暮らしのトラブル

「プリントヘッドの種類が違います」と出る原因とは?劣化が引き起こすエラーの対処法

こんにちは! 4歳と7歳のやんちゃな息子たちを育児中のママ、しずくです。

子どもが保育園や小学校に通い始めると、プリンターの出番って急に増えません? 毎月のおたより管理、宿題のプリントアウト、行事の写真を印刷したり…。私も日々、「あれ印刷してー!」というリクエストに応えています(笑)

そんな、わが家の「印刷ライフライン」とも言えるプリンター。ある日突然、ピーッ!と鳴ってエラー表示が出たときの焦りといったら…。

プリントヘッドの種類が違います

え? え? 何もしてないよ!? インクを替えたわけでもないし、そもそも「プリントヘッド」って何…?

頭をよぎるのは、「もしかして…故障?」「修理?買い替え?」という、家計を預かるママとしては一番見たくないシナリオ…。新しいプリンターって、安くても1万円以上はしますもんね。NISAや節約でコツコツ頑張ってるのに、こういう急な出費は本当に痛い!

でも、ちょっと待って! 私も慌てて調べたんですが、この「プリントヘッドの種類が違います」というエラー、実は本当に「違うもの」を付けちゃったケースって稀みたいなんです。

多くの場合、原因は「プリントヘッドの劣化」や「ちょっとした接触不良」だったりするんだとか。

慌てて修理に出したり、ポチッと新しいプリンターを注文したりする前に。まずはこの記事を読んで、自分で確認できる「対処法」を試してみませんか? もしかしたら、その数万円の出費、まるっと節約できるかもしれませんよ!

目次

「プリントヘッドの種類が違います」とはどんなエラー?

「プリントヘッドの種類が違います」って、いきなり言われてもピンとこないですよね。「私、何も触ってないんだけど…」って。このエラーメッセージ、一体プリンター内部で何が起きているサインなんでしょうか?

まずは、このエラーの「正体」から見ていきましょう。

よくあるエラーメッセージ(U051/1403など)

うちのプリンター(※特定の機種を想定せずぼかして表現)では「プリントヘッドの種類が違います」と親切(?)に日本語で出ましたが、メーカーや機種によっては、特定の「エラーコード」で表示されることも多いみたいです。

例えば、キヤノン(Canon)のプリンターを使っているママさんなら、「U051」や「U052」、または「1403」といった番号を見たことがあるかもしれません。

<よくあるエラーコード例>

  • Canon(キヤノン): U051, U052, 1403, 1405 など
  • EPSON(エプソン): エラーコード 0x...(詳細コード) など
  • Brother(ブラザー): 「プリントヘッドを検出できません」など

こうした番号やメッセージが出てきたら、「あ、うちのプリンターが“プリントヘッド”をちゃんと認識できていないんだな」と理解するのが第一歩。

決して「指定外の部品が取り付けられた!」と断定されているわけではなく、「プリンター側が、装着されているはずのプリントヘッドを“正常なもの”として認識できない」というS.O.S.だと捉えるのが正解みたいです。

このエラーが起こるシチュエーション

「昨日まで普通に使えてたのに、なぜ今!?」って思いますよね。私もそうでした。
でも、このエラーが出る直前の行動をよく思い出してみると、特定の「きっかけ」があることが多いんです。

  • インクカートリッジを交換した直後
    一番多いのがこのタイミングかもしれません。新しいインク(純正品でも互換品でも)をセットして、いざ印刷しようとしたらエラー。これは、インク交換の際にプリンターがヘッドの状態を再チェックする動作が入るため、そこで初めて不具合に気づくケースです。
  • 久しぶりにプリンターの電源を入れた時
    子どもが春休み・夏休みに入って、しばらく印刷していなかった…なんて時。久しぶりに電源を入れたら、このエラーが出ることがあります。
  • 印刷中に突然止まった
    普通に印刷していたはずが、途中でガガッ…と止まり、エラー表示。これも焦りますよね…。

このように、プリンターが「プリントヘッド」の状態をチェックする動作(起動時やインク交換時)をきっかけに、潜んでいた問題が表面化することが多いようです。

プリントヘッドが“種類違い”と誤認される主な原因3つ

さて、プリンターが「プリントヘッドを認識できない!」とS.O.S.を出していることは分かりました。でも、なんでそんなことになっちゃうんでしょう?

「種類が違います」なんて言われると、「私が何か変な部品でも取り付けた!?」って不安になりますよね…。でも、安心してください。普通に使っていて、私たちが意図的に間違った部品を取り付けるなんて、まずあり得ません。

じゃあ、本当の原因はどこにあるのか。
調べてみると、このエラーが出る原因は、大きく分けて3つのパターンに絞られるようです。

【原因1】本当に違うプリントヘッドを装着した場合(レアケース)

まず、言葉通りの原因。
本当に、そのプリンターに対応していない(種類が違う)プリントヘッドが装着されている」場合です。

でも、これって、よっぽどのことがない限り考えにくいですよね?
私たち一般ユーザーが、プリンター内部の精密機械である「プリントヘッド」そのものを取り外して、別のものと交換する作業なんて、普通はしません。

<考えられるシチュエーション>

  • 中古でプリンターを購入し、前の所有者が非正規の部品に交換していた。
  • 自分で修理しようとして、間違った型番のヘッドを購入・装着してしまった。

正直、このケースに当てはまるママさんは、ほとんどいないんじゃないかなと思います(笑)。もし、中古品を買った直後や、自分で分解・修理にチャレンジした後だとしたら、「もしかして…」と疑うくらいでいいかもしれません。

【原因2】プリントヘッドの「劣化」や「接点不良」による誤認識(最有力!)

はい、ほとんどの場合、原因はこれだと言われています。
「プリントヘッド自体は正しいものが付いている。でも、何らかの理由でプリンター本体と正常に通信できなくなっている」状態です。

車で例えるなら、エンジン(プリントヘッド)は積んでるけど、バッテリー(接点)が弱っていて、運転席(プリンター本体)に「エンジンかかりません!」ってエラーが出てる感じでしょうか…。

では、なぜ正常に通信できなくなるのか?

  • 接点の汚れ・酸化
    プリントヘッドには、プリンター本体と電気的に接続するための「接点」(金色のチップのような部分)があります。ここに、ホコリや、わずかに漏れたインクが付着したり、湿気で酸化したりすると、電気がうまく流れず「認識できません(種類が違います)」となってしまうんです。
  • プリントヘッド自体の劣化
    プリントヘッドも機械部品。車や家電と同じで、使えば使うほど劣化します。特にインクを噴射する「ノズル」部分は非常に精密で、内部でインクが固まって詰まったり、電子回路が寿命を迎えたりすると、エラーを引き起こす原因になります。

つまり、「プリントヘッドの劣化」こそが、この「種類が違います」エラーを引き起こす最大の容疑者、というわけですね。

【原因3】プリンター本体側の基盤・制御エラー(深刻なケース)

これは、一番考えたくないシナリオですが…。
プリントヘッド側ではなく、プリンター本体(メイン基板など)に問題が発生しているケースです。

プリントヘッドは正常なのに、それを受け止めて制御する「本体側」が故障してしまっては、正しく認識できるはずもありません。

この場合、私たちユーザーができることは、残念ながらほとんどありません…。電源を入れ直したり(リセット)しても改善しない場合が多く、メーカー修理(基盤交換)が必要になる可能性が高いです。

とはいえ、いきなり「本体の故障だ!」と決めつけるのは早すぎます。
まずは「原因2」のプリントヘッドの劣化や接点不良を疑い、自分でできる対処法(次の章で詳しく説明しますね!)を試してみるのが、賢いママの節約術ですよ!

プリントヘッドの劣化とは?その仕組みと寿命の目安

エラーの最大の容疑者である「プリントヘッドの劣化」。
でも、そもそも「劣化」って、具体的にどういうことなんでしょうか? なんとなく「古くなった」イメージはあっても、プリンターの中の部品のことなんて、普段あまり意識しないですよね。

「うちのプリンター、そんなに使い込んでないつもりだけど…」
「まだ買って2〜3年なのに、もう劣化?」

そんな疑問を持つママさんも多いかもしれません。
プリンターって、実は「使わなすぎても劣化が進む」という、ちょっと厄介な特性があるんです。ここで、プリントヘッドの劣化の仕組みと、その「寿命」について、家計管理の視点も入れつつ、ちょっと深掘りしてみますね。

劣化のメカニズム(ノズル、接点、インク詰まりなど)

プリントヘッドは、ものすごく簡単に言うと「インクを紙に吹き付ける、小さなシャワーのノズルの束」みたいなものです。

この「ノズル」の穴、実は髪の毛よりもずっと細いんだとか。
だから、ちょっとしたことでトラブルが起きやすいんです。

  • ノズルのインク詰まり(乾燥)
    これが一番多い劣化の原因です。特に、久しぶりにプリンターを使おうとした時。使っていない間に、ノズル部分に残っていたインクが乾燥して固まってしまうんです。
    インクが固まると、当然インクは噴射できません。「かすれ」の原因になるだけでなく、プリンターが「ヘッド異常」と判断してエラーを出すことがあります。
  • 接点の汚れ・腐食
    H2-2でも触れましたが、プリントヘッドと本体をつなぐ電気の通り道(接点)が汚れるケース。インク交換の時に、インクがほんの少し付着してしまったり、室内の湿気で金属部分がわずかに酸化(サビ)したり…。電気がスムーズに流れなくなると、プリンターは「ヘッドがいない!」と誤認識してしまいます。
  • 物理的な寿命(焼き付きなど)
    プリントヘッドは、インクを噴射するために瞬間的に高熱になったり、圧力をかけたりしています(方式によります)。当然、使えば使うほど(=印刷枚数が増えるほど)、その機構自体が摩耗・劣化していきます。これはもう、家電製品としての「寿命」ですね。

使用頻度と寿命の関係

「じゃあ、あんまり使わない方が長持ちするの?」と思いがちですが、ここがプリンターの難しいところ。

プリンターの寿命は「使用頻度」と「放置期間」の両方に左右される

パターンA:毎日たくさん印刷する(仕事や学校でヘビーユース)
→ ノズルが乾く暇はないので「インク詰まり」は起きにくい。
→ しかし、部品の「物理的な摩耗」が早く進むため、印刷枚数による寿命(例:数万枚印刷したら限界)が先に訪れる可能性が高い。

パターンB:たまにしか印刷しない(年賀状や、月数回のおたより印刷のみ)
→ 物理的な摩耗は少ない。
→ しかし、長期間使わないことで「インク詰まり(乾燥)」による劣化が起きやすく、エラーが出やすい。

私たちのような子育て家庭は、どちらかというと「パターンB」に近いかもしれませんね。使わない週は全然使わないけど、行事ごとがあると急にたくさん印刷する、みたいな。
だからこそ、「久しぶりに使ったらエラー」という事態に陥りやすいんです。

メーカーが公表しているプリンター本体の「耐用年数」は、だいたい3年〜5年が目安とされています。プリントヘッドも、これに準じた耐久性で作られていることが多いようです。もし今お使いのプリンターが5年以上経過しているなら、「劣化」を疑うのは自然なことかもしれません。

一体型と分離型プリントヘッドの違い

ここで、ちょっとだけ専門的な話を。
お使いのプリンターが「一体型」か「分離型」かで、この後の対処のしやすさ(と、かかる費用)が大きく変わってきます。

  • 一体型(インクカートリッジにヘッドが付いているタイプ)
    特徴: インクを交換するたびに、プリントヘッドも“新品”になる。
    採用メーカー例: Canon(一部の安価なモデル)、HP など
    メリット: ヘッドが劣化しても、インクを交換するだけで直る可能性が高い。
    デメリット: インク代にヘッドのコストが含まれるため、インク1個あたりの価格が高め
  • 分離型(インクタンクとヘッドが別々の部品になっているタイプ)
    特徴: インクタンクだけを交換する。プリントヘッドはプリンター本体に固定されている。
    採用メーカー例: Canon(多くのモデル)、EPSON、Brother など
    メリット: インク代が(一体型に比べて)安い。
    デメリット: ヘッドが劣化・故障したら、ヘッド自体を交換(=修理)する必要があり、高額になりがち。

最近の家庭用プリンターは「分離型」が主流ですよね。私もインク代の安さで分離型を選びました。
でも、分離型だからこそ、「プリントヘッドの劣化」が直接「プリンターの故障(高額修理)」に繋がりやすい、という側面もあるんですね…。

自分でできる初期対処法とクリーニング手順【メーカー別対応も】

「プリントヘッドの劣化」や「接点不良」が原因かも…と分かっても、「じゃあ、どうすればいいの!?」って思いますよね。修理に出すのは最終手段として、まずは家計を守るママとして(笑)、自分でできることを試してみましょう!

「プリンター内部を触るなんて怖い…」という方も大丈夫。まずは電源コードの抜き差しのような、誰でもできる簡単なステップからご紹介します。
(※作業する際は、念のためプリンターの取扱説明書も確認してみてくださいね!)

ステップ1:電源リセット・インクの再装着

これは基本中の基本ですが、意外と効果がある方法です。
家電製品って、一時的なエラーで動作がおかしくなること、よくありますよね(うちのWi-Fiルーターとか…)。あれと同じです。

  1. プリンターの電源を切る
    まずは本体の電源ボタンでオフにします。
  2. 電源コンセントを抜く
    ここが大事! 電源ボタンでオフにするだけでなく、コンセントからプラグを抜いて、完全に放電させます。
  3. 数分間(5〜10分)放置する
    内部の基盤に残った電気をリセットするため、少し時間をおきましょう。
  4. 電源コンセントを差し、電源を入れる
    これでエラーが消えていれば、一時的な制御エラーだった可能性があります。

【エラーが消えない場合】インクカートリッジの再装着
電源リセットでダメなら、次に試したいのがこれ。インク交換時にもエラーが出やすい、とH2-1でお話ししましたが、まさにインク(またはプリントヘッド)との「接触」を一度リセットするイメージです。

  1. プリンターのカバーを開け、インクカートリッジをすべて取り出します。
  2. 取り出したインクカートリッジ(またはプリントヘッド自体が取り外せる機種ならヘッドも)の接点(金色のチップ部分)を、乾いたキレイな布で優しく拭きます。
    (※まだ洗剤などは使いません!)
  3. プリンター本体側の「接点」も目視で確認し、ホコリなどがあれば取り除きます。
  4. インクカートリッジを「カチッ」と音がするまで、しっかり奥まで装着し直します。
  5. カバーを閉じて、エラーが消えるか確認します。

ステップ2:接点の清掃(綿棒や無水エタノール使用)

ステップ1でダメだった場合、もう少し踏み込んで「接点不良」の原因(原因2)にアプローチします。
H2-3で触れた「接点の汚れ」を直接キレイにしてあげる方法です。

【注意!】
この作業は、メーカーが推奨していない場合があります。試す場合は、あくまで自己責任でお願いします。プリンターの保証期間内(だいたい購入から1年)の場合は、先にメーカーサポートに相談するのが無難ですよ!

準備するもの

  • 綿棒(ホコリが出にくいタイプだとなお良し)
  • 無水エタノール(ドラッグストアで手に入ります。なければ「メガネ拭き」のような乾いた柔らかい布でもOK)

手順

  1. 必ずプリンターの電源を切り、コンセントを抜きます。
  2. インクカートリッジ(またはプリントヘッド)を取り出します。
  3. 綿棒に無水エタノールを少量だけ湿らせます。(※ビショビショはNG!基盤がショートする原因になります)
  4. プリントヘッド側と、プリンター本体側の「接点」(金色の端子部分)を、綿棒で優しく、こすらずに「拭う」ように掃除します。
  5. アルコールが完全に乾くまで、数分間待ちます。
  6. 部品を元に戻し、電源を入れてエラーが消えたか確認します。
  7. インクがわずかに付着して固まっていたり、酸化被膜ができていたりした場合、この清掃で劇的に改善することがあるようです。

    ステップ3:ヘッドクリーニング機能の使い方(Canon、EPSON等)

    これは「プリントヘッドの種類が違います」というエラーが出ている最中は、そもそも操作できないことが多いかもしれません。

    ただ、「インクのかすれ」や「特定の色が出ない」といった「劣化(インク詰まり)」の初期症状が出ている場合には、非常に有効な対処法です。

    「種類が違います」のエラーが(ステップ1や2で)一時的に解消したけど、印刷品質が悪い…という時は、必ずこれを試してください。

    ヘッドクリーニングは、プリンターの「ノズル」に溜まったインクカスを、強力なインク噴射で洗い流す機能です。

    一般的な操作方法(メーカーにより名称が異なります)

    • Canon(キヤノン):
      「セットアップ」→「メンテナンス」→「クリーニング」または「強力クリーニング」
    • EPSON(エプソン):
      「プリンター設定」→「ユーティリティ」→「プリントヘッドのクリーニング」
    • Brother(ブラザー):
      「インク」→「クリーニング」

    <節約ママの視点>
    この「ヘッドクリーニング」、特に「強力クリーニング」は、インクを大量に消費します
    私も経験がありますが、これを数回繰り返しただけで、お気に入りの色のインクがごっそり減って「!!」となったことがあります…(泣)。

    とはいえ、詰まりを放置してヘッドが完全にダメになり、修理(数万円)になるよりはマシ、とも言えます。
    印刷がかすれ始めたら、悪化する前に(エラーが出る前に)1回クリーニングしておくのが、結果的に一番の節約になるかもしれませんね。

    直らない場合は?修理・交換対応と費用の目安

    電源リセットも試した。接点も掃除してみた。クリーニングも(もしできるなら)やってみた。
    「…それでも、エラーが消えない!!」

    こうなると、いよいよ「自分でできる範囲」を超えてしまった可能性が高いです。
    前の章で触れた「分離型ヘッド(主流のタイプ)」の場合、プリントヘッドそのものが寿命を迎えているか、あるいは「本体側の基盤エラー(原因3)」か…。

    こうなると、選択肢は「① 修理に出す」か「② 新品に買い替える」かの二択になります。
    節約ママとしては、一番頭が痛いところですよね…。どちらが家計にとって「トク」になるのか。ここで、修理や交換にかかる費用(=判断材料)を整理してみましょう。

    プリントヘッド交換:費用目安(メーカー別)

    まず、「プリントヘッドの劣化」が原因だった場合、それを交換すれば直ります。
    ただし、この「プリントヘッド」という部品、プリンターの心臓部だけあって、かなり高額です。

    メーカーや機種によって費用はピンキリですが、一般的な家庭用インクジェットプリンター(分離型)の場合、部品代と技術料を合わせると…

    <プリントヘッド交換 修理費用の目安>

    • Canon(キヤノン): 約9,000円 〜 15,000円
    • EPSON(エプソン): 約11,000円 〜 16,500円(※修理対応費として一律の場合も)
    • Brother(ブラザー): 約9,000円 〜 15,000円

    えっ、高くない…!?
    そうなんです。私もこの金額を見たとき、「うそ…」と思いました。

    だって、プリンター本体がセールで1万円台で買えたりするじゃないですか。
    「修理代で1万5千円払うなら、新しいの買った方がマシかも…」って、当然そうなりますよね。

    これが「プリンターの修理は割に合わない」とよく言われる理由です。特に、本体価格が安いエントリーモデルやミドルモデルほど、修理代の割合が重くのしかかってきます。

    修理依頼する場合の流れ

    もし修理を選ぶ場合、どういう流れになるのかも知っておきましょう。
    多くのメーカーでは、主に2つの方法を用意しています。

    1. 引取修理(ドアtoドア)
      業者が自宅までプリンター梱包用の箱を持って集荷に来てくれ、修理完了後、自宅に届けてくれるサービス。
      一番ラクですが、往復の送料(数千円)が修理代に上乗せされることが多いです。
    2. 持込修理
      メーカーのサービス拠点や、提携している家電量販店などに自分で持ち込む方法。
      送料はかかりませんが、そもそも近くに拠点がないと利用できません。

    まずは各メーカーの「修理受付窓口(Webまたは電話)」に連絡し、エラー内容(U051など)と機種名を伝えて、修理費用の見積もりをもらうのが第一歩です。

    新品プリンター買い替えのコスト比較と判断基準

    さて、修理に1万5千円かかるとします。
    一方で、新品のプリンターは、安いもので1万円台前半から、機能が充実したもので2〜3万円台が相場です。

    ここで、冷静に「家計」の視点で比較検討してみましょう。

    判断基準①:プリンターの使用年数

    • 購入から1〜2年(保証期間内かも?):
      迷わずメーカーサポートへ! 無償修理の可能性が高いです。
    • 購入から2〜4年:
      一番悩ましい時期…。修理代(約1.5万円) vs 新品(約1.5万〜2万円)。
      もし「インク代が安い新しいモデルが出てる」とか「今度はスマホ印刷メインにしたい」といった不満があるなら、買い替えの好機かも。
    • 購入から5年以上:
      これはもう「買い替え推奨」です。
      なぜなら、プリンターの耐用年数は3〜5年。たとえ1.5万円かけてヘッドを直しても、今度は給紙ローラーが壊れた、スキャナが動かない…と、「故障の連鎖」が起きる可能性が非常に高いからです。修理代がムダ金になってしまうかも…。

    判断基準②:残っているインクの量
    地味に痛いのがコレ!
    買い替えたら、今ストックしてるインク、全部ムダになる…!

    私も、セールでまとめ買いした互換インクがごっそり残ってたりします(汗)。
    もしストックが大量にあるなら、修理してでも同じ機種を使い続けた方が、トータルコスト(修理代+ムダになるインク代)は安く済むかもしれません。
    …とはいえ、最近はインクの型番もすぐ変わっちゃいますけどね…。

    個人的には、使用年数が3年を超えていて、修理見積もりが1万円を超えるなら、もう買い替えに気持ちを切り替えた方がスッキリするし、結果的に「トク」になるケースが多いんじゃないかな、と思います。

    よくある質問(FAQ)

    ここまで、「プリントヘッドの種類が違います」エラーの原因と対処法、そして最終手段としての修理・買い替えの判断基準について見てきました。

    でも、ママ友とこの話をしたら、きっとこんな「素朴なギモン」も出てきそう(笑)。
    最後に、私が調べた中で気になった「よくある質問」を、Q&A形式でまとめておきますね。

    Q1. 昨日まで動いてたのに、エラーが突然出るのはなぜ?

    A. 「突然」ではなく、「限界点が来た」サインかもしれません。

    これ、本当によく分かります! 「さっきまで印刷できてたのに!」って。
    でも、H2-3で触れたように、プリントヘッドの劣化(インク詰まりや接点の汚れ)は、ある日突然ゼロから発生するものではなく、徐々に進行していることが多いんです。

    • ケース1:インク詰まり
      使っていない間に少しずつ乾燥が進み、ノズルの「詰まり」が限界に達した。
    • ケース2:接点不良
      湿気やホコリで、接点がジワジワと酸化・汚れていた。

    そして、H2-1でお話しした「エラーが起こるシチュエーション」(電源を入れた時、インクを交換した時)が訪れます。
    このタイミングで、プリンターは「よし、印刷準備OKか?」と、プリントヘッドの状態をセルフチェックするんです。

    そこで初めて、「あれ? ヘッドと通信できない!」「インクが正常に噴射できない!」と気づき、私たちに「エラー」として知らせてくれる、という仕組み。

    だから、感覚的には「突然」ですが、内部的には「蓄積したダメージが、チェック機能によってついに検知された」という状態なんですね。

    Q2. 互換インクを使ってるけど…やっぱりそれが原因?

    A. 断言はできませんが、「リスクの一つ」ではあります。

    うっ…これは、家計を預かるママとしては、一番耳が痛い質問(笑)。
    正直、純正インクって高いですよね! 子どものお絵かきや、ちょっとした資料を印刷するのに、毎回あの値段は…と、私もついコストコやネットで安い「互換インク」に手が伸びそうになります。

    ただ、ここで冷静に「事実」だけを見てみましょう。

    • メーカーの公式見解
      キヤノンもエプソンも、「互換インク(非純正品)の使用が原因で発生した故障は、保証期間内であっても有償修理」とハッキリ明記しています。
    • リスクは「詰まり」
      互換インクが、直接「プリントヘッドの種類が違います」という“認識エラー”を引き起こすわけではないかもしれません。
      しかし、中立的に見て、純正品と互換品ではインクの「成分」や「粘度」が異なります。その結果、純正品より「ノズルが詰まりやすい」可能性は否定できません。
      (※もちろん、最近の互換インクは品質が上がっている、という声もありますが)

    もし、インク詰まりがプリントヘッドの劣化を早め、最終的に認識エラー(種類が違います)につながるとしたら…?

    「互換インク=悪」と決めつけるつもりはありませんが、「節約できるメリット」と「**故障リスク(有償修理)のデメリット**」を天秤にかける必要がある、ということですね。
    特にプリンター購入後1年(保証期間)は、純正品を使った方が安心かもしれません。

    Q3. プリントヘッドの取り外しは自分でできる?

    A. 「できる機種」と「絶対ダメな機種」があります!

    H2-4の「接点清掃」で物足りず、「もう、ヘッドごと取り外して丸洗いしたい!」なんて思う猛者(もさ)のママさんもいるかもしれません(笑)。

    これは、H2-3で触れた「ヘッドのタイプ」によります。

    • 自分で取り外しOKな機種
      主にキヤノン(Canon)の一部の機種(分離型でも、レバーなどでヘッドが固定されているタイプ)は、取扱説明書にも「ヘッドの交換・清掃」として、ユーザーが取り外す手順が書かれていることがあります。
      この場合は、取り外して接点を掃除することが可能です。
      (※ただし、「水洗い」は絶対にダメ! 接点がショートして完全に壊れます)
    • ユーザーが取り外しNGな機種
      エプソン(EPSON)やブラザー(Brother)、キヤノンでも多くの機種は、プリントヘッドがプリンター本体に「固定」されており、ユーザーが簡単に取り外せる設計になっていません。
      これらを無理やり外そうとすると、それはもう「修理」ではなく「分解・破壊」になってしまいます…。

    お使いのプリンターの取扱説明書を見て、「プリントヘッドの取り外し」に関する記述が一切なければ、それは「触ってはいけない」機種だと判断するのが賢明です。

    まとめ:あわてず原因を見極めて、適切な対応を

    「プリントヘッドの種類が違います」——このエラー表示、最初見たときは本当に焦りますよね。「え、買い替え!? 1万円以上の出費…?」って、頭の中で電卓が鳴り響く感じ(笑)。

    でも、今回見てきたように、このエラーは「すぐに故障=買い替え」と決まったわけではありません。

    まずは慌てずに、この記事でご紹介したステップを試してみてください。

    不要な買い替えを防ぐために

    もう一度、おさらいです。

    1. まずは「電源リセット」&「インク再装着」
      → これで直れば、ラッキー! 一時的なエラーだった可能性大です。(H2-4参照)
    2. ダメなら「接点のお掃除」
      → 接触不良が原因かも。綿棒で優しく拭いてみましょう(※自己責任で)。(H2-4参照)
    3. エラーの原因を特定する
      → ほとんどは「プリントヘッドの劣化(詰まり・汚れ)」(原因2)です。本当に「種類が違う」(原因1)や「本体基盤エラー」(原因3)は稀。(H2-2参照)

    大切なのは、いきなり最悪のシナリオ(買い替え)を想像してパニックにならず、まずは「0円」でできる対処法から試してみること。
    もしかしたら、数分間の作業で、数万円の出費が浮くかもしれませんよ!

    最後の判断は「使用年数と修理費用のバランス」

    そして、もし自分でできる対処法をすべて試してもダメだった時。
    そこで初めて、「修理」か「買い替え」の選択肢が出てきます。(H2-5参照)

    ここでの判断基準は、ただ一つ。
    「わが家の家計にとって、今どちらがトクか?」です。

    • プリンターの使用年数(3〜5年が寿命目安)
    • メーカーの修理見積もり額(1万円を超えるか?)
    • 残っているインクのストック量

    これらを天秤にかけて、冷静に判断することが大事です。
    「修理代に1.5万円払うなら、最新のインク代が安いモデルに買い替えて、5年間使う」という方が、長期的な節約(NISAの積立額アップ!)につながるかもしれませんからね。

    プリンターの突然のエラーは、家計を見直す「きっかけ」をくれた、とポジティブに(笑)。
    この記事が、あなたの「困った!」を解決し、賢い選択をするためのお役に立てたら嬉しいです!

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