家計と資産作り

SUUMOでわかる!子育て世代が後悔しない「家の売却」完全ガイド|住宅ローンが残っていても大丈夫?

こんにちは!4歳と7歳のわんぱく兄弟と格闘中のママ、しずくです。

最近、子どもたちが大きくなるにつれて、家がなんだか手狭に感じること、ありませんか? うちもまさにそれで、リビングにおもちゃが溢れかえっていて、「自分の部屋が欲しい!」なんて言い出す日も近そうで…。

「小学校に上がるタイミングで、本当にこの学区でいいんだっけ?」
「夫婦そろっての通勤時間、もう少し短くならないかな…」

なんて、考えることが本当にたくさん。

でも、「住み替え」って簡単に言うけれど、真っ先に頭をよぎるのがお金のこと。特に「今の家の住宅ローン」ですよね。「まだこんなに残ってるのに、家を売るなんてできるの…?」って、不安で足がすくんでしまいます。

「家を売る」って、なんだかすごく大変そうだし、買った時より安くなったら「損」しちゃいそうで怖い…。

でも、そんな不安と同じくらい、「そもそも、今の家って、今いくらで売れるんだろう?」っていう純粋なギモンも湧いてきませんか?

実は最近、私みたいに「家を売る」ことを選択肢に入れ始める子育て世代のママが、結構増えているみたいなんです。

この記事では、

  • なぜ今、住み替えを検討するママが増えているのか?
  • 家を売るって、実際どんな流れで進むの?
  • 住宅ローンが残っていても本当に大丈夫?

こんな不安やギモンについて、私も勉強中ですが、いろいろと調べてみたことを分かりやすくまとめてみようと思います。

まずは第一歩として、わが家の「今の価値」を知るところから。そのために便利な「SUUMOの売却査定」のようなサービスについても、メリットや注意点を含めて中立的にチェックしていきますね。

目次

なぜ今、“家を売る”という選択肢を考えるママが増えているのか

「マイホームを買ったら、ずっとそこに住み続けるもの」。少し前までは、それが当たり前だったかもしれません。でも、最近は必ずしもそうとは限らないみたい。

特に私たち子育て世代にとって、「家を売る」ことが昔よりもずっと現実的な選択肢になってきている背景には、家族の状況やお金に対する考え方の変化があるようです。

子どもの成長・学区・通勤など、ライフステージの変化

一番大きな理由は、やっぱりこれですよね。わが家もそうですが、子どもが小さいうちは良かったけど、4歳と7歳にもなると、もう毎日が運動会状態(笑)。

リビングでのおもちゃの占有面積はどんどん広がるし、走り回る音も気になる。近い将来、「自分の部屋が欲しい!」と言い出すのも目に見えています。

そうなると、「今の間取りじゃ、ちょっと厳しいかも…」と感じ始めますよね。

また、上の子が小学校に上がるタイミングや、下の子の進学を考える時期になると、「学区」の問題も出てきます。「本当にこの学区でいいんだっけ?」「中学校のことも考えた方がいい?」なんて、夫婦で話すことがグッと増えました。

それに、私たち共働き夫婦にとって「通勤時間」も死活問題。保育園のお迎えと仕事の両立で、毎日が時間との戦いです。「もう少し職場に近い場所に住めたら、朝の時間にもう少し余裕ができるのに…」と、何度思ったことか。

このように、家族の形や優先順位が変わっていく「ライフステージの変化」が、家を見直す一番のきっかけになっているんですね。今の家に不満がなくても、「将来の子どものこと」や「夫婦の働き方」を考えた時に、「今が動くタイミングかも?」と考えるママが増えているようです。

住宅ローン残高と家の資産価値を見直すタイミング

とはいえ、住み替えを考えた時に、真っ先にブレーキをかけるのが「住宅ローン」の存在。「まだこんなに残ってるのに、売れるわけない…」って、不安になりますよね。

私も最近、NISAとかでお金の勉強を始めたからこそ、家計に占める「負債」としてのローンの存在がすごく気になっています。

でも、ちょっと待って。私たちが不安に思っている「ローンの残高」と、今の家の「資産価値」って、イコールじゃないんですよね。

最近は、ニュースでも「不動産価格が上がっている」なんて話を耳にしませんか? もちろん場所にもよりますが、買った時よりも家の価値が上がっている、なんていうケースも実際にあるみたいなんです。

自分が思っている「ローンの残高(=負債)」と、今の家の「市場価値(=資産)」を一度ちゃんと天秤にかけてみたら、

「あれ? もしかして、売ったお金でローンを全部返せるかも?」
「むしろ、少しプラスになる…?」

なんていう可能性だってゼロじゃない。

特に、住宅ローン控除の期間(10年や13年)が終わるタイミングは、税金の優遇がなくなるので、家計を見直す一つの節目です。低金利が続いている「今」だからこそ、一度「わが家の資産価値って、今いくらなんだろう?」と客観的にチェックしてみる価値は、すごくありそうです。

「家を売る=損」ではなく「資産を動かす」という考え方

私自身、家を売るって「買った時より安くなっちゃう=損」っていうイメージが、すごく強かったんです。なんだか「大きな買い物に失敗した」みたいで、ネガティブな印象でした。

でも、NISAやiDeCoで「資産運用」を考えるのが当たり前になってきた今、家も「一生に一度の買い物」であると同時に、大切な「資産」の一つなんですよね。

例えば、

  • 「狭い家で我慢し続けて、家族みんながストレスを感じる」というコスト
  • 「売却して、広くて快適な家に住み替える」ことで得られるメリット

これを天秤にかけた時、どちらが家族にとって本当に「トク」なのか。

「不動産を売却する」ことを、単なる「損切り」や「失敗」と捉えるのではなく、家族の幸せや将来のライフプランに合わせて「資産をより良い形に動かす(組み替える)」というポジティブな視点。

そういう考え方を持つことが、後悔しない選択につながるのかもしれません。

もちろん、やみくもに動くのは不安ですよね。だからこそ、まずは「わが家という資産」が今いくらの価値があるのか、その「相場」を知ることが、全てのスタートラインになるんだと思います。

家を売るときの流れと「住み替え」の2つのパターン

「わが家の価値」を見直すことが大事なのは分かったけど、じゃあ実際に「家を売る」ってなったら、何から始めたらいいの?

「住み替え」って言うけれど、「今の家を売る」のと「新しい家を買う」のって、どっちが先?

考え始めたら、また不安が…(笑)。
大丈夫です。この「順番」には、実は大きく分けて2つのパターンがあって、それぞれにメリット・デメリットがあるんです。
わが家みたいな子育て世代はどっちを選ぶべきなのか、一緒に見ていきましょう。

「先に売る」パターン(リスク回避重視)

まず一つ目が「先に今の家を売る」パターン。これを「売り先行」と言ったりします。

これは、お金の面での安心感を最優先したいママにとっては、すごく分かりやすい方法ですよね。
先に今の家を売却するので、「いくらで売れたか」が確定します。
その売れた金額を元手にして、「じゃあ、新しい家はこの予算で探そう」と具体的に計画を立てられるのが最大のメリット。

例えば、今の家の売却代金で住宅ローンを完済し、残ったお金を次の家の頭金に充てる…という流れがスムーズです。
新しい家のローン(住み替えローン)を組む場合も、今の家のローンが残っていない方が、銀行の審査も通りやすくなる傾向があります。

メリット デメリット
  • 売却金額が確定するので、資金計画が立てやすい。
  • 今の家のローンを完済してから次の家を探せる。(二重ローンにならない)
  • 売却後に新しい家が見つかるまで、一時的に仮住まい(賃貸など)が必要になる。
  • 子どもがいると、短期間での引っ越しが2回発生する可能性があり、負担が大きい。
  • 仮住まいの家賃や引っ越し費用など、余計なコストがかかる。

特に子どもが小学校に上がっていると、学区の問題があるので、「仮住まいの場所も慎重に選ばないといけない」のが、子育て世代にとってはネックになるかもしれませんね。

「先に買う」パターン(時間重視)

二つ目は、「先に新しい家を買う」パターン。いわゆる「買い先行」です。

「子どもの学区を変えたくないから、絶対にこのエリアで!」「この物件を逃したくない!」みたいに、住みたい場所や物件にこだわりがある場合は、こっちのパターンが魅力的ですよね。
新しい家を先に確保できるので、仮住まいの心配もなく、引っ越しも一度で済みます。

じっくりと時間をかけて理想の新居を探せるのが最大のメリットです。
ただ、この方法の最大のハードルは、お金の面。

メリット デメリット
  • 理想の物件をじっくり探せる。
  • 仮住まいの必要がなく、引っ越しが1回で済む。
  • 子どもがいる場合、転校などの負担を最小限にできる。
  • 一時的に「二重ローン」状態になるリスクがある。(今の家のローン+新しい家のローン)
  • 今の家が「希望の価格」や「希望の時期」に売れるとは限らないため、資金計画が不安定になりがち。
  • 「早く売らなきゃ!」という焦りから、相場より安く売却してしまう可能性も。

もし「二重ローン」状態になったら、家計の負担はかなり重くなります…。資金に相当な余裕がないと、精神的にもきついですよね。

子育て世代が選びやすいベストな順番とは?

じゃあ、私たち子育て世代は、結局どっちを選んだらいいんでしょうか?

お金の不安も大きいけど、子どもの学校や引っ越しの負担も考えないといけない…。本当に悩みますよね。

専門家の意見や多くの事例を見てみると、資金計画の確実性を重視して「売り先行(先に売る)」を選ぶ方が、リスクは少ないと言われています。
新しい家の予算が確定してから探す方が、無理のないローン計画を立てられますからね。

ただし、現実問題として、子どもの転校や2回の引っ越しは避けたい…。

そこで、多くの不動産会社が提案してくれるのが、「売り先行」を基本にしつつ、今の家の「引き渡し時期」を調整する方法です。

  1. 今の家の売却活動を始める。
  2. 買い手が見つかったら、売買契約を結ぶ。
  3. その際、「引き渡しは3〜6ヶ月後」といった条件(特約)を付けてもらう。
  4. その3〜6ヶ月の間に、急いで新しい家を探して契約・引っ越しする。

これなら、売却金額が確定した安心感の中で新居を探せますし、仮住まいも不要になります。
もちろん、買い手さんの都合もあるので100%うまくいくとは限りませんが、こういう方法もあるんだと知っておくだけでも、不動産会社との話が進めやすくなりますよね。

SUUMOの売却査定を活用して“相場感”を把握する流れ

どちらのパターンを選ぶにしても、全ての土台になるのが「そもそも、今の家がいくらで売れそうか?」という“相場感”です。

この相場感が分からないと、「売り先行」にするか「買い先行」にするかの判断すらできませんよね。
「思ったより高く売れそう」なら買い先行もアリかも?
「いや、ローン残高ギリギリかも…」なら絶対に売り先行だよね、みたいに。

でも、「相場感を知る」って言っても、どうやって?
近所のチラシを見ても、それは「売り出し価格」であって「実際に売れた価格(成約価格)」じゃないし…。

そこで役立つのが、SUUMO(スーモ)のような「不動産一括査定サイト」なんです。

【SUUMO売却査定の基本的な流れ】

  1. 物件情報の入力
    サイト上で、家の場所(住所)、広さ(専有面積)、間取り、築年数などを入力します。だいたい数分で終わる簡単なものです。
  2. 不動産会社を選ぶ
    入力情報に基づいて、査定可能な不動産会社がリストアップされます。SUUMOは提携している会社数が多いのが特徴みたいです。
  3. 査定結果を受け取る
    選んだ会社から、査定価格が連絡されます。
    この時、「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。

    • 机上査定(簡易査定)
      データ(過去の取引事例や周辺相場)だけで算出する、ざっくりした価格。まずは手っ取り早く相場を知りたい人向け。
    • 訪問査定
      実際に家に来てもらい、日当たりや室内の状況(傷や汚れ、リフォームの有無など)を見て、より正確な価格を出してもらう方法。

いきなり家に来られるのはハードルが高い…と感じるママも多いと思うので(私もそうです!)、まずは「机上査定」で、複数の会社から「わが家はだいたい〇〇万円〜〇〇万円くらいなんだ」という幅を把握するのが、賢い第一歩。

この「複数の会社を比較する」というのがすごく大事で、1社だけだと、その査定額が高いのか安いのかすら分かりませんからね。

SUUMOのようなサービスを使えば、この面倒な「複数社への依頼」が一度で済む。これが、忙しい私たちにとって最大のメリットかもしれません。

住宅ローンが残っていても家は売れる?

さて、住み替えの流れや相場感の掴み方は分かりましたが、やっぱり一番のど元に刺さったトゲのように気になるのが、「住宅ローン」の存在ですよね。

「うちはまだ1000万円以上残ってるけど…」
「買ったばかりで、ほとんど元金が減ってない…」

毎月送られてくる返済予定表を見ては、ため息をついているママも多いんじゃないでしょうか。(はい、私もです!)

「ローンが残ってる家なんて、そもそも売ること自体ができないんじゃないの?」

私もそう思い込んでいたんですが、調べてみたら、これは大きな誤解でした。
結論から言うと、住宅ローンが残っていても、家は売れます!

ただし、それには大事なルールと、知っておかないと損するかもしれないポイントがありました。

残債と売却価格の関係を整理

まず、大原則として知っておかないといけないのは、「家を売却して所有権を移すタイミングで、その家の住宅ローンは一括で完済しないといけない」というルールです。

銀行からお金を借りる時、家と土地に「抵当権(ていとうけん)」というものが設定されています。これは、もし私たちがローンを返せなくなった時に「銀行がその家を差し押さえて競売にかけてもいいですよ」という権利のこと。
この抵当権が付いたままの家を、次の買い手さんは買ってくれませんよね(いつ差し押さえられるか分からないので)。

だから、売却代金が入金されるのと同時に、ローンを全額返済して、この抵当権を抹消する手続きが必要なんです。

ここで、わが家が次の2つのパターンのどちらに当てはまるかが、運命の分かれ道になります。

パターンA:アンダーローン(売却価格 > ローン残高)

例:家の売却価格が3,000万円、住宅ローンの残高(残債)が2,500万円

これは一番ハッピーな状態です!
売却した3,000万円から、ローン残高の2,500万円を一括返済します。
すると、手元に500万円が残りますよね。(実際にはここから仲介手数料などの諸経費が引かれます)
この残ったお金を、次の家の頭金にしたり、引っ越し費用に充てたりできます。

パターンB:オーバーローン(売却価格 < ローン残高)

例:家の売却価格が2,500万円、住宅ローンの残高(残債)が3,000万円

これが、ちょっと慎重にならないといけない状態です。
家を売った2,500万円だけでは、ローン残高の3,000万円を完済できません。
「500万円足りない…」ということになります。

売却後にローンが残った場合の対応策

「じゃあ、パターンBの『オーバーローン』になったら、もう家は売れないの?」と絶望しそうになりますが、諦めるのはまだ早いです。

足りない分を何とかできれば、売却は可能です。
その「何とかする方法」には、主に2つの道があります。

  1. 貯金などの「自己資金」で補填する
    これが一番シンプルです。先ほどの例で言う「足りない500万円」を、自分たちの貯金から出してきて、売却代金と合わせて一括返済します。
    これができれば、スッキリとローンを完済して住み替えができます。…とはいえ、500万円もの貯金をポンと出せるご家庭ばかりではないですよね。
  2. 「住み替えローン」を利用する
    「自己資金で足りない分を払うのは無理!」という場合に検討するのが、この「住み替えローン(買い替えローン)」です。
    これは、「今の家のローン残債(足りない分)」+「新しい家の購入費用」を、まとめて1本にして貸してくれる特別な住宅ローンです。

「住み替えローン」、なんだか便利そうに聞こえますよね。これなら自己資金がなくても、買い先行で新しい家を買えるかも!と希望が見えそうです。

ただし、注意が必要です。

住み替えローンは、当然ですが「借入額がすごく大きく」なります。
(例:足りない500万円+新しい家の費用4,000万円=合計4,500万円のローン)

そのため、通常の住宅ローンよりも審査が厳しくなる傾向がありますし、金利も高めに設定されることが多いんです。
毎月の返済額がかなり重たくなって、住み替えた後の家計が火の車…なんてことになったら、元も子もありません。

「住み替えローンありき」で計画を立てるのは、かなりリスクが高いと思った方がよさそうです。

SUUMO査定の「複数社比較」で損を減らす方法

ここまで見てくると、結局のところ、
「いかに『オーバーローン』状態を避けるか」
「いかに『1円でも高く』家を売って、『アンダーローン』に近づけるか」
が、子育て世代の住み替え成功の最大のカギだということが分かりますよね。

売却価格が2,500万円なのか、それとも2,800万円なのか。この差が、自己資金の持ち出しや、住み替えローンの必要性を左右するわけです。

じゃあ、どうやったら「1円でも高く」売れる可能性を上げられるんでしょうか?

ここで、さっき出てきたSUUMOのような「一括査定サイト」の本当の価値が出てきます。

「査定」と聞くと、どこに頼んでも同じような金額が出てくると思いがちですが、現実はまったく違います。不動産会社によって、査定価格は平気で数百万円単位で変わってくるんです。

なぜなら、

  • A社は、このエリアのマンション販売がすごく得意
  • B社は、戸建てのリフォーム再販に強みがある
  • C社は、ちょうど今この学区で家を探しているお客さん(買い手)を抱えている

というように、不動産会社にも「得意分野」や「タイミング」があるから。

もし、家の近所にあるA社だけに査定を頼んで「2,500万円ですね」と言われたら、私たちは「そんなものか…」と納得してしまうかもしれません。
でも、もしかしたらB社やC社なら「2,800万円で売れますよ!」と提案してくれた可能性だってあるんです。

この「損」を減らすために、SUUMO売却査定のようなサービスを使って、一度に複数の会社(例えば3〜5社)に査定を依頼し、その「査定額」と「その金額で売れる根拠」を比較・検討することが、絶対に必要なんです。

一番高い査定額を出してくれた会社がベストとは限りませんが(「売れる根拠」が曖昧な会社は危険です)、少なくとも「わが家の価値を最大化してくれるパートナー」を見つけるための土俵に上がってもらう。そのために、複数社比較は「必須の作業」と言えそうですね。

家を高く・早く売るための3つのポイント

住宅ローンが残っていても売れる道筋は見えてきました。そして、そのためには「1円でも高く売る」ことが、いかに重要かも分かりましたよね。

「高く」そして、できれば「早く」。
特に住み替えの場合は、新しい家の購入タイミングとも関わってくるので、「いつ売れるか分からない」状態が続くのは精神的にもキツい…。

じゃあ、どうしたら「高く・早く」売れる可能性をアップできるんでしょうか?
もちろん「運」や「タイミング」もありますが、私たち売り手側でできる「ちょっとしたコツ」も確実にあるんです。
私も「もし売るなら…」と想像しながら、大事なポイントを3つに絞って調べてみました。

売却時期と市場動向の見極め

まず、一番大きな影響があるのが「売るタイミング」です。
不動産は「ナマモノ」なんて言われることもあって、市場全体の景気や金利、さらには季節によっても売れやすさが変わってくるみたいなんです。

よく言われるのが、
「不動産が動くのは、新生活が始まる前の1月〜3月頃」
という話。
確かに、4月からの転勤や子どもの入学・進学に合わせて家を探す人が多いのは、想像がつきますよね。この時期に買い手が増えるということは、それだけ「高く」「早く」売れるチャンスが広がるということです。

逆に、真夏の8月やお盆時期、年末年始は、みんな忙しかったり帰省したりで、家の見学(内見)も減る傾向にあるとか。

じゃあ、1月〜3月に売れるように、秋頃から準備(査定とか不動産会社選び)を始めるのがベスト…?

…と考えがちですが、これはあくまで一般的な話。
最近のように「不動産価格が全体的に上がっている」時期や、「近所に新しい駅や大型商業施設ができる」といった個別の要因で、相場がガラッと変わることもあります。

私たち素人が「今が売り時だ!」と完璧に見極めるのは、正直むずかしいですよね。

だからこそ、ここでもやっぱり「プロの視点」が必要になります。
SUUMOの査定などで複数社にコンタクトを取る時に、「今、このエリアの市場動向はどうですか?」「売るなら、いつ頃がおすすめですか?」と、具体的なアドバイスをもらうことが大事。

「今は買い手が多いので、強気の価格設定でも売れるかもしれません」
「あと半年待つと、近くにライバルの中古マンションがたくさん出てきそうなので、今の方がいいですよ」
そんな「生きた情報」を持っているのが、地域密着の不動産会社さんなんですね。

内見・リフォーム・写真の印象を最適化

売るタイミングを見極めたら、次はいよいよ「どう見せるか」。
買い手さんが家を買うかどうか決める、一番の勝負どころは「内見(ないけん)」、つまりお部屋の見学です。

私たちが新しい服を買う時だって、店員さんにキレイに畳んで出してもらった方が「素敵!」って思いますよね。家もまったく同じ。
「うわぁ、素敵!ここに住みたい!」
と思ってもらうための「印象操作」、これは絶対に手を抜けません。

具体的には、

  • 掃除と片付け(ハウスクリーニング)
    これはもう、基本中の基本! 特に水回り(キッチン、お風呂、トイレ)と玄関はピカピカに。私たちも中古物件を見に行ったら、絶対にチェックするポイントですよね。生活感が出やすい場所こそ、徹底的にキレイにしておくと印象が全然違います。
  • 「明るさ」と「広さ」の演出
    内見の日は、全部屋の電気をつけて、カーテンも全開に! とにかく「明るい家」をアピール。また、床にモノが散乱していると狭く見えるので、不要な家具は思い切って処分するか、一時的にトランクルームに預けるなどして、「スッキリと広く」見せることが大事です。
  • 写真は「プロ」に頼む価値アリ
    SUUMOのようなポータルサイトに掲載される「写真」は、家の「顔」です。スマホで適当に撮った暗い写真と、プロが広角レンズで撮った明るい写真とでは、内見に来てくれる人の数がまったく変わります。
    不動産会社によっては、無料でプロカメラマンを手配してくれるところもあるので、会社選びのポイントにするのもアリですね。

「リフォームはした方がいい?」と迷うところですが、これは要注意。
お金をかけてリフォームしても、その分が売却価格に全部上乗せできるとは限りません。「買い手さんの好みが違った…」となっては、かけた費用がムダになってしまいます。
基本的には「最低限のクリーニングと修繕」にとどめて、リフォームは買い手さんが自由にできるようにしておく方が、売れやすいケースが多いようです。

担当者(不動産会社)の選び方で9割決まる

そして、最後にして、これが一番重要かもしれません。
それは、「どの不動産会社に、どの担当者に」売却をお願いするか。

家を売る活動(広告を出したり、内見の対応をしたり、価格交渉をしたり)は、全部この「パートナー」がやってくれます。
このパートナーの力量や「やる気」次第で、売却価格もスピードも、本当に天と地ほどの差が出ると言われています。

例えば、

  • わが家の魅力をしっかり理解し、熱意をもって買い手さんにアピールしてくれる担当者
  • とりあえず「相場通り」で掲載して、問い合わせ待ち…という受け身の担当者

どっちが高く・早く売れそうか、一目瞭然ですよね。

さらに、「囲い込み」といって、他の不動産会社からの「買いたい」というお客さんを紹介せず、自社のお客さんだけで決めようとする(その方が手数料が儲かるから)悪質な会社も、残念ながら存在するようです。

そんな「ハズレ」を引かないために、SUUMOなどで複数社に査定を依頼した後の「面談」が勝負です。

【チェックしたいポイント】

観点 チェック内容
査定の「根拠」 「高い査定額」だけじゃなく、「なぜその金額で売れると思うのか」の根拠(過去の事例、エリア特性など)を、私たちが納得できるように説明してくれるか。
販売戦略 「うちの家」を売るために、どんな広告(SUUMO、チラシ、レインズ※)を使い、どんなスケジュールで売っていくのか、具体的な計画(戦略)を提示してくれるか。
担当者との相性 レスポンスが早いか。こちらの不安や質問に、面倒くさがらずに丁寧に答えてくれるか。私たちと同じ方向を向いてくれそうか。

※レインズ:不動産会社だけが見られる物件情報システム。ここに登録しないと「囲い込み」のリスクが高まります。

結局、家を売るというのは、何千万円ものお金が動く大きなプロジェクト。そのプロジェクトリーダーを「誰に任せるか」です。
「大手だから安心」「査定額が一番高かったから」という理由だけで安易に決めず、「この人になら、わが家の大事な資産を任せられる!」と信頼できるパートナーを、しっかり見極めたいですね。

SUUMO売却査定の仕組みと使い方

ここまで、家を売る流れや、高く売るためのコツを見てきました。
その中で何度も出てきたのが、SUUMO(スーモ)のような「一括査定サイト」の活用です。特に「複数社を比較して、信頼できるパートナーを見つける」ためには、欠かせないステップだということが分かりました。

でも、「一括査定って、なんか怖い…」という気持ち、ありませんか?

「登録したら、いきなり電話がたくさんかかってきそう」
「しつこい営業をされたら、断れないかも…」

私もそのクチです(笑)。
だからこそ、使う前に「どういう仕組み」で、「他のサイトと何が違う」のか、そして「どうやって上手に使う」かを知っておくことが、すごく大事。
不安を解消するために、SUUMOの売却査定について、少し引いた目線で(ちょっと批判的な目線も持ちつつ)調べてみました。

査定依頼の流れ(入力 → 複数社比較 → 見積もり)

まず、基本的な使い方のおさらいです。これは他の多くの一括査定サイトと共通する部分も多いですね。

  1. サイトで物件情報を入力する
    「マンションか戸建てか」「住所」「広さ」「間取り」「築年数」などを、画面の指示に従ってポチポチと入力していきます。ここはだいたい60秒〜数分で終わる、簡単な作業です。
  2. 査定を依頼する会社を選ぶ
    物件情報を元に、対応可能な不動産会社がズラッと一覧で表示されます。
    「大手だから安心」「地元密着で詳しそう」「このエリアでの売却実績No.1」といった各社の特徴や強み、口コミなども見られるようになっています。(ここがSUUMOの強みの一つかもしれません)
    この中から、「この会社の話を聞いてみたいな」と思うところを、自分で選んでチェックを入れます。
  3. 査定結果が届く(机上査定 or 訪問査定)
    選んだ会社から、査定結果が届きます。
    最初はメールや電話で「机上査定(データでの簡易査定)」の結果が来ることが多いです。その連絡の中で、「より正確な金額を出すために、一度お家を見せてもらえませんか?」と「訪問査定」の提案をされる、というのが一般的な流れです。

仕組み自体はすごくシンプル。自分で不動産屋さんを一軒一軒まわって、同じ説明を何度も繰り返す…という手間を、ごっそりショートカットできるのが最大のメリットですね。

他サイトとの違い(掲載社数・実績・信頼性)

「でも、一括査定サイトって、SUUMO以外にもたくさんあるよね? 何が違うの?」
これは私もすごく疑問でした。

調べてみると、大きな違いは「提携している不動産会社の数」と「サイトの信頼性」にあるようです。

SUUMOの特徴 メリット・デメリット
①圧倒的な提携社数
(全国2,000社以上と言われることも)
【メリット】大手から地元密着の小さな会社まで、比較できる選択肢がとにかく多い。地方の物件でも、対応できる会社が見つかりやすい。
【デメリット】選択肢が多すぎて、どこを選んだらいいか迷ってしまう可能性も。
②「リクルート」運営の知名度と信頼性 【メリット】「あのSUUMOだから」という安心感は、やっぱり大きいですよね。個人情報を入力するので、運営元がしっかりしているのは重要です。悪質な不動産会社は排除する仕組みも持っているようです。
③「匿名査定」ができない
(※2024年現在、多くの査定サイトがそうですが)
【デメリット】査定を依頼する時点で、名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報入力が必須です。つまり、「査定依頼=不動産会社からの連絡を許可する」ということになります。「相場だけこっそり知りたい」というニーズには、完全には応えてくれません。

他の査定サイトの中には、「匿名OK」をうたっているところもありますが、結局、正確な査定額を知るには個人情報の入力が必要になることがほとんど。
そう考えると、最初から提携社数が多くて信頼できるSUUMOで、「連絡が来る前提」で比較検討を始めるのが、一番効率的なのかもしれません。

利用前に知っておきたい注意点(しつこい営業の防ぎ方など)

とはいえ、やっぱり一番怖いのは「しつこい営業電話」ですよね。
「査定ボタンを押した瞬間から、電話が鳴り止まないんじゃ…」という不安。

この点について、SUUMOは「査定を依頼する会社を“自分で選べる”」仕組みになっているのが、一つの防御策になっています。
自動的に10社に一斉送信!…というわけではなく、「今回はこの3社だけに話を聞いてみよう」と自分で絞り込めるんです。

それでも、選んだ3社からはもちろん連絡が来ます。
その時のために、私たちができる「自衛策」を準備しておきましょう。

【しつこい営業を撃退する(?)心構えと対策】

  • ①「今は情報収集の段階」とハッキリ伝える
    最初の連絡(メールや電話)で、「まだ具体的に売る時期は決まっていません。まずは相場を知りたくて、複数の会社に査定をお願いしています」と、こちらの状況を正直に、かつ毅然と伝えましょう。「今すぐ売りたい客」だと思われると、営業もグイグイ来がちです。
  • ②連絡手段と時間を指定する
    「仕事中は電話に出られません。連絡は平日の19時以降か、メールでお願いします」と、こちらの希望を具体的に伝えること。いきなり電話されても、忙しいママは対応できませんよね。こちらのペースで進めるためにも、これは必須です。
  • ③「訪問査定」は焦らない
    「すぐに訪問査定を!」と急かされても、「まずは机上査定の結果を見てから検討します」とワンクッション置きましょう。複数の机上査定額が出揃って、「この会社は、ちゃんと根拠がありそうだな」と納得できた2〜3社に絞ってから、訪問査定に進めばOKです。

要は、「なんとなく不安だから…」と受け身になるのではなく、「私たちは、わが家を売るためのパートナーを選ぶために、あなた(不動産会社)を査定しているんですよ」というスタンスを持つことが大事。

SUUMOは、その「パートナー候補」を効率よく探すための「便利な道具」です。道具に振り回されず、私たちが賢く使いこなす、という意識で臨みたいですね。

まとめ|「家を売る」は人生を見直すチャンス

ここまで、子育て世代の「家の売却と住み替え」について、いろいろと調べてきたことをまとめてみました。
私自身、最初は「住宅ローンも残ってるし、家を売るなんて夢のまた夢…」と、すごくハードルの高い、ネガティブなものに感じていました。

でも、こうして一つずつ不安をひも解いていくと、「家を売る」って、決して「損」とか「失敗」とか、そういうことじゃないんだなって。

家を通して「家計」「働き方」「ライフプラン」を見直す

子どもが大きくなって「狭いな」と感じたり、小学校の学区が気になったり…。
そういう「きっかけ」は目の前のことだけど、その奥にはもっと大事な「わが家の未来」が隠れているんですよね。

「このままの住宅ローン、家計は大丈夫?」
「夫婦の通勤時間、このままでいいんだっけ?」
「子どもたちには、どんな環境で育ってほしい?」

そんな、普段は忙しくてなかなか向き合えない「家計」「働き方」「ライフプラン」という、家族の根幹にあるテーマと、強制的にでも向き合うこと。
「家を売る」ことを考えるのは、その最大のチャンスなのかもしれません。

私もNISAや節約で「お金の勉強」を始めてから、家が「負債(ローン)」であると同時に「資産」でもある、という視点を強く持つようになりました。
その大事な資産を、今の家族の幸せのために、どう「動かす」のがベストなのか。
売るにしても、売らないにしても、一度立ち止まって真剣に考えること自体に、すごく価値があるんだと思います。

まずは“相場を知る”ことから始めよう

とはいえ。
いくら家族で「あーでもない、こーでもない」と話し合っても、「じゃあ、この家がいくらで売れるの?」という一番大事な数字が分からないと、全部が「絵に描いた餅」で終わってしまいます。

「高く売れるなら住み替えたいけど、安かったら今のままで我慢しよう」
そんな判断すら、相場を知らないとできないんですよね。

「一括査定って、営業の電話が怖いな…」

その気持ち、本当によく分かります。私もまだ、その一歩を踏み出すのはドキドキします。

でも、怖いからと「知らないまま」でいることで、もしかしたら「高く売れるタイミング」を逃してしまったり、「もっと家族がハッピーになれる選択肢」に気づけなかったりするリスクの方が、本当は大きいのかもしれません。

まずは、大きな決断(売るぞ!と決めること)をする必要はなくて。
「ただ、知るだけ」。

その第一歩として、SUUMO売却査定のようなサービスは、私たち忙しいママにとって、すごく便利な道具になってくれます。
「今は情報収集の段階です」とハッキリ伝える心構えさえ持っておけば、きっと大丈夫。

まずは「机上査定」で、「へぇ、わが家って今、これくらいの価値があるんだ」という相場感をつかんでみませんか?
そこからきっと、夫婦での話し合いも、次のステップに進んでいくはずです。

-家計と資産作り