社に連絡して取り寄せる必要があります) - 被害状況がわかる写真
(ステップ①で、業者が撮影してくれたものです) - 修理見積書
(その被害箇所を元に戻すために、いくら修理費がかかるか、業者が作成します)
特に重要なのが、業者が作成(またはサポート)してくれる「被害報告書」です。
「いつの災害が原因で」「どの場所が」「どのように破損したか」を、写真と専門家の所見を添えて、保険会社に分かりやすく説明するための資料です。
これを私たちがゼロから作るのはほぼ不可能です。だからこそ、ステップ①で「保険申請に詳しい業者」を選ぶことが、ここで生きてくるわけですね。
これらの書類が揃ったら、保険会社に送付し、審査結果を待ちます。
③ 保険金を活用して修繕・リフォームへ
ドキドキしながら待っていると、保険会社(または保険会社から委託された鑑定人)による審査が行われ、結果が通知されます。
無事に「保険金として〇〇万円が認定されました」と通知が来たら、ひと安心! これで、高額な修理費用に頭を悩ませる必要がなくなります。
【保険金が入金された後の流れ】
- 保険金の入金
認定された保険金は、保険会社から契約者(私たち)の銀行口座に直接振り込まれます。 - 修理工事の発注
その保険金を使って、調査や申請をサポートしてくれた業者に、正式に修理(リフォーム)工事を発注するのが一般的な流れです。
(例:雨どいの修理で20万円認定されたら、その20万円で雨どいを直してもらう) - (応用編)賢くリフォーム
ここが節約ママとしての腕の見せ所かもしれません(笑)。
例えば、雨どいの修理で20万円が認定されたとします。でも、どうせ足場を組むなら、前々から気になっていた「外壁の塗装(これは経年劣化)」も一緒にやりたいな…と思うこと、ありますよね。
その場合、「保険金20万円+自己資金(貯金)80万円」を合わせて、合計100万円で「雨どいの修理+外壁塗装」を同時に行う、という賢い使い方が可能です。
別々に工事をすると足場代が二重にかかってしまいますが、一度に済ませれば足場代は1回分。トータルで大きな節約になります。
もちろん大前提として、認定された被害箇所(災害で壊れた部分)は、必ず修理することが大切です。保険金は、あくまで「家を元に戻すためのお金」ですからね。
悪質業者に注意!正しく保険を活用するためのポイント
「火災保険でリフォーム費用が浮くかも!」
そんなオイシイ話を聞くと、嬉しくなる半面、「それって本当に大丈夫なの?」「何かウラがあるんじゃない?」と心配になるのが、私たち慎重派ママの正直なところですよね(笑)。
その心配、大正解です。
残念ながら、火災保険のこの仕組みを悪用して、私たち消費者をトラブルに巻き込もうとする「悪質な業者」も実際に存在しているんです。消費者庁や国民生活センターからも、注意喚起が出ています。
せっかく賢く節約しようと思ったのに、詐欺にあったり、保険会社とトラブルになったりしては元も子もありません。
NISAや保険の勉強をしていても思いますが、お金の知識は「守り」が一番大事。
ここでは、悪質な業者に騙されず、「正しく」保険を活用するために、絶対に知っておくべき注意点と見極め方をお伝えします。
「自己負担0円リフォーム」には注意
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
「火災保険を使えば、自己負担0円で屋根や外壁がキレイになりますよ」
「保険申請は全部タダで代行します。お客様は一切損しません」
ピンポーン!と訪問営業で来たり、チラシが入っていたりすることもあるかもしれません。
一見、すごく魅力的に聞こえますが、この「自己負担0円」や「申請代行」という言葉を強く押し出す業者には、細心の注意が必要です。
【「自己負担0円」の落とし穴】
- ① ウソの理由で申請させられるケース
悪質な業者は、保険金をたくさんもらいたいがために、「経年劣化」だと分かっている部分まで「全部、台風のせいにしちゃいましょう!」と、ウソの被害報告(虚偽申請)を勧めてくることがあります。これは立派な「保険金詐欺」にあたる可能性があり、最悪の場合、契約者である私たちが保険会社から訴えられたり、保険金を返還請求されたりするリスクを負うことになります。 - ② 高額な解約金(違約金)を請求されるケース
「調査は無料」と言いながら、調査後すぐに「保険申請サポート契約」や「工事請負契約」を結ばせようとし、その契約書に小さな文字で「保険金が認定されなかった場合でも高額な手数料を支払う」「工事をキャンセルした場合は、保険金の〇〇%を違約金として支払う」といった、不利な条項が盛り込まれていることがあります。 - ③ 手抜き工事をされるケース
「自己負担0円で全部やります」と言いながら、実際には認定された保険金よりもずっと安い費用で手抜き工事を行い、差額を業者が丸儲けするケースもあります。
(参考:消費者庁「保険金で住宅修理ができる」という勧誘にご注意!)
大切なのは、保険金は「壊れた箇所を直すためのお金」であり、「リフォームで儲けるためのお金」ではない、と理解することです。
信頼できる申請サポートを見極める方法
「じゃあ、どんな業者なら信頼できるの?」
一番難しいのが、この「業者選び」ですよね。
私たちも子どもを預ける保育園や、習い事の先生を選ぶとき、すごく真剣に情報を集めますよね。それと同じで、大切な家の修理を任せる業者選びも、いくつかのポイントでしっかり見極める必要があります。
【信頼できる業者のチェックポイント】
チェック項目 | 信頼できる業者の特徴 | 悪質業者の疑い |
---|---|---|
契約のタイミング | 調査結果を丁寧に説明し、保険が使えそうか判断した上で、見積もりや申請サポート内容に「納得」してから契約できる。 | 「今すぐ契約しないと損」「すぐ申請しないと間に合わない」と契約を急がせる。調査当日に契約書にサインさせようとする。 |
手数料や報酬 | 「保険金が認定された場合のみ、認定額の〇〇%をサポート費用として頂きます」など、成功報酬型で料金体系が明確。 | 「申請代行料」として先にお金を請求する。キャンセル時の違約金が法外に高い。 |
建設業の許可 | 地元の工務店やリフォーム会社など、そもそも「建設業許可」を持っており、修理(リフォーム)の実績が豊富。 | ホームページを見ても施工実績がほとんどなく、「保険申請サポート」ばかりを強調している。(修理が本業でない可能性がある) |
虚偽申請の勧誘 | 「これは災害被害ですが、こっちの方は経年劣化なので保険対象外ですね」と、プロとして冷静に線引きしてくれる。 | 「全部台風のせいにできます」「古い家ほど保険金が下りやすい」など、明らかにウソの申請を勧めてくる。 |
見積もり比較と契約前チェックのコツ
もし保険が使えそうだと分かっても、焦りは禁物です。
特に修理費用が高額になる場合は、「相見積もり(あいみつもり)」をとるのが節約の鉄則ですよね。
火災保険を使った修理の場合、少し特殊なのは「A社は保険金100万円、B社は保険金50万円」のように、申請サポートのノウハウによって、認定される保険金額そのものが変わってくる可能性があることです。
そのため、「無料調査」を依頼する段階で、2〜3社に声をかけてみるのも一つの手です。
その上で、
- どの会社が一番、被害状況(災害との因果関係)の説明に納得感があるか?
- 万が一、保険金が下りなかった場合の対応はどうか?
- 修理(リフォーム)の技術力や実績は信頼できそうか?
これらを総合的に比較して、一番「ここなら安心してお任せできる」と思えるパートナー(業者)を見つけることが、成功への一番の近道です。
NISAで証券会社を選ぶときも、手数料やサービス内容をしっかり比較しますよね。それと同じで、「大きな金額が動くかも」という時こそ、手間を惜しまず比較・検討する姿勢が大切ですね。
まとめ|リフォーム費用を賢く抑えて、家を長持ちさせよう
ここまで、築10年を超えたマイホームのメンテナンスと、「火災保険」を使った賢い修理方法について見てきました。
最初は「屋根と外壁で100万円以上!?」なんていうリフォーム費用の金額に圧倒されて、ただただため息が出るばかりでしたよね。私も、7歳と4歳の息子たちの教育費や、始めたばかりのNISAのことを考えると、「家の修理は後回しにするしかないかな…」と諦めモードでした。
でも、「火災保険が使えるかもしれない」という視点を持つだけで、なんだか少し希望が見えてきた気がしませんか?
もちろん、これは「申請すれば絶対にお金がもらえる」という魔法の杖ではありません。H2-4で見たように、悪質な業者に注意する必要もあります。
最後に、この記事でお伝えしたかった「大切なマイホームとお金を守る」ためのポイントを、もう一度一緒におさらいしましょう。
火災保険を使えば、ムリなく修繕が可能
これから中学、高校、大学と、子どもたちにかかるお金はどんどん増えていきます。
「子どもの教育費のために、家の修理は我慢しよう…」
そう考えて、外壁の小さなヒビや雨どいの歪みを「まだ大丈夫」と見て見ぬふりをしてしまうママ・パパの気持ち、痛いほど分かります。
でも、H2-1で見たように、その小さな劣化を放置した結果、数年後に雨漏りが発生して、修理費用が何倍にも膨れ上がってしまっては、かえって大きな損害です。
そこで役立つのが、火災保険です。
「経年劣化」と判断されれば対象外ですが、「台風や大雪などの自然災害」が原因だと認められれば、保険を使って修理できる可能性があります。
「全額自己負担」で150万円を支払うのと、「保険金が100万円認定されて、自己負担50万円」で済むのとでは、家計へのダメージも、私たちの精神的な負担も、まったく違いますよね。
保険金が使えるなら、諦めていた修繕に踏み切れるかもしれない。これは、高い保険料をずっと支払ってきた私たちが持つ「正当な権利」なんです。
大切なのは「知って使う」こと
とはいえ、H2-4で詳しくお話ししたように、「自己負担0円」や「申請代行」をうたう悪質な業者がいるのも事実です。
「よく分からないまま契約して、詐欺にあったらどうしよう」
「保険会社とトラブルになったら面倒くさい…」
こうした不安から、結局「よく分からないから、やめておこう」と、せっかくの権利を使うこと自体を諦めてしまうのは、本当にもったいないことです。
大切なのは、私たち消費者自身が「正しい知識」を持つこと。
- 火災保険は「火事」だけでなく「風災・雪災」なども対象であること。
- 保険が使えるのは「災害被害」だけで、「経年劣化」はNGであること。
- この判断は素人には無理なので、「信頼できるプロ」に「無料調査」を依頼すること。
- 「自己負担0円」や「契約を急がせる」業者には警戒すること。
- 必ず「相見積もり」をとって、説明や費用に納得できる業者を選ぶこと。
このポイントさえ押さえておけば、悪質な業者に騙されるリスクはぐっと減らせます。
私が最近勉強しているNISAや保険の知識とまったく同じですね。少し「知っておく」だけで、将来の数百万円単位の損を防げるんです。
今ある家を守る最強の節約術
家は、私たち家族にとって一番大きな「資産」であり、やんちゃな息子たちが(壁に穴を開けたりしながら…苦笑)成長していく、かけがえのない「場所」です。
日々の食費や光熱費を100円、200円と節約する努力も、もちろんすごく大切です。私も毎日やっています。
でも、この「火災保険の活用」という知識は、一度知って正しく使うだけで、50万円、100万円という単位で家計を守ってくれる、まさに「最強の節約術」の一つだと私は思います。
「うちは築10年過ぎたけど、特に壊れてないから関係ないかな」
そう思っているお家も、もしかしたら屋根の上など見えない場所が、数年前に通り過ぎたあの台風で、被害を受けているかもしれません。
この記事を読み終わったら、まずはご自宅の火災保険の証券ファイルを引っ張り出して「風災・雪災」の項目が入っているかチェックしたり、信頼できそうな地元の工務店やリフォーム会社さんのホームページで「無料調査」をやっていないか、検索してみてはいかがでしょうか。
ムダな出費を賢く抑えて、大切なマイホームを長持ちさせる。そして、浮いたお金は子どもたちの未来や、私たちの将来のためのNIDA積立にしっかり回していく(笑)。
そんな賢い家計管理を、これからも一緒に頑張っていきましょうね!
今回の記事作成にあたり、以下の情報も参考にさせていただきました。
- 国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」
- 日本損害保険協会「損害保険の解説(火災保険)」
- 消費者庁「保険金で住宅修理ができる」という勧誘にご注意!