こんにちは!4歳と7歳のやんちゃな息子たちと毎日格闘中のママ、しずくです。
子育てって、本当に毎日が時間との勝負ですよね。特に、子どもの「大事な日」。うちの子たちも、もうすぐ発表会や運動会がありますが、そういう「絶対に休ませたくない!」っていう日(親も仕事休んだりしてるし…!)の直前に、急に熱を出したりしないか、いつもヒヤヒヤしています。
ましてや、それがお子さんの人生を左右するかもしれない「受験」や「大切な大会」「資格試験」だったら…。親御さんの緊張感は、本当に想像を絶するものがあると思います。
手洗いうがい、マスク、加湿器、そしてもちろん予防接種。できる対策は全部やっている!…それでも、拭えない不安ってありませんか?
「もし、試験の当日に熱が出たら…」
「家族の誰かがインフルエンザにかかって、家の中にウイルスを持ち込んでしまったら…」
特にこの時期、インフルエンザの流行は本当に怖いですよね。
そんな「万が一」を限りなくゼロに近づけるため、最近注目されているのが「インフルエンザ予防薬」という選択肢です。しかも、その予防薬を、わざわざ病院に行かなくても「オンライン診療」で自宅にいながら処方してもらえるサービスがあるのをご存知でしたか?
この記事では、受験や大会など「絶対に休めない日」を控えたご家庭が、試験直前でも間に合うようにインフルエンザの予防薬を準備する方法について、詳しく掘り下げていきます。
オンライン診療ってどうやるの?いつまでに申し込めば間に合うの?受験生が使っても安全なの?そんな疑問に、一つひとつお答えしていきますね。
目次
受験や大会シーズンにインフルエンザが怖い理由
まずは、なぜこの時期のインフルエンザが、私たち親にとってこれほどまでに大きな脅威なのか。分かりきっているようでも、改めてその「怖さ」の正体を見つめ直してみましょう。
感染ピークと受験シーズンは重なる(12〜2月)
「本当に、どうしてこの時期に…」と毎年ため息が出そうになりますが、インフルエンザの流行シーズンと、いわゆる「受験シーズン」は、見事に重なってしまっています。
一般的に、インフルエンザは12月下旬ごろから感染者が増え始め、1月〜2月にかけて流行のピークを迎えます。
そして、この1月〜2月というのは…
- 1月:大学入学共通テスト、中学受験(本番)
- 2月:私立大学入試、国公立大学の二次試験(前期)
まさに、お子さんたちがこれまで積み重ねてきた努力を発揮する、一番大切な時期と丸かぶりなんです。どんなに実力があっても、体調を崩してしまっては元も子もありません。この「タイミングの悪さ」こそが、インフルエンザが受験生にとって最大の敵と言われるゆえんですね。
受験生の体調管理が難しい3つの要因(睡眠不足・ストレス・集団行動)
さらに追い打ちをかけるのが、受験生ならではの特殊な生活環境です。「万全の体調管理を!」と口で言うのは簡単ですが、現実には非常に難しい要因がいくつも重なっています。
1. 睡眠不足による免疫力の低下
「あと1時間だけ…」と、追い込み時期はつい夜更かしをして勉強しがち。うちの子たちも、ちょっと夜更かしした次の日は決まって体調を崩しやすかったりします。受験生となれば、その比ではありませんよね。睡眠不足は、真っ先に免疫力の低下につながってしまいます。
2. 「落ちたらどうしよう」という極度のストレス
適度な緊張感は集中力を高めますが、受験期のプレッシャーは想像を絶するものがあります。こうした強いストレスもまた、自律神経のバランスを崩し、免疫力を弱める大きな原因になると言われています。
3. 学校や塾での「集団行動」
インフルエンザは飛沫感染や接触感染で広がります。受験生は、日中は学校、放課後は塾や予備校と、1日の大半を「人が密集する空間」で過ごしています。どれだけ本人がマスクをしていても、周囲で咳をしている人がいれば、感染リスクはどうしても高くなってしまいます。
このように、受験生は「最も感染しやすい時期」に、「最も免疫力が下がりやすい生活」を送らざるを得ない、という非常にシビアな状況に置かれているんです。
家族の感染が受験生に及ぼす影響
そして、親として一番避けたい、けれど見落としがちなのが「家族が感染源になる」ケースです。
受験生本人が必死に手洗いやマスクをして、人混みを避けていても、毎日外で仕事をしているお父さん・お母さんや、学校に通う兄弟(うちみたいに小さい子がいると特に…!)がウイルスをもらってきてしまう可能性はゼロではありません。
もし家族の誰かがインフルエンザにかかってしまったら…。
- 家庭内感染のリスク: 一緒に暮らしている以上、受験生本人にうつってしまう可能性が非常に高くなります。
- 生活リズムの乱れ: 本人が感染しなくても、家族の看病で家の雰囲気がバタついたり、受験生が十分な休息を取れなくなったりするかもしれません。
- 精神的プレッシャー: 「自分がうつしてしまったらどうしよう…」という家族のストレスが、かえって家全体の緊張感を高めてしまうことも。
まさに「内なる敵」。受験生本人だけでなく、家族全員が「防波堤」になるという意識を持つことが、この時期を乗り切るためには不可欠なんですね。
受験生のインフルエンザ対策:予防接種+予防薬の併用という選択
H2-1では、受験シーズンがいかにインフルエンザにとって「好条件」かを再確認しました。では、その最大の敵に対して、私たちはどう立ち向かえばいいのでしょうか。
「もちろん、予防接種は済ませたわよ!」
そうですよね。ほとんどのご家庭で、秋口には受験生本人だけでなく、家族全員でインフルエンザの予防接種を済ませていると思います。うちも子供たちが小さいので、毎年家族総出で接種しています。
でも、「予防接種をしたから、もう安心」と、本当に言い切れるでしょうか…?
予防接種の限界と“薬による予防”の違い
まず大前提として、予防接種は絶対に受けておくべき、最も重要な対策の一つです。これは間違いありません。
ただ、予防接種の主な目的を正しく理解しておくことが大切です。
予防接種の主な目的:
インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「感染後の重症化を防ぐ」ことです。
まったく感染しなくなる(発症しなくなる)わけではなく、仮にかかってしまったとしても、高熱が続く期間を短くしたり、肺炎や脳症といった深刻な合併症のリスクを減らしたりする効果が期待されます。
もちろん、発症をある程度抑える効果(※)もありますが、「100%かからなくなる」という保証ではないんですね。
(※厚生労働省によると、65歳未満の成人では発症予防効果が70〜90%と報告されていますが、その年の流行株とワクチンの型がどれだけ一致するかによっても変動します)
一方で、私たちが「試験当日に絶対に休ませたくない」ときに求めるのは、「発症そのものを防ぐ」こと。
そこで登場するのが、もう一つの選択肢である「予防薬(予防内服)」です。
これは、インフルエンザの「治療薬」として使われるタミフルやイナビルなどを、感染する前に服用することで、ウイルスの増殖を抑え込み、発症そのものを防ぐという方法です。
「予防接種」が体に免疫の“訓練”をさせておくものだとしたら、「予防薬」はウイルスが入ってきた瞬間に直接それを叩く“ガードマン”を体内に常駐させておくイメージ、と言うと分かりやすいでしょうか。
▼ 予防接種と予防薬(予防内服)の違い
| 対策 | 目的 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 予防接種 | 重症化を防ぐ | 事前に受けておけばシーズンを通して効果が期待できる | 発症を100%防ぐものではない。効果が出るまで約2週間かかる。 |
| 予防薬(予防内服) | 発症を防ぐ | ウイルスが体内に入っても発症を抑える効果が高い。 | 服用している期間しか効果がない。保険適用外(自費診療)。 |
つまり、「予防接種」という土台の対策をした上で、試験直前などの“ここ一番”という大事な時期に「予防薬」を併用する。これが、受験生の体調管理において、今できる最も強力な布陣の一つと言えるわけです。
医師が処方するインフルエンザ予防薬の仕組み(タミフル・イナビル)
「予防薬って、具体的にはどんなお薬なの?」と気になりますよね。
これは特別な薬ではなく、先ほども少し触れましたが、一般的にインフルエンザの「治療」に使われる抗インフルエンザウイルス薬(タミフル、イナビル、リレンザなど)と同じものです。
これらの薬は、体内でインフルエンザウイルスが増殖するのを防ぐ働きがあります。
- 治療の場合: すでに増殖してしまったウイルスを抑え込み、症状を軽くし、回復を早めます。
- 予防の場合: まだ症状が出ていない(ウイルスが体内に入ったかもしれない)段階で服用を開始し、ウイルスが本格的に増殖する前に抑え込むことで、発症を防ぎます。
あくまで医師の診断のもとで処方される医療用医薬品であり、市販の風邪薬とは全く異なるものです。
予防薬はいつから・いつまで使える?(タイミングの目安)
では、その予防薬は「いつから」飲めばいいのでしょうか?
予防内服の基本的なルールは、「インフルエンザに感染した人(家族など)と接触してから48時間以内に飲み始める」ことです。そして、一般的に7〜10日間、服用を続けます。
…でも、受験生の対策として考えた場合、これではちょっと困りますよね。
「家族が発症してからじゃ遅い!」
「試験会場で誰かからうつるかもしれないし…」
そうなんです。だからこそ、「受験」や「大事な大会」のような“特定の日”を守るための予防内服では、考え方が少し異なります。
「絶対に休めない日」に備えるための予防内服タイミング
一般的には、大事な試験や大会の「1週間〜10日前」から服用を開始し、その期間が終わるまで(例:試験最終日まで)飲み続ける、という方法が取られます。
例えば、1月15日が試験本番だとすると、1月5日〜8日ごろから飲み始めて、試験が終わるまで毎日(※薬の種類によります)服用を続けるイメージです。
タミフルなら1日1回、リレンザやイナビルなら吸入薬(※イナビルは1回で済む場合も)など、薬の種類によって用法・用量が異なりますので、必ず医師の指示に従う必要があります。
「でも、そのために病院に行く時間がない…」
「まだ症状もないのに、病院で処方してもらえるの?」
そう、ここが一番のネックですよね。そこで、次の章でご紹介する「オンライン診療」が、忙しい受験生家庭の強い味方になってくれるんです。
試験前でも間に合う!オンライン診療の流れと準備
予防接種と予防薬の併用が、受験生の体調管理に強力な「二重の備え」となることは分かりました。
でも、一番の問題は「どうやって手に入れるか」ですよね。
受験勉強で1分1秒も惜しいお子さんを、わざわざ混雑している病院に連れて行くのは、むしろそこで風邪やインフルエンザをもらってしまうリスクすらあります。かといって、親が代理で処方してもらうことも基本的にはできません(※)。
(※インフルエンザ予防薬は、医師が本人を診察した上で処方するのが原則です)
そんなジレンマを解決してくれるのが、「オンライン診療(自由診療)」です。
自宅にいながら、スマホやパソコンのビデオ通話で医師の診察を受け、予防薬を処方してもらえる。これは、時間のない受験生家庭にとって、本当に画期的なサービスなんです。
オンライン診療で予防薬をもらう手順(予約→診察→配送)
「オンライン診療って、なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単。うちも子供の急な発熱で利用したことがありますが、病院の待合室で長時間待つストレスがないだけで、本当に助かりました。
インフルエンザ予防薬の処方も、基本の流れは同じです。
▼ オンライン診療での処方ステップ
- サービスの検索・予約:
「インフルエンザ 予防薬 オンライン」などで検索し、対応しているクリニックやサービスを探します。多くの場合、スマホアプリやウェブサイトから、希望の日時を選んで予約します。(24時間対応しているところも!) - 問診票の入力:
予約時に、現在の体調、アレルギーの有無、既往歴、今回予防薬を希望する理由(例:「大学受験を控えているため」)などを詳しく入力します。 - オンライン診察:
予約時間になったら、ビデオ通話(または電話)で医師の診察を受けます。ここで、問診票の内容に基づき、予防内服が適切かどうかを医師が判断します。 - 決済・処方:
診察が無事に終われば、クレジットカードなどで決済をします。(予防内服は保険適用外の自費診療になるので、料金は事前に確認しておきましょう) - 薬の受け取り(配送):
処方されたお薬が、自宅(または指定した住所)に配送されます。
たったこれだけです。病院への往復時間、待合室での待ち時間、薬局での待ち時間…これらすべてがゼロになるのは、本当に大きなメリットですよね。
申し込みに必要なもの(身分証・問診票など)
いざ「申し込もう!」と思ったときに慌てないよう、事前に準備しておくものも確認しておきましょう。
- スマートフォンまたはパソコン: ビデオ通話ができる環境が必要です。
- 本人確認書類: 健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど。(※保険診療ではないですが、本人確認のために必要です)
- クレジットカード: 決済は基本的にカード払いです。
- (あれば)お薬手帳: 現在服用中の薬がある場合、飲み合わせを確認するために必要です。
特に大事なのが、事前の「問診票」です。
診察時間をスムーズに進めるためにも、「なぜ予防薬が必要なのか(例:○月○日に試験がある)」「アレルギーはないか」などを正確に伝える準備をしておきましょう。
最短どれくらいで届く?(即日〜翌日配送の例)
さて、ここが一番知りたいところですよね。「試験直前だけど、今から頼んで間に合うの?」
これは、利用するサービスによって大きく異なります。
一般的なオンライン診療では、診察後に処方箋が発行され、それを近くの薬局に送ってもらい、自分で取りに行くか、薬局から配送してもらう…という流れになることも多く、その場合は少し時間がかかります。
しかし、受験生のように「一刻も早く!」というニーズに応えるため、クリニック自体が薬の発送まで一貫して行っているサービスも増えています。
例えば、オンライン診療サービスを提供している「FIT CLINIC(フィットクリニック)」のような場所では、平日の特定の時間までに診察・決済が完了すれば、最短で即日発送(翌日到着目安 ※地域によります)に対応している場合があります。
▼ 手配スケジュール逆算の例(あくまで目安です)
| 試験日 | 予防薬を 飲み始めたい日 |
オンライン診療を 受けるべき日 |
備考 |
|---|---|---|---|
| 1/15(月) | 1/8(月)ごろ | 1/6(土)〜1/7(日) | 配送に1〜2日かかると想定し、早めに受診。 |
| 1/15(月) | 1/13(土)から (ギリギリ) |
1/11(木)〜1/12(金) | 「即日発送」対応のサービスを狙う。 |
「もう試験まで3日しかない!」という場合でも、即日発送に対応しているサービスを選べば、まだ間に合う可能性は残されています。
とはいえ、インフルエンザが流行し始めると、予防薬を求める人が殺到し、オンライン診療の予約が取りにくくなったり、薬自体が在庫切れになったりする可能性もゼロではありません。
「間に合うか?」とヒヤヒヤするくらいなら、試験の2週間前には一度、オンライン診療のサイトをチェックしておく、くらいの余裕を持っておくのがベストですね。
受験生でも安心して使うために知っておきたい安全ポイント
オンライン診療が便利でスピーディーなのはよく分かりました。でも、親として一番気になるのは、やはり「安全性」ですよね。
「いくら予防のためとはいえ、健康なうちから受験生に薬を飲ませて大丈夫?」
「副作用で、かえって勉強に集中できなくなったりしない?」
その不安、すごくよく分かります。うちの子がもし受験生だったら、私も同じことを真っ先に考えると思います。
受験というデリケートな時期だからこそ、薬を使う上で絶対に知っておきたい安全な利用のポイントを3つにまとめました。
医師による診察があるサービスを選ぶ
まず大前提ですが、インフルエンザ予防薬は「医療用医薬品」であり、医師の処方が絶対に必要です。
最近はオンライン診療サービスも玉石混交で、中には「問診票の入力だけで、ろくに診察もなく薬が送られてくる」といった不適切なサービスも存在するかもしれません。
しかし、予防内服は「誰でも無条件に使える」ものではありません。
その人の体質、年齢、既往歴、アレルギーの有無、他に飲んでいる薬…そういった情報を医師が総合的に判断し、「予防内服のメリットがデメリットを上回る」と判断した場合にのみ、処方されるべきものです。
チェックポイント:
- 必ず、ビデオ通話や電話で医師本人による診察が行われるか?
- 既往歴やアレルギー、現在の服薬状況などを詳細に伝える「問診票」がしっかりしているか?
「安い・早い」だけをうたい文句にしているサービスには飛びつかず、きちんと医師の顔が見えて、こちらの健康状態を親身に確認してくれる、信頼できる医療機関やサービスを選ぶようにしてくださいね。
副作用や飲み合わせに注意(受験生への影響)
次に、お薬である以上、副作用のリスクはゼロではありません。
インフルエンザ予防薬(タミフルやイナビルなど)で報告されている主な副作用には、以下のようなものがあります。
- 消化器症状: 腹痛、下痢、吐き気など
- 精神神経系: めまい、頭痛、眠気など
特に受験生にとって怖いのは「眠気」や「集中力の低下」ですよね。もし、予防薬を飲み始めてから、明らかに勉強に支障が出るような体調の変化を感じた場合は、すぐに服用を中止し、処方を受けた医師に相談してください。
また、昔「タミフルを飲むと異常行動が…」といったニュースを覚えていて、心配されている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
これに関しては、その後の調査で「インフルエンザにかかっている時は、薬を飲んでいなくても異常行動(急に走り出す、飛び降りようとする等)が起こる可能性がある」ことが分かってきています。特に未成年の場合、インフルエンザによる高熱そのものが原因である可能性も指摘されています。
厚生労働省も、10代の患者さんへのタミフルの使用を原則差し控えるとしていた時期がありましたが、現在はその措置は解除されています(※)。
とはいえ、予防内服はあくまで「発症を防ぐため」のもの。万が一のことを考え、特に未成年のお子さんが服用する場合は、最初の1〜2日は保護者の方が注意深く様子を見てあげることが大切です。
そしてもう一つ重要なのが「飲み合わせ」です。
持病があって他のお薬を飲んでいる場合や、市販の風邪薬、サプリメントなどを併用したい場合は、必ず診察時の問診票に正確に記入し、医師に相談するようにしてくださいね。
(※参考:厚生労働省「インフルエンザQ&A」など)
医薬品の保管・服薬管理のポイント
無事に薬が届いたら、それで安心ではありません。「どう管理するか」が最後の砦です。
受験生本人は、勉強のことで頭がいっぱいで、薬の管理まで手が回らないかもしれません。
「あれ、今日飲んだっけ?」
「うっかり2回分飲んじゃった…」
なんてことが起きたら大変です。
- 服薬管理は「親」が担当する:
お薬カレンダーを使ったり、毎食後など時間を決めて親御さんから手渡したりするなど、「飲み忘れ」と「二重服用」を防ぐ仕組みを家族で作ることが重要です。うちも子供の風邪薬は、必ず私が管理して飲ませています。 - 保管場所を決める:
小さなお子さんやペットがいるご家庭は、間違って口にしてしまわないよう、手の届かない安全な場所に保管してください。また、薬は湿気や直射日光に弱いので、高温多湿を避けた場所で保管しましょう。 - 決められた期間、飲み切る:
「試験も終わったし、もういいや」と自己判断で途中でやめてしまうと、十分な予防効果が得られない可能性があります。医師から指示された期間(例:大事な期間が終わるまで)は、きちんと最後まで飲み切るようにしましょう。
便利なオンライン診療ですが、最後にお子さんの健康を守るのは、日々の生活を見ている私たち親の「管理の目」なんですね。
家族全員で感染を防ぐ「家庭内予防戦略」
さて、受験生本人の安全な予防薬の使い方が分かりました。でも、H2-1でも触れたように、受験期のインフルエンザ対策で最大の落とし穴は「家族からの感染」です。
これはもう、経験者として声を大にして言いたい…!
うちも4歳と7歳の息子たちがいますが、保育園や小学校は本当にいろんなウイルスをもらってきます。兄が治ったと思ったら弟が、弟が治ったら今度は私や夫が…と、家庭内パンデミックは日常茶飯事です(涙)。
これがもし、家に受験生がいたら…?
想像するだけでゾッとしますよね。
受験生本人がどれだけピリピリして対策していても、お父さん・お母さんが職場で、あるいは兄弟が学校でウイルスをもらってきて、家の中で咳をし始めたら…もう、その時点で「詰み」に近づいてしまいます。
だからこそ、インフルエンザ対策は「受験生本人」だけの問題ではなく、「家族全員でどう乗り切るか」というチーム戦、まさに「家庭内予防戦略」が必要なんです。
家族の感染が最大リスク。全員で予防薬を活用する意味
一番確実なのは、「大事な時期は、家族全員で予防薬を飲む」という選択です。
「え、症状もないのに家族全員で?それってお金もかかるし、大袈裟じゃない?」
そう思われるかもしれません。
もちろん、予防内服は保険が効かない自費診療なので、人数分となればそれなりの費用がかかります。
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、家族の誰かがインフルエンザにかかってしまったら…。
その看病で家のリズムは崩れ、受験生は「自分もいつうつるか」という極度のストレスの中で勉強を続けなければなりません。もし、受験生本人にうつってしまったら、それまでにかけてきた塾代や、本人の努力が水の泡になってしまう可能性だってあります。
そう考えると、試験直前の1〜2週間、家族全員が予防薬を服用するコストは、「万が一」の事態を避けるための「必要経費」、あるいは「保険」として捉えることもできるのではないでしょうか。
特に、下に小さなお子さんがいて集団生活をしているご家庭(まさに我が家です!)や、お父さん・お母さんが満員電車で通勤していたり、接客業などで不特定多数の人と接するお仕事だったりする場合は、家族全員での予防内服は非常に有効な戦略だと思います。
家族分をまとめてオンラインで処方してもらう方法
「じゃあ、家族全員分の薬をもらうには、全員で病院に行くの?」
いえいえ、そんなことはありません。
これも、オンライン診療が活躍する場面です。
サービスにもよりますが、多くのオンライン診療では、家族分の予防薬をまとめて処方してもらうことが可能です。
申し込み時のポイント:
予約時の問診票に「受験生の●●(本人)に加え、家族(父・母・弟など)の分も予防内服を希望」といった形で記入します。診察時の注意:
薬を処方してもらうには、原則として本人の診察が必要です。
例えば、父・母・受験生(子)の3人分が必要なら、3人が順番に(あるいは一緒に)画面に映り、医師の診察を受ける必要があります。
※サービスによっては、代表者(保護者)の診察だけで家族の状況をヒアリングして処方可能か判断してくれる場合もあるかもしれませんが、基本は「全員が診察対象」と考えておくのが安全です。
家族全員分の薬を一度に自宅に配送してもらえるので、「お父さんは仕事帰りに病院へ」「お母さんは子供を連れて病院へ」といった手間が一切かからず、非常に効率的です。
家庭内でできる感染対策(換気・加湿・消毒・動線管理)
薬(予防接種+予防薬)という「内側からの防御」を固めたら、最後は「外側からの防御」=家庭内の物理的な感染対策の徹底です。
これは、インフルエンザに限らず、風邪や他の感染症を防ぐ上でも基本中の基本ですね。受験生のいるご家庭では、この時期だけは神経質なくらい徹底しましょう。
▼ 受験生家庭の「感染対策」最終チェックリスト
- 基本の徹底
- □ 家族全員、帰宅後すぐの「手洗い・うがい」を習慣化しているか?
- □ 家の中(特にリビングや受験生の部屋)の湿度は50〜60%に保たれているか?(加湿器は必須!)
- ウイルスの除去
- □ 1〜2時間に1回は窓を開け、空気の入れ替え(換気)をしているか?
- □ ドアノブ、電気のスイッチ、リモコン、トイレのレバー、スマホなど、手がよく触れる場所をアルコール消毒できているか?
- 接触の管理
- □ タオルやコップは、家族間でも共有せず、個人専用にしているか?
- □ 受験生とそれ以外の家族の食事時間を少しずらす、などの工夫はできるか?
- 万が一の備え
- □ 家族の誰かが咳・発熱した場合、すぐに隔離できる部屋(動線)を決めてあるか?
受験はまさにチーム戦。家族全員が「自分が最後の砦だ」という意識を持って、基本的な対策を愚直に続けることが、受験生が万全の体調で本番を迎えるための何よりのサポートになりますね。
まとめ:大事な日を守るための“早めの行動”がすべて
ここまで、受験や大会といった「絶対に休めない日」をインフルエンザから守るため、予防接種に加えた「予防薬」という選択肢、そしてそれを効率的に手配できる「オンライン診療」について詳しく見てきました。
振り返ると、対策のポイントはとてもシンプルです。
それは、「万が一」を想像し、先手を打って行動すること。これに尽きると思います。
予防薬のオンライン診療は“準備の一つ”として最適
インフルエンザの予防接種を受けるのと同じように。
受験会場までの交通手段を下見しておくのと同じように。
使い慣れた筆記用具や時計を準備しておくのと同じように。
インフルエンザの予防薬をオンライン診療で手配しておくことは、もはや特別なことではなく、「万全の体調で本番を迎えるための準備の一つ」として、とても合理的な選択肢だと私は思います。
特に、
- 病院に行く時間すら惜しい受験生
- 混雑した待合室での二次感染リスクを避けたいご家庭
- 受験生だけでなく、家族全員で感染リスクを下げたいご家庭
にとっては、自宅からスマホ一つで医師の診察を受け、薬を配送してもらえるオンライン診療は、本当に心強い味方になってくれます。
「まだ誰もかかっていないのに、薬をもらうなんて…」とためらう気持ちも分かります。
でも、インフルエンザの流行がピークを迎えてから慌てて受診しようとしても、予約が取れなかったり、薬が届くのが間に合わなかったりするかもしれません。
「あの時、早めに手配しておけばよかった…」
大事な試験が終わった後に、そんな後悔だけは絶対にしてほしくない。親として、心からそう思います。
受験直前でも焦らず手配するためのチェックリスト
「じゃあ、いつ動けばいいの?」を最後に整理しておきましょう。
□ 1ヶ月以上前
- 家族全員でインフルエンザの予防接種を済ませる。
□ 2週間〜1ヶ月前
- どのオンライン診療サービスを利用するか、目星をつけておく。
- (料金、配送スピード、家族のまとめ処方に対応しているか、などをチェック)
□ 試験の10日〜2週間前
- オンライン診療を予約し、受診する。
- 「試験が○日からであること」を医師に伝え、いつから服用を開始すべきか相談する。
- 受験生本人、または家族全員分の薬を処方してもらう。
□ 試験の1週間〜10日前
- 医師の指示通り、予防薬の服用を開始する。
- (親御さんが服薬管理を徹底!)
□ 試験当日まで
- 手洗い、うがい、加湿、消毒など、家庭内での物理的な感染対策も決して手を抜かない。
もちろん、「もう試験まで1週間切ってる!」という場合でも、即日発送に対応しているオンライン診療サービス(H2-3で触れたFIT CLINICなど)であれば、まだ間に合う可能性はあります。諦めずに、まずはアクセスしてみてください。
家族全員で健康を支える“受験期のチーム戦”という考え方
私自身、二人の息子の育児真っ最中で、日々「健康でいてくれること」のありがたさを痛感しています。
受験は、お子さん本人が主役であることは間違いありません。でも、その主役が最高のパフォーマンスを発揮できるように舞台を整えるのは、私たち家族の役割です。
特に体調管理は、まさに「家族のチーム戦」。
「お父さん、飲み会続きで疲れてない?」
「お母さんこそ、仕事と家事で無理してない?」
「(兄弟に)外から帰ったら、まず手を洗おうね!」
家族みんなが少しずつ思いやりを持ち、自分の体調にも責任を持つこと。
そして、予防接種や予防薬といった「医学の力」も賢く活用すること。
その両輪があって初めて、インフルエンザという強敵から、お子さんの大切な一日を守り切ることができるのだと思います。
この記事が、今まさに不安と緊張の中で戦っている受験生と、それを支える親御さんたちの「お守り」の一つとなれば、こんなに嬉しいことはありません。
皆さんが万全の体調で本番を迎えられるよう、心から応援しています!