「NISAって、なんだかよさそう。でも…私でもできるの?」
最近、テレビやSNSでもよく目にするようになった「新NISA」。
節約や家計管理に関心のある主婦の方にとって、投資に興味を持つきっかけになるワードですよね。
でも、「投資ってなんだか怖い」「お金が減ったらどうしよう」「収入がない私でもできるの?」――そんな不安を感じて、結局は始められないままの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これから新NISAを始めたい主婦の方に向けて、「投資初心者でもちゃんと理解できる」「今すぐ始めなくても、読めばスッキリする」やさしいガイドをお届けします。
目次
「主婦でもNISAできるの?」という不安からのスタート
正直に言って、わたし自身も最初はすごく不安でした。
「NISAって会社員とかお金に余裕のある人がやるものでしょ?」と、なんとなく遠い世界の話だと思っていたんです。
でも、調べてみると専業主婦でも、パート主婦でも、実はまったく問題なく始められることがわかりました。
✅ NISAは「働いていなくても」始められる制度
NISA(ニーサ)は、一定額までの投資に対して「利益が非課税になる」制度です。
これは、収入の有無に関係なく、日本に住んでいて20歳以上なら基本的に誰でも利用できます(2025年以降は18歳以上が対象)。
つまり、主婦のように「収入が少ない」「扶養に入っている」人でも、NISA口座は問題なく開設可能なんです。
✅ 投資ってお金持ちのものじゃない?
「投資」って言葉を聞くと、何十万円も動かすような“大きな話”を想像しがちですが、今のNISAは月100円から積み立てできる商品もあるくらい、すごく身近になっています。
たとえば楽天証券やSBI証券では、ポイントを使って投資を始めることもできます。
「現金を使うのはまだ怖い」という人でも、生活の延長線で、まず“試してみる”ことができるのが今のNISAです。
2025年の新NISAとは?つみたてNISAとの違いもざっくり解説
「新NISA」と聞いても、正直どこが新しいのかピンとこない方も多いはず。
特に2024年までに「つみたてNISA」や「一般NISA」の名前を耳にしていた方にとっては、「今はどの制度が使えるの?」「何が変わったの?」という疑問が自然と湧いてくるのではないでしょうか。
ここでは、主婦の方が知っておくべき「2025年のNISA制度のポイント」を、できるだけやさしく、ざっくりと解説していきます。
✅ NISAは2024年から「新NISA」に一本化されました
これまでのNISAは「つみたてNISA」と「一般NISA」の2種類がありましたが、2024年からは制度が一本化されて「新NISA」になりました。
この新NISAでは、「つみたて枠」と「成長投資枠」の2つの投資枠を組み合わせて利用できます。
区分 | 年間投資上限 | 内容 |
---|---|---|
つみたて投資枠 | 年間120万円 | 長期・積立・分散投資向け。指定された低リスクな投資信託など |
成長投資枠 | 年間240万円 | 株式・ETFなど自由度の高い投資もOK。個別株にも対応 |
合計 | 年間360万円 | 両方合わせて非課税投資できる上限額(年間) |
💡 ポイント:非課税保有期間は無期限になったため、「5年で終わる」などの期限を気にせず長く運用できます。
✅ 主婦にとって大事なのは「つみたて枠」
とはいえ、いきなり株を買うのは怖い…という方が多いと思います。
そんなときに安心して使えるのが「つみたて投資枠」。
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月100円~積立可能
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元手が少なくてもOK
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金融庁が厳選した“長期・安定型”の商品に限定されている
これなら、家計の一部から少しずつ投資を始めることができ、急にお金が減るようなリスクも抑えられます。
✅ 今までの「つみたてNISA」はもう使えない?
はい、旧つみたてNISAや一般NISAの新規受付は終了しています。
今後はすべて「新NISA」に移行し、つみたて投資枠を活用する形になります。
「まだ間に合うかな?」と心配な方でも大丈夫。
2025年以降も新NISAの制度は継続されているので、いつでもスタートできます。
主婦がNISAを始めるときの3ステップ
「NISAって気になるけど、何から始めればいいの?」
そう思っている方のために、主婦でもできるNISAの始め方を、3つのステップに分けてわかりやすく解説します。
実際にやることはそこまで多くありません。時間のあるときにゆっくり進めればOKです。
✅ ステップ①|証券口座を選ぶ
まずは「NISA口座を開くための証券会社」を選びます。
主婦に人気の証券会社は以下の2社です:
証券会社 | 特徴 | 主婦との相性 |
---|---|---|
楽天証券 | 楽天ポイントで投資ができる/アプリが使いやすい | 楽天ユーザーには特におすすめ |
SBI証券 | 商品ラインナップが豊富/手数料が安い | 投資信託の選択肢が多い |
どちらも手数料は無料で、ネットで申し込みOK。
※NISA口座は一人一口座のみのため、他の証券会社ですでに開設している場合は「変更手続き」が必要です。
✅ ステップ②|NISA口座を申し込む(ネットで完結)
証券会社を決めたら、以下の情報をもとに申し込みます:
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マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
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銀行口座(引き落とし口座として)
スマホやPCから5〜10分で完了し、数日〜1週間で口座開設が完了します。
💡 補足:NISA口座は「税務署の審査」があるため、他の証券口座よりも開設に少し時間がかかります(通常1〜2週間)
✅ ステップ③|投資する商品(ファンド)を選んで積立スタート
NISA口座が開設できたら、次はいよいよ「何に投資するか」を決めます。
主婦に人気の選択肢は、次のような低リスク・長期運用向けの投資信託です:
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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
-
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
設定すれば自動的に毎月積立されるので、最初に金額と商品を決めてしまえば、あとは“放置”でもOKです。
「手続きが面倒そう」と思っていた方も、実際はこの3ステップだけ。
最初のハードルさえ越えてしまえば、あとは自然と“積立貯金”のように続けられるはずです。
「収入ゼロでも大丈夫?」扶養・税金との関係もわかりやすく
NISAを始めたいと思っても、「私は専業主婦だけど、収入がないと口座を持てないのでは?」「投資で利益が出たら扶養から外れちゃうの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
ここでは、専業主婦・パート主婦にとって気になる“扶養”や“税金”との関係について、できるだけわかりやすく解説します。
✅ NISAは「収入がなくても」利用できる制度
結論から言うと、収入がない方でもNISA口座は作れます。
なぜなら、NISAは「金融商品にかかる税金を非課税にする」制度であり、働いているかどうかは関係ないからです。
つまり、あなたが専業主婦であっても、扶養内でパートをしていても、日本に住んでいる18歳以上であれば誰でもNISAを利用できます。
✅ NISAの利益は“非課税”=扶養にも影響しにくい
投資で利益が出ると、その分「所得が増える」→「扶養から外れるのでは?」と心配になりますよね。
ですが、NISAの最大の特徴はここです。
NISA口座で得た利益は「非課税」。つまり、所得としてカウントされません。
そのため、扶養の範囲を超えることは基本的にありません。
状況 | 扶養に影響する? |
---|---|
NISA口座で得た利益 | ✕ 影響なし(非課税なので所得扱いされない) |
特定口座での利益(NISA以外) | 〇 所得扱いになる可能性あり(税金がかかる) |
ただし、NISAの範囲を超えて投資をしたり、「配当金を受け取る形式」などを選んだ場合は、所得にカウントされるケースもあるため注意が必要です。
✅ 確定申告は必要?主婦でも?
通常、NISA口座の中で運用している限り、確定申告は不要です。
ただし、NISAとは別に「特定口座」などで取引して利益が出た場合は、必要になるケースがあります。
💡 ポイント:迷ったら「つみたてNISA枠」だけで運用しておけば、税金・扶養面でもほぼ心配不要です。
「NISAは税金対策にもなる」と言われるのは、こうした理由からです。
主婦や扶養内の方でも安心して始められるのが、新NISAの大きな魅力です。
「で、どれを買えばいいの?」初心者でも安心な投資信託の選び方
NISA口座ができたら、次はいよいよ「どれを買えばいいの?」という疑問にぶつかりますよね。
でも大丈夫。
実は、主婦でもわかりやすく、かんたんに選べる商品がちゃんと用意されています。
ここでは、投資初心者にとって安心・人気のある「投資信託(ファンド)」の選び方を、わかりやすくご紹介します。
✅ 基本は「投資信託」を選ぼう
NISAでは、株やETFなども購入できますが、初心者の方には投資信託(ファンド)がおすすめです。
投資信託とは、いろんな会社や国の株を“ひとまとめ”にして運用する仕組みで、少額から分散投資ができるため、リスクを抑えながらコツコツお金を育てられるのが魅力です。
✅ 主婦に人気の“ほったらかしOK”投資信託ランキング
以下は、実際に主婦や初心者に人気の高い代表的な投資信託です。
商品名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 世界中に分散投資。1本で完結型 | 初心者で「どれか1本にしたい」人 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | アメリカ主要企業に集中投資 | 米国経済に期待したい人 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 上記と同じく米国重視。コスト低め | SBI証券ユーザー向け |
どれも「長期・積立・分散」に適していて、積立設定をすれば“自動で毎月コツコツ”投資してくれるので、子育てや家事で忙しい方でも無理なく続けられます。
✅ 積立額の目安は?月1,000円からでもOK!
「どれだけ積み立てればいいの?」と悩むかもしれませんが、正解は人それぞれ。
ですが、まずは月1,000円からでも全然OKです。
楽天証券やSBI証券では、楽天ポイント・Tポイント・Pontaポイントなどを使って投資することもできるので、「現金を使うのが不安」という方にもぴったりです。
💡 最初は“完璧”を目指さなくても大丈夫。
まずは少額で「慣れること」から始めましょう。
【体験談】わたしがNISAを始めてよかったと感じたこと
正直、NISAを始めるまでは「うちみたいな普通の家庭に投資なんて関係ない」と思っていました。
けれど、実際に少額から始めてみて感じたのは、「お金のことを前向きに考えるきっかけになった」ということです。
✅ 将来に対する“漠然とした不安”が、具体的な行動に変わった
これまでは、「貯金だけで本当に大丈夫かな…」と、なんとなく心配するだけで何もできずにいました。
でも、NISAを通じて少しずつでもお金を育てていく感覚を持てたことで、
「今できることを少しでもやってる」という安心感が生まれたんです。
✅ 節約だけじゃない「お金とのつき合い方」があると知った
それまでは、チラシを比べたり、電気をこまめに消したり――
とにかく“減らす”ことばかりが節約だと思っていました。
でも、NISAでの積立を始めてからは、
「お金を減らさないためにどう使うか」「将来のためにどう育てるか」という、視点の転換ができるようになりました。
✅ 月並みだけど「もっと早く始めればよかった」が本音です
最初は本当に不安でしたし、「自分には無理かも」と思っていたけど、今では「もっと早く知っていれば…」というのが率直な気持ちです。
もちろん、投資にはリスクもあります。
でも、ちゃんと制度を知って、月1,000円でも積み立てていけば、「うちにもできる」という実感はきっと持てるはずです。
この記事が、少しでもあなたの背中をそっと押すきっかけになれば嬉しいです。
まとめ|迷ってる主婦こそ、まずは“口座を開くだけ”でもOK
ここまで読んでくださった方なら、きっとこう思っているかもしれません。
「やってみてもいいかも…でも、やっぱりちょっと怖いかも」
その気持ち、すごくわかります。
私自身も、最初の一歩を踏み出すのに何カ月もかかりました。
でも今振り返ってみると、一番のハードルは「知らないこと」だったんだと思います。
実際には、収入がなくても、扶養内でも、主婦でも、NISAは始められる。
そして、思っていた以上に、やさしくて現実的な制度です。
✅ まずは「口座を開くだけ」でも十分な前進です
NISAを始めるのに、いきなりお金を動かす必要はありません。
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まずは証券会社を選んで口座を開いてみる
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どんな商品があるか、サイトを眺めてみる
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積立のシミュレーションをしてみる
こんなふうに、ちょっとずつ慣れていくだけでも十分な“第一歩”になります。
✅ 家計の延長にある、安心できる「お金の育て方」
節約も大事、貯金も大切。
でもそれだけでは不安な時代だからこそ、
「少しずつでも、お金に働いてもらう方法」を持っていることが、これからの家庭にはきっと力になります。
今日、この記事を読んだあなたは、もうすでに“最初の一歩”を踏み出しています。
あとは、必要な情報を揃えて、焦らず、自分のペースで始めてみましょう。