暮らしのトラブル

外壁塗装で失敗しない業者選びのコツ|ぬりかえの安全性と注意点を解説

こんにちは! 4歳と7歳のやんちゃな息子たちと格闘中のママ、しずくです。

最近、日中に家にいると「ピンポーン」と訪問営業の方が来たり、ポストに「外壁塗装、今ならキャンペーン中!」なんてチラシが入っていること、増えませんか?

我が家も築年数がそれなりになってきて、「そろそろ考えないといけないのかな?」なんてぼんやり思うものの、子どもの教育費や老後のためのNISAも気になるし、外壁塗装って何だかすごく高そう…。

しかも、一番怖いのが「業者選びで失敗すること」。

車や家と同じくらい大きな買い物なのに、相場もわからないし、どこが信頼できる業者さんなのか、私たち素人には見極めるのが難しいですよね。「手抜き工事をされたらどうしよう」「法外な値段を請求されたら…」と考えると、不安で一歩が踏み出せない、という方も多いんじゃないでしょうか。

実際、国民生活センターへのリフォーム工事に関する相談件数は年々増加傾向にあるそうで、他人事ではありません。

この記事では、私と同じように「外壁塗装で絶対に後悔したくない!」と考えるママさんパパさんに向けて、まず知っておくべき「よくある失敗事例」と、契約前にチェックしたい「悪徳業者を避けるためのポイント」を、私のリサーチメモ代わりにまとめてみました。

大切な我が家を守るため、そして無駄なお金を使わないためにも、一緒に賢く学ぶ第一歩を踏み出しましょう!

外壁塗装でよくある失敗事例と原因|契約前に知っておくべき落とし穴

まず、私たちが「失敗した!」と後悔しないために、実際にどんなトラブルが起きているのかを知ることから始めましょう。

「敵を知り、己を知れば百戦殆うからず」と言いますが、まさにその通り。よくある失敗パターンを知っておくだけで、「あ、この業者のこの言葉、ちょっと怪しいかも?」と気づけるアンテナを立てることができます。

国民生活センターなどに寄せられる相談で特に多いのが、「①見積もり・費用」「②工事の品質」「③契約・保証」に関するトラブルです。

見積もりの内容が不透明なケース

一番最初のハードルが、この「見積もり書」です。

「うーん、見てもよく分からない…」というのが正直な感想ですよね。でも、ここに落とし穴がたくさん潜んでいます。

一番注意したいのが、「一式(いっしき)」という表記が多用されている見積もりです。

危険な見積もり例 なぜ危険なのか?
外壁塗装工事 一式 | 1,200,000円 どの塗料を使うのか、何回塗るのか、どこまでの範囲(雨どいや軒天は含む?)なのかが全く不明確です。
足場代 一式 | 200,000円 塗装面積(㎡)が不明なため、この足場代が妥当なのか判断できません。
下地処理 一式 | 100,000円 高圧洗浄だけなのか、ひび割れの補修(コーキング)まで含むのかが分かりません。

「一式」表記が多いと、いざ工事が始まってから「あ、その作業は含まれていません」「これは別料金です」と、高額な追加費用を請求されるトラブルに直結します。

また、どのメーカーの何という塗料(例:「日本ペイントのパーフェクトトップ」など)を使うのかが明記されていないと、グレードの低い安い塗料を使われても文句が言えません。これでは、期待していた耐久年数よりずっと早く劣化してしまう…なんてことになりかねません。

見積もりは「詳細さ」が命。「どの部分を(面積)」「どの塗料で(製品名)」「何回塗るのか(工程)」が細かく記載されているか、必ずチェックしましょう。

安すぎる価格提示に潜むリスク

私たち主婦にとって、「安い」のはとっても魅力的。日々の食費や光熱費を節約しているのに、何十万円も違うなら安い方に…と心が揺らぐのは当然です。

でも、外壁塗装の「相場から極端に安い価格」には、ほぼ間違いなく裏があります。

よくあるのが、「今だけキャンペーン!」「近所で工事してるから足場代を無料にします!」という甘い言葉。

冷静に考えてみると、足場を組むのにも人件費や運搬費がかかるのに、無料にできるわけがありませんよね。その「無料」分は、塗料代や他の作業費にこっそり上乗せされているか、あるいはもっと怖い「手抜き工事」でコストカットされている可能性が高いんです。

安すぎる価格を実現するためには、どこかを削らなければなりません。

  • 人件費を削る → 未熟な職人さんが担当する?
  • 材料費を削る → 塗料を規定より薄めて使う?
  • 工程を削る → 本来3回塗るべきところを2回で済ませる?
  • 時間を削る → 塗料が乾く前に次の工程に進む?(=乾燥時間を守らない)

特に「乾燥時間を守らない」のは致命的です。塗料はしっかり乾かないと本来の性能を発揮できず、たった数年で塗膜が膨れたり、ペリペリ剥がれたりする原因になります。

結局、「安く済ませたつもりが、数年後にまた足場を組んで塗り直し…」となれば、トータルで倍以上のお金がかかってしまいます。節約どころか、大きな損失ですよね。「安すぎる」には必ず理由がある、と肝に銘じておきましょう。

保証やアフター対応の不備

「工事が終われば、はいサヨウナラ」。これも非常に怖いパターンです。

外壁塗装は、工事が終わった瞬間が100点満点なのは当たり前。本当の価値は、そのキレイな状態が5年後、10年後も続くかどうかにかかっています。

万が一、1年後に塗料が剥がれてきた…となった時、契約した業者が「うちの責任じゃない」と逃げてしまったり、最悪の場合、倒産して連絡がつかなくなっていたら…?

契約前には「保証書は出ますか?」と必ず確認しましょう。
しかし、ただ「保証します」という口約束や、曖昧な保証書だけでは不十分です。

  • 保証の「期間」: 何年間、保証してくれるのか?(塗料のグレードによります)
  • 保証の「対象」: どんな不具合(例:塗膜の剥がれ)を保証してくれるのか?(※地震などの天災は対象外が一般的です)
  • 保証の「主体」: 誰が保証するのか?(工事店独自のものか、塗料メーカーと連名か?)

特に、訪問販売などで契約を急かす業者の中には、数年で社名を変えたり、倒産したりして、保証から逃れようとするところも残念ながら存在します。

その会社がどれくらい長く営業しているのか(実績)、地域の評判はどうか、といった点も合わせて確認することが、未来の安心につながります。

優良業者の見分け方|信頼できる外壁塗装業者の共通点

失敗事例を知ると「なんだか怖くなっちゃった…」と思うかもしれませんが、大丈夫です。多くの業者さんは誠実にお仕事をされています。

問題は、その「誠実で腕の良い業者さん」を私たち素人がどうやって見分けるか、ですよね。

私も車を買うときはディーラーさんの対応をすごく見ちゃいますが、外壁塗装も同じ。大きな金額が動くだけに、「この人になら任せられる」という安心感がすごく大切です。

ここでは、私がリサーチした「信頼できる業者さんの共通点」を3つのポイントに分けてご紹介します。

国家資格・施工保証の有無

まず一番わかりやすいのが、「ちゃんとした資格や許可を持っているか」です。

私たちママも、子どもを預けるなら「保育士資格」を持っている先生がいると安心しますよね。それと同じで、塗装にも国や県が認めた「プロの証」があります。

<チェックしたい許可・資格の例>

  1. 建設業許可(塗装工事業)
    • これは「一定要件(実務経験や資格者)を満たし、ちゃんとした経営をしている会社ですよ」という、都道府県知事などのお墨付きです。
    • 500万円以上の工事を請け負うには必須の許可なので、外壁塗装(多くの場合50万円以上にはなりますが)クラスの工事を任せるなら、持っていて当然の許可証とも言えます。
  2. 国家資格「塗装技能士(1級・2級)」
    • これは実際に塗装する「職人さん」の技術レベルを示す国家資格です。
    • 「1級」は実務経験7年以上(または2級合格後2年以上など)が必要なベテランの証。
    • 会社としてこの資格を持つ職人さんが在籍しているか、ホームページなどで確認できると安心材料になりますね。

<「保証」の内容も要チェック!>

前のH2でも触れましたが、「保証」は超重要です。
優良な業者は、あいまいな口約束ではなく、しっかりとした「保証書」を発行してくれます。

  • 自社保証:工事店が独自に出す保証。
  • メーカー保証:塗料メーカーが出す保証(※塗料の性能に対するもの)。
  • リフォーム瑕疵(かし)保険:もし業者が倒産しても、修理費用を保険でカバーできる第三者機関の保険。

特に「リフォーム瑕疵保険」に加入できる業者さんかは、一つの大きな判断基準になります。これは、業者さんが保険法人に登録していないと使えない制度。つまり、「第三者機関の審査基準をクリアしている」という証拠にもなるんです。

対応が丁寧な業者の特徴

資格や保証も大事ですが、私たちが直接やり取りする「人」の対応も、同じくらい大切じゃないですか?

特に外壁塗装は、見積もりから工事完了まで数週間〜1ヶ月ほどかかる長いお付き合い。工事中も職人さんが出入りしますし、騒音やニオイだって気になります。

「この人、なんだか話しにくいな…」「連絡が全然つかない…」
こんなストレスを抱えたままでは、工事中ずっと不安ですよね。

<優良業者さんの「丁寧な対応」チェックリスト>

  • 見積もり前の「現地調査」が丁寧か?
    • 家をパッと見ただけで「〇〇万円です」はNG。
    • ちゃんと家の周りをぐるっと回り、壁を触ったり(チョーキング現象の確認)、ひび割れの場所や長さをメジャーで測ったり、写真を撮ったりしているか。
    • 「普段、日当たりが悪い北側はコケが気になりますか?」など、私たちの悩みを聞き出してくれるか。
  • 質問や不安に、専門用語を使わずに答えてくれるか?
    • 「この塗料とあの塗料、どう違うんですか?」と聞いたとき、カタログを渡すだけでなく、私たちの家の状況に合わせて「〇〇さんのお宅は日当たりが良いので、こちらのUVに強い塗料がおすすめです」と具体的に説明してくれると信頼できますよね。
  • 連絡のレスポンスが早いか?
    • メールやLINEの返信が遅すぎないか。
  • こちらの都合を尊重してくれるか?
    • 「子どものお昼寝時間は大きな音を避けてほしい」といった相談に、真摯に対応しようとしてくれる姿勢があるかは、大事なポイントです。

地域密着 vs 全国対応の違い

「業者さん」と一口に言っても、昔から地元でやっている工務店さんもあれば、テレビCMで見るような全国展開の会社もありますよね。

「大手の方が安心なの?」「いやいや、地元の業者さんの方が小回りが利く?」
これは迷うポイントですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

比較軸 地域密着型の業者 全国対応の業者(大手)
メリット ・地元の評判を大事にする
・移動コストが低く、価格が抑えめな傾向
・何かあった時のアフター対応が早い
・施工実績が豊富
・保証体制やマニュアルがしっかりしている
・提携塗料など、独自のプランがある場合も
デメリット ・技術や知識が属人的(社長の腕次第)な場合も
・最新塗料などの情報に疎い可能性
・リフォーム瑕疵保険などに未加入の場合も
・下請け業者が施工することが多く、品質にバラつきが出る可能性
・広告費や人件費が価格に上乗せされがち
・担当者の異動がある

どちらが良いと一概には言えません。
大切なのは「我が家が何を優先するか」です。

「とにかくアフター重視で、何かあったらすぐ来てほしい」なら地域密着型が強いかもしれませんし、「倒産リスクを避け、しっかりした保証システムで安心したい」なら大手の方が向いているかもしれません。

これらのポイントを踏まえて、複数の業者さんを比較検討することが、失敗しないための鍵になります。

「ぬりかえ」は安全?仕組みと審査体制から見る信頼性

H2-2で「優良業者の見分け方」は分かりました。
でも、4歳と7歳の息子を追いかけ回す毎日の中で、「建設業許可を確認して、瑕疵保険の加入有無を調べて、地域密着と大手のメリットを比較して…」と、自力で何社も探し出すのは正直、めちゃくちゃ大変じゃないですか?

子どもの習い事の送迎や、仕事の締め切りに追われていると、リサーチだけで疲れ果ててしまいそう…(私だけじゃないはず!)。

そこで気になるのが、CMでも見かける「ぬりかえ」のような一括見積もり比較サイトです。
スマホでポチポチ入力するだけで、条件に合う業者さんを複数紹介してくれるなんて、すごく便利そうですよね。

でも、便利さの裏側で、こんな不安もよぎります。

「変な業者ばっかり紹介されたらどうしよう?」
「登録したら、迷惑電話が鳴り止まないんじゃ…?」

そう、私たちが知りたいのは「そのサイト、本当に安全なの?」という一点。
そこで、この記事のテーマでもある「ぬりかえ」について、その仕組みや審査体制が信頼できるものなのか、中立的な視点でリサーチしてみました。

ぬりかえの加盟審査と選定基準

まず一番大事なのが、「どんな業者でも登録できちゃう」ザルな仕組みではないか、という点。

もし悪徳業者が簡単に入り込めるなら、そんなサイト使うだけ危険ですよね。
「ぬりかえ」の公式サイトや関連情報を調べてみると、加盟(登録)できる業者さんには、かなり厳格な審査基準を設けていることが分かりました。

<ぬりかえの主な加盟審査基準(一例)>

  • 各種許可証の確認
    • 「建設業許可証」や「登記簿」の提出を求め、法的に問題なく営業しているか。
  • 代表者の身元確認
    • 会社の代表者がどんな人物かまでチェック。
  • 過去の実績確認
    • 過去の「施工実績」や「顧客の評価」を確認。
  • 法令違反のチェック
    • 過去に消費者契約法などで処罰を受けていないか。
  • 保険加入の確認
    • 万が一の事故に備える「建設工事保険」に加入しているか。

(※参考:ぬりかえ公式サイト よくある質問など)

これは、H2-2で私たちが「優良業者の見分け方」として学んだ「建設業許可」や「保険」といった項目を、「ぬりかえ」側があらかじめふるいにかけてくれている、ということになります。

もちろん、「審査を通ったから100%完璧な業者」と断言はできませんが、少なくとも、許可証も持たずに営業しているような悪徳業者や、実績のない怪しい業者にいきなり当たるリスクは、自分一人でゼロから探すよりも格段に低くなると言えそうです。

実際の口コミ・評判

仕組みがしっかりしていても、次に気になるのは「実際に使った人の生の声」ですよね。

口コミを調べてみると、当然ながら「良い評判」と「悪い(というか、注意すべき)評判」の両方がありました。どちらも隠さずに見てみましょう。

<良い口コミの傾向>

  • 「自分では見つけられないような、地元の優良業者さんに出会えた」
  • 「複数の見積もりを比較できて、適正価格が分かってよかった」
  • 「アドバイザーの対応が丁寧だった」

<悪い・注意すべき口コミの傾向>

  • 「電話がしつこい・多いと感じた」
    • これは最も多く見かける意見の一つでした。一括見積もりサイトの仕組み上、入力情報(家の状況など)を確認するために、まず「ぬりかえ」のアドバイザーから電話がかかってきます。その後、条件に合う複数の業者(最大4社など)から連絡が来るため、それを「しつこい」と感じるかは個人差がありそうです。
  • 「紹介された業者の対応や仕上がりが悪かった」
    • 審査を通過した業者とはいえ、最終的には「人(担当者や職人さん)」の相性や技術力に左右される部分はどうしても残ります。
  • 「トラブルを相談したが、ぬりかえ本体の対応が遅かった」
    • 「ぬりかえ」はあくまで業者を“紹介”するプラットフォーム。工事契約は私たちと業者との間で直接結ぶため、工事そのもののトラブルに介入しきれないケースもあるようです。

これらの口コミから分かるのは、「ぬりかえ」は「優良業者候補」との出会いの場を提供してくれる便利なツールではあるけれど、紹介された業者を“最終的に見極める”のは、やはり私たち自身だ、ということです。

「紹介されたから」と鵜呑みにせず、H2-2で学んだ「対応の丁寧さ」や「見積もりの詳細さ」を自分の目でしっかりチェックすることが大前提ですね。

トラブル対応やサポート体制

最後に、「もしもの時」のサポートです。
特に気になるのが、「見積もりをもらったけど、やっぱり断りたい…」という時。

子どもがいると、つい電話を後回しにしちゃったり、営業さん相手だとなんだか断りづらかったり…。そんな気まずさを抱えるママも多いと思います。

この点、「ぬりかえ」には「お断り代行サービス」というサポートがあります。
これは、紹介された業者さんに「ごめんなさい(お断りします)」の連絡を、私たちに代わって「ぬりかえ」のアドバイザーが伝えてくれるサービスです。

これは、メンタル的にかなり助かりますよね(笑)。

また、運営会社が「株式会社Speee」という東証スタンダード市場に上場している企業である点も、一つの信頼材料になります。上場企業は社会的な信用が第一ですから、いい加減な運営はしにくい、という背景があります。

とはいえ、H3-2の口コミにもあったように、サポート体制が万能というわけではありません。
「ぬりかえ」は、あくまで「業者選びの失敗リスクを減らすためのお助け役」として、賢く利用するのが良さそうです。

外壁塗装で後悔しないための「見積もり比較術」

さて、H2-2で「優良業者の見分け方」を知り、H2-3で「ぬりかえ」のような比較サイトが「業者探しの時短ツール」として使える可能性を見ました。

いよいよ次は、最終関門とも言える「見積もりの比較」です。

「ぬりかえ」などを使って複数の業者さん(目安は3社程度)から見積もりが集まった!…でも、A社は110万円、B社は95万円、C社は130万円。

「え、なんでこんなに値段が違うの?」
「一番安いB社に決めちゃって大丈夫…?」

そう。ここが一番の悩みどころですよね。
私も家計を預かる主婦として、「高いお金を払って損はしたくない!」という気持ちは人一倍強いです。

でも、H2-1で学んだように、「安すぎる」のにはリスクがあります。
大事なのは、価格の「数字」だけを見比べるのではなく、その「中身」をしっかり比較すること。ここでは、後悔しないための見積もり比較術を見ていきましょう。

見積もり項目で最低限見るべきポイント

見積もり書って、専門用語だらけで見るのも嫌になりますが(笑)、最低限ココだけは押さえて!という必須チェックポイントがあります。

もし、これから紹介する項目が曖昧だったり、「一式」ばかりだったりしたら、その見積もりは危険信号です。

<見積もり比較 チェックリスト>

チェック項目 良い例 (OK) 悪い例 (NG)
① 塗装面積 「外壁塗装:150㎡」
(※塗装する面積が㎡で明確)
「外壁塗装 一式」
「建坪:30坪」(※建坪と壁面積は違います!)
② 塗料の製品名 「シリコン塗料(日本ペイント/パーフェクトトップ)」
(※メーカーと製品名が明確)
「シリコン塗料」
(※これだけだとグレードが不明)
③ 工程(塗り回数) 「下塗り:〇〇(製品名)」
「中塗り:〇〇(製品名)」
「上塗り:〇〇(製品名)」
(※3回塗りが基本)
「外壁塗装(2回塗り)」
(※工程が省略されている)
④ 付帯工事 「雨どい塗装」「軒天塗装」「コーキング打ち替え」
(※どこまでが工事範囲か明確)
「付帯部 一式」
(※雨どいが含まれるか不明確)
⑤ 共通工事 「足場仮設・養生シート:〇〇㎡」
「高圧洗浄:〇〇㎡」
(※単価と面積が明確)
「足場代 無料」
(※H2-1の通り、他に乗せられている可能性大)

特に大事なのが①面積②塗料名です。
ここが曖昧だと、業者さんの言い値で契約するようなもの。

「A社は150㎡なのに、B社は170㎡で見積もってる…なんで?」
「A社はシリコンでも高い塗料、B社は安い塗料を使ってる」
こんなふうに、「価格差の理由」を読み解くことが、「見積もり比較」の本当の意味なんです。

複数見積もりで価格の妥当性を判断

なぜ3社程度の相見積もりが必須かというと、「我が家の適正相場」を知るためです。

外壁塗装は、家の大きさ、壁の劣化具合(ひび割れが多いかなど)、使う塗料によって、一軒一軒まったく値段が変わります。お友達の家が100万円だったから、うちも100万円…とはならないんです。

A社:130万円(高い塗料+コーキングも全部やり替え)
B社:95万円(安い塗料+コーキングは上から補修)
C社:110万円(A社と同じ塗料+コーキングは一部やり替え)

もしB社しか見ていなかったら、「95万円でできるんだ!」と契約してしまい、数年後に「安い塗料だったから、もう劣化してきた…」と後悔するかもしれません。

逆にA社だけだと「130万円か…高いな」と諦めてしまうかも。

でも、3社を比較すれば、
「うちは大体110万円〜130万円くらいが相場なんだな」
「価格の違いは、塗料のグレードと、コーキング(壁の隙間を埋めるゴムみたいな部分)の処理の違いなんだな」
と、冷静に判断するモノサシが手に入ります。

この「モノサシ」を持つことこそが、悪徳業者に騙されず、優良業者を選ぶための最強の武器になります。

比較時にやってはいけないNG行動(断り方含む)

最後に、見積もりを比較する際にやりがちな「NG行動」と、スマートな「断り方マナー」です。

<NG行動>

  • 「A社は95万だったから、C社さんも95万に値切る」
    • これは絶対NGです。H3-2で見たように、A社とC社では塗料や工程が違うかもしれません。中身を無視して価格だけで叩くと、業者は「じゃあ、塗料のランクを落とすか、乾燥時間を短縮するか…」と、手抜き工事で帳尻を合わせるしかなくなります。
  • 「現地調査もせずに、電話だけで『一番安いのはどこ?』と聞く」
    • 家の状態を見ずに出せる見積もりは、絶対に信用できません。

<スマートな断り方マナー>

相見積もりを取ったら、必ず「契約しなかった業者さん」へのお断りの連絡が必要になります。これが、本当に気が重い…。

「わざわざ家まで見に来てもらったのに、断るの申し訳ない…」
「電話したら、引き止められそう…」

でも、業者さんも断られるのには慣れています。大切なのは、感謝を伝えつつ、ハッキリ断ること。

  • タイミング:契約する業者が決まったら、できるだけ早く。
  • 方法:電話でも良いですが、言いくるめられそうで怖い…という方はメールでもOKです。
  • 伝えること
    1. 時間をかけて見積もりを作ってくれたことへの感謝。
    2. 「今回は、他社にお願いすることに決めました」という結論。
    3. (もし言えるなら)「予算の都合で」「家族と相談した結果」など、当たり障りのない理由。

ちなみに、H2-3で紹介した「ぬりかえ」のような比較サイトを利用する最大のメリットの一つが、この「お断り代行」があることです。

サイトのアドバイザーに「B社さんとC社さんには、お断りをお願いします」と伝えるだけでOK。私たちから業者さんに直接気まずい連絡をしなくていいのは、忙しいママにとって大きなメリットですよね。

まとめ|信頼できる業者を見つける一番の近道は“比較と情報の透明性”

お疲れ様でした!
ここまで「外壁塗装で失敗しないための業者選び」について、失敗事例から優良業者の見分け方、そして見積もり比較のコツまで、一緒に見てきました。

いやー、調べるだけでもすごい情報量でしたよね(笑)。
子育てや家事、仕事の合間に、これらすべてを一人で完璧にこなすのは、本当にハードルが高いなと改めて感じます。

私たちがNISAや保険を選ぶとき、「よく分からないから、おすすめNo.1にしちゃえ!」とは安易に決められないのと同じで、外壁塗装も「訪問営業の人が親切だったから」「一番安かったから」という理由だけで決めてしまうのは、あまりにもリスクが高いです。

今回学んだことをまとめると、外壁塗装で後悔しないための答えは、とてもシンプル。

「価格」だけで選ばず、「情報の透明性」で選ぶこと。

そして、その「情報の透明性」を担保する唯一の方法が、「複数の業者を比較すること」です。

「手抜き工事をされないか不安…」
→比較すれば、「3回塗り」が標準だと分かります。(H2-1, H2-4)

「この価格は妥当なの?」
→比較すれば、「我が家の相場」が分かります。(H2-4)

「悪徳業者に捕まりたくない…」
→「建設業許可」や「保証」の有無を比較すれば、信頼性が見えてきます。(H2-2)

とはいえ、やっぱり「優良業者を3社も見つけるのが大変!」「断るのが気まずい!」という、私たちママ特有の「時間」と「メンタル」の問題が残ります。

その「探す手間」と「断る手間」をショートカットし、私たち消費者が「見積もりの中身を比較する」という一番大事な作業に集中させてくれるのが、「ぬりかえ」のような比較サイトなんだと、私は結論付けました。

もちろん、「ぬりかえ」に登録さえすればすべて安心、というわけではありません。
口コミ(H2-3)にあったように、紹介された業者が100%完璧とは限りませんし、連絡の頻度を「しつこい」と感じる可能性もあります。

でも、「ぬりかえ」が設けている「厳格な加盟審査」というフィルターは、私たちが悪徳業者に遭遇する確率をぐっと下げてくれます。

もしあなたが今、「訪問営業の言葉に不安を煽られている」「チラシを見たけど、どこに電話していいか分からない」と悩んでいるなら、まずは第一歩として、信頼できる上場企業が運営する「ぬりかえ」で、「我が家の相場」を調べてみることから始めてはいかがでしょうか。

「お断り代行サービス」もあるので、気まずい思いをせず、気軽に「比較」をスタートできます。

大切な家族と過ごす我が家だからこそ、面倒なプロセスも賢く乗り越えて、10年後も「あの時、ちゃんと選んでよかったね」と笑い合える選択をしたいですね!

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