こんにちは、4歳と7歳のやんちゃな息子たちと日々格闘中のママ、しずくです。
普段はこのブログで、子育ての悩みや「家事トク(家事をオトクに)」な情報、最近はNISAや保険といった「ママのためのお金の話」なんかを発信しています。
でも、今日はいつもと少しテーマが違います。
子育てや家計も大切だけど、それと同じくらい、いえ、それ以上に大切なのが「ママ自身の健康」。そして、その中でも特に「誰にも相談しにくい体の悩み」について、一緒に考えていきたいんです。
「もしかして、感染したかも…」
ふとした瞬間によぎる、血の気が引くような不安。
パートナーのこと、あるいは、思いがけない出来事…。理由はいろいろでも、その不安の重さは同じですよね。
誰にも言えない。
恥ずかしい。怖い。
病院の待合室で誰かに会ったらどうしよう…。
そう思って、今、きっとスマホでこっそりと「性病検査 すぐ」なんて検索しているんじゃないでしょうか。
その不安、痛いほどわかります。
でも、そんな不安でいっぱいの時だからこそ、どうか焦らないでください。
不安な時って、つい「今すぐ白黒つけたい!」と焦って、間違った情報に飛びついてしまいがち。でも、デリケートな問題だからこそ、「正しい知識」があなた自身を守る一番の武器になります。
この記事では、「感染したかも」という不安を抱えた女性が、その不安を最短で、そして一番確実な方法で解消するために、「いつ」「何を」すればいいのかを、一つずつ丁寧に解説していきます。
「不安だから、今すぐ検査したい!」
その気持ち、すごくわかります。一刻も早く「大丈夫だった」という安心が欲しいですよね。
でも、実は性病検査って、不安な行為があった「直後」に受けても、正しい結果が出ないことがほとんどなんです。
もし、感染していても「陰性(感染していない)」という間違った結果(これを偽陰性と言います)が出てしまったら…。それに安心して放置してしまい、後で症状が悪化したり、知らずに誰かにうつしてしまったりする可能性も。
そうならないために、まずは「なぜすぐ検査してもダメなのか」という理由と、「いつ受けるのがベストなのか」という正しいタイミングを知っておきましょう。
目次
性病検査は「いつ受けるのが正解?」──感染リスクと潜伏期間の基本
なぜ“すぐ検査”しても正確に出ないことがあるのか
性病検査で「陽性(感染している)」と判定されるには、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 病原体(ウイルスや細菌)そのものを検出する方法
- 体内に侵入した病原体に対して作られる「抗体」を検出する方法
どちらの方法でも、感染してから体内で病原体が増えたり、体が反応して抗体が作られたりするまでに、一定の時間が必要になります。
この、感染してから検査で検出できるようになるまでの期間のことを「ウインドウピリオド」と呼びます。
例えば、HIV(エイズ)の抗体検査は、感染してすぐに抗体ができるわけではなく、一般的に4週間(約1ヶ月)以上経たないと正確な結果が出ません。
つまり、ウインドウピリオドの間に検査を受けてしまうと、たとえ感染していても「陰性」と出てしまう。だからこそ、「不安な行為から何日後か」という検査のタイミングが非常に重要になるんです。
主要な性病の潜伏期間と検査可能時期まとめ
では、具体的にどのくらいの期間を待てばいいのでしょうか?
性病の種類によって、症状が出始めるまでの「潜伏期間」と、検査で検出可能になる「検査可能時期(ウインドウピリオド)」は異なります。
主な性病について、目安を一覧表にまとめてみました。
| 性病の種類 | 潜伏期間(症状が出るまで) | 検査可能時期(不安な行為から) | 主な症状(女性の場合) |
|---|---|---|---|
| クラミジア | 1〜3週間 | 24時間〜3日後 以降 | おりものの増加、下腹部痛、排尿痛 ※自覚症状がない場合が非常に多い |
| 淋菌(りんきん) | 2〜7日 | 24時間〜3日後 以降 | おりものの増加(黄色い膿状)、排尿痛、不正出血 ※クラミジア同様、症状が出にくい |
| HIV(エイズ) | 2〜4週間(初期症状) | 4週間(約1ヶ月) 以降 | 発熱、喉の痛み、だるさ(風邪に似た症状) ※その後、無症状の期間が続く |
| 梅毒(ばいどく) | 約3週間 | 4週間(約1ヶ月) 以降 | 感染部位のしこりや潰瘍、発疹 ※症状が出ても一時的に消えることがある |
| 性器ヘルペス | 2〜10日 | 24時間〜数日後 (症状が出ている場合) | 性器やその周辺の水ぶくれ、ただれ、強い痛み |
| B型肝炎 | 1〜6ヶ月 | 8週間(約2ヶ月) 以降 | だるさ、食欲不振、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) |
【表の補足と注意点】
- この表はあくまで目安です。個人の体質や感染状況によって前後します。
- 特に注目してほしいのが、クラミジアや淋菌です。これらは女性の場合、感染してもほとんど症状が出ない(無症状)ことが多いんです。「症状がないから大丈夫」とは絶対に思わないでください。
- 「検査可能時期」は、主に病原体そのものを検出する「PCR検査」などを基準に、比較的早いタイミングを記載しています(HIVや梅毒などは抗体検査の目安)。
「1日でも早く確認したい」ときの正しい判断基準
表を見ても、「やっぱり不安」「じゃあ今、私はどうすれば?」と迷ってしまいますよね。「1日でも早く確認したい」という焦りがあるときに、どう判断すればいいかをお伝えします。
1. もし「症状」がすでに出ているなら
かゆみ、痛み、明らかにおかしいおりものなど、何らかの症状がすでに出ている場合は、上の表の潜伏期間や検査可能時期を待つ必要はありません。
今すぐに、病院(婦人科、性病科、泌尿器科)を受診してください。
症状が出ているということは、すでに体内でウイルスや細菌が増えている証拠です。医師の診察を受け、適切な検査と治療を始めることが最優先です。
2. 今は「症状がない」場合
症状がない場合は、焦って今すぐ検査を受けて「偽陰性」になってしまうのが一番のリスクです。
まずは落ち着いて、「不安な行為があった日」をカレンダーで確認してください。
そして、上の表を見て、自分がどの性病を心配しているか、その検査が可能になるのは「何日後」かを確認しましょう。
例えば、「クラミジアや淋菌が心配」ということであれば、最短で24時間後から検査可能です。
「HIVや梅毒も同時に調べたい」ということであれば、正確性を期すために、行為から最低でも4週間(1ヶ月)待ってから検査を受けるのが確実です。
「今すぐ」できることは、不安に苛まれて検索し続けることではなく、「正しいタイミングで検査を受けるための準備」をすることなんです。
前のパートでは、性病検査を受ける「正しいタイミング(潜伏期間やウインドウピリオド)」について確認しました。
「いつ検査すべきか」が分かったところで、次に出てくるのが「どこで、どうやって検査するか」という問題ですよね。
頭では「症状がなくても検査すべき」「タイミングが来たら病院へ」とわかっていても、実際に行動に移すのは、ものすごく勇気がいることだと思います。
- 「婦人科の待合室で、近所の人や子どものママ友に会ったらどうしよう…」
- 「受付で『性病検査ですか?』って言われるのが恥ずかしい」
- 「そもそも、うちの子どもたちはまだ小さいし、平日の日中に自分のためだけに病院に行く時間なんて、どうやって作ればいいの…」
育児や仕事に追われていると、後回しにしてしまう気持ち、本当によくわかります。
でも、不安を抱えたまま過ごすのは、精神的にも辛いですよね。
今は、病院に行かなくても、あるいは病院以外の選択肢でも、あなたのプライバシーを守りながら「今すぐ」できる検査方法がちゃんとあります。
ここでは、主な3つの検査方法について、それぞれの良い点(メリット)と、知っておくべき点(デメリット)を正直に比較していきます。
病院に行けない人が“今できる”3つの検査方法
「性病検査」と聞くと、まず思い浮かぶのは病院(婦人科や性病科)ですよね。でも、それ以外にも選択肢はあるんです。「確実性」「匿名性」「スピード」「費用」など、あなたが今一番優先したいことに合わせて、賢く選ぶことが大切です。
① 病院・クリニックでの検査(即日だが通院必須)
まずは、一番スタンダードな方法です。婦人科、泌尿器科、性病科(性感染症内科)などで受けることができます。
- メリット:
- 確実性・網羅性: 医師の診察のもと、必要な検査を適切に受けられます。
- 保険適用(症状がある場合): かゆみ、痛み、おりものの異常など、何らかの症状が出ている場合は、保険が適用されるため費用を抑えられることがあります。(※症状がない場合の「不安だから検査したい」という場合は、自費診療になることが多いです)
- 即日検査・即日治療: 施設によっては、その日のうちに結果がわかり、もし陽性だった場合、そのまま治療(薬の処方など)を開始できる場合があります。
- デメリット:
- プライバシーの問題: 待合室で誰かに会うリスク、受付でのやり取り、診察室での対面など、精神的なハードルが最も高いです。
- 時間的拘束: 病院の診療時間に合わせる必要があります。予約、移動、待ち時間を含めると、半日仕事になることも。子育てや仕事をしていると、この時間確保が一番難しいですよね…。
- 履歴が残る: 保険証を使えば、もちろん通院履歴が残ります。(※自費診療であれば履歴は残りませんが、費用が高額になります)
② 保健所での無料検査(対象が限られる)
お住まいの地域の保健所でも、性病検査(特にHIVや梅毒など)を無料・匿名で実施している場合があります。
- メリット:
- 無料: なんといっても費用がかからないのが最大のメリットです。
- 匿名性: 多くの保健所では、名前や住所を伝える必要がなく、番号などで呼ばれるためプライバシーが守られます。
- デメリット:
- 検査項目が限られる: 保健所で受けられるのは、主にHIV、梅毒、B型肝炎など、公衆衛生上重要とされる項目に限られる場合がほとんどです。クラミジアや淋菌など、感染頻度の高い他の性病は対象外であることが多いです。
- 日時が指定されている: 「毎週〇曜日の午後」など、検査日時が厳格に決まっており、予約が必要な場合がほとんど。「今すぐ検査したい」という急ぎのニーズには応えにくいです。
- 結果判明まで時間がかかる: 検査方法によっては、結果がわかるまでに1〜2週間かかることもあります。
③ 自宅でできる性病検査キット(匿名・即日発送)
そして、病院にも保健所にも行けない、行きたくない人のための第3の選択肢が、「自宅で完結する郵送検査キット」です。
- メリット:
- 完全な匿名性: 注文から採血・採取、結果確認まで、すべて自宅で完結します。誰にも顔を見られることがありません。
- 時間的自由: 24時間いつでもネットで注文でき、キットが届けば好きな時間に自分で検体を採取して郵送するだけ。忙しいママには大きなメリットです。
- スピード: 多くのサービスが「即日発送」に対応しており、検体を返送してから結果がわかるまで、最短で翌日〜数日とスピーディーです。
- 検査項目が豊富: 不安な項目だけを選ぶことも、複数の性病(クラミジア、淋菌、HIV、梅毒など)を一度にまとめてチェックできるセットもあります。
- デメリット:
- 費用は全額自己負担: 保険が適用されないため、検査費用はすべて自費となります。
- 自分で採取する必要がある: 採血(指先から小さな針で数滴)や、おりもの・尿の採取を自分で行う必要があります。説明書は丁寧ですが、少し不安を感じるかもしれません。
- 陽性だった場合は病院へ: あくまで「検査」なので、もし陽性(感染している)という結果が出た場合は、治療のために結局病院へ行く必要があります。(※ただし、最近はオンライン診療と連携し、そのまま薬を処方してくれるサービスも増えています)
それぞれのメリット・デメリット比較表
3つの方法を「何を優先したいか」で比較してみましょう。
| 比較項目 | ① 病院・クリニック | ② 保健所 | ③ 自宅検査キット |
|---|---|---|---|
| 匿名性・手軽さ | △(対面必須・待ち時間) | 〇(匿名だが日時候補が少ない) | ◎(完全匿名・自宅完結) |
| スピード(結果判明) | 〇(即日〜数日) | △(1〜2週間かかることも) | ◎(最短翌日〜数日) |
| 費用 | △(症状があれば保険適用、なければ自費) | ◎(無料) | △(全額自費) |
| 検査項目の多さ | ◎(医師が判断・網羅的) | △(HIV・梅毒などが中心) | 〇(セットが豊富) |
| こんな人におすすめ | ・すでに症状が出ている ・費用を抑えたい(保険適用) ・医師に直接相談したい |
・費用をかけたくない ・HIVや梅毒を調べたい ・匿名性を重視したい |
・誰にも知られたくない ・病院に行く時間がない ・今すぐ(最短で)調べたい |
前のパートでは、病院や保健所と並ぶ第3の選択肢として「自宅でできる性病検査キット」をご紹介しました。
「誰にも会わなくていい」「時間を選ばない」というメリットは、特に私たちのように育児や仕事で忙しいママや、周囲の目が気になる方にとっては、本当に心強い味方ですよね。
でも、いざ「使ってみようかな」と思っても、
「自宅で検査って、具体的にどうやるの?」
「血を採ったりするの? 痛くない?」
「家族にバレずに受け取れる?」
「どんな種類(項目)を選べばいいの?」
と、具体的な流れや注意点がわからず、不安に感じるかもしれません。
そこで、このパートでは、自宅検査キットを「注文」してから「結果を知る」までの具体的な流れと、検査項目を選ぶときのポイント、そして気になるプライバシー(匿名配送)などについて、詳しく解説していきますね。
自宅で性病検査を受ける流れと注意点
自宅検査キットは、不安を感じたその日(または翌日)から、誰にも知られずに検査をスタートできるのが最大の強みです。一連の流れを具体的に見ていきましょう。
検査キットの注文から結果確認までの流れ
基本的な流れは、どの検査キット会社でもほぼ同じです。
- 【ステップ1】ネットで注文する
スマホやパソコンから、検査キットを提供している会社の公式サイトにアクセスします。自分が検査したい項目(クラミジアだけ、HIVと梅毒、複数のセットなど)を選んで注文します。この時点では、病院の予約のように名前や症状を細かく伝える必要はありません。 - 【ステップ2】キットを受け取る
注文すると、最短で当日発送、翌日には自宅のポスト、またはヤマト運輸などの営業所留めで受け取ることができます。(※受け取り方法は後ほど詳しく説明しますね) - 【ステップ3】自分で検体を採取する
キットの中には、説明書と、検査に必要な採血用の小さな針(ランセット)、採尿カップ、綿棒などが入っています。説明書(多くの場合、動画での解説もあります)を見ながら、自分で検体を採取します。- 採血: 指先にチクッと小さな針を刺し、数滴の血液をろ紙に染み込ませるタイプが主流です。痛みはほとんどありません。
- おりもの: 専用の綿棒(膣分泌物採取用)を使います。
- 尿: 採尿カップに尿をとります。
- 【ステップ4】検体を返送する
採取した検体を、キットに同封されている返送用の封筒に入れて、ポストに投函します。この封筒には依頼者の名前などを書く必要はありません。 - 【ステップ5】WEBで結果を確認する
検体が検査機関(多くの場合、病院が実際に使っているのと同じ登録衛生検査所です)に到着してから、最短で翌日〜数日後に結果が出ます。
キットに記載されているIDとパスワードを使って、スマホやパソコンから専用サイトにログインし、自分だけの結果を確認します。結果が紙で郵送されてくることはないので、家族に見られる心配もありません。
どんな性病が検査できる?(クラミジア・HIV・梅毒など)
自宅検査キットは、主要な性病のほとんどをカバーしています。
「どの検査を選べばいいかわからない」という方のために、代表的な検査項目をまとめました。
- 女性の感染率が最も高い項目
- クラミジア、淋菌
- 特徴:女性は特に無症状のことが多く、放置すると不妊の原因にもなるため、性器の検査(おりものや尿)は基本とされています。
- 血液で調べる項目
- HIV(エイズ)、梅毒、B型肝炎、C型肝炎
- 特徴:これらは自覚症状が出ない「潜伏期間」が長いのが特徴です。不安な行為から一定期間(HIVや梅毒は4週間以上が推奨)を空けて検査する必要があります。
- その他の項目
- トリコモナス(おりもの)、カンジダ(おりもの)、性器ヘルペス(血液抗体)など
【しずくのワンポイント】どのセットを選ぶべき?
もし、どの性病か見当がつかない、あるいは「行きずりの関係」などで相手の状況が全くわからず、とにかく不安だという場合は、「クラミジア・淋菌・HIV・梅毒」など、主要な項目がまとめて入ったセットを選ぶのが一番安心です。
個別に検査を追加していくよりも、セットの方が料金的にも割安になることが多いですよ。
匿名配送・結果の見方・アフターフォロー
最後に、一番気になるプライバシーと、万が一「陽性」だった場合の対応についてです。
- 匿名配送について
「自宅に検査キットが届いたら、家族(夫や親)にバレない?」という不安がありますよね。
優良な検査キット会社は、プライバシー配送に徹底的に配慮しています。- 外箱: 荷物の外箱(ダンボールや封筒)には、「性病検査キット」とは一切書かれていません。「雑貨」「化粧品」「サプリメント」など、中身が分からない品名で届きます。
- 差出人名: 会社名ではなく、個人名(担当者名など)で送られてくる場合がほとんどです。
- 営業所留め: 「ポスト投函も不安」という場合は、ヤマト運輸などの「営業所留め」を指定できるサービスを選びましょう。これなら、自宅には一切届かず、自分のタイミングで受け取りに行けます。
- 結果の見方とアフターフォロー
結果はWEBで確認できます。「陰性(-)」であれば、ひとまず安心です。
もし「陽性(+)」という結果が出た場合、パニックになってしまいますよね。
多くの検査キットサービスでは、「陽性だった場合」のアフターフォローが用意されています。- 医療機関の紹介: 提携している病院(近所のクリニック)を紹介してもらえます。
- オンライン診療との連携: これが非常に重要です。最近では、結果画面からそのまま「オンライン診療」を申し込めるサービスが増えています。ビデオ通話などで医師の診察を受け、そのまま薬を処方してもらい、自宅に郵送してもらえるのです。これなら、陽性判明後も病院に行かずに治療をスタートできる場合があります。(※性病の種類によります)
これまで、「いつ検査するか」「どこで検査するか」そして「自宅検査キットの具体的な流れ」を見てきました。
検査を受けるまでは、「陰性だったらどうしよう」という不安よりも、「早く結果を知って安心したい」という気持ちが強いかもしれません。
でも、いざ結果を見て、もしそこに「陽性(+)」という文字があったら…。
きっと、頭が真っ白になって、血の気が引いて、「どうしよう」という言葉しか浮かばなくなると思います。
「私、これからどうなるの?」
「誰かにバレたら…?」
「パートナーにはなんて言えば…」
不安と恐怖と、もしかしたら自己嫌悪で、パニックになってしまうかもしれません。
でも、お願いです。どうか、一人で抱え込んで、最悪の事態だけを想像しないでください。
性病の多くは、「早く見つけて、正しく治療すれば治る」病気です。
「陽性」という結果は、「人生の終わり」の宣告ではなく、「今ならまだ間に合う、ここから治療をスタートしよう」という「行動開始のサイン」です。
このパートでは、万が一「陽性」という結果が出たときに、焦らずに取るべき具体的な行動を、3つのステップで解説します。
「もし陽性だったら…?」焦らず取るべき行動3ステップ
WEBで「陽性」の結果を見てしまっても、まずは深呼吸してください。今からお伝えするステップを踏めば、誰にも知られずに治療を始める道筋もあります。
1. まずは落ち着く。そして「治療可能な病院」を探す
陽性が判明したときに、一番やってはいけないのは「放置」することです。
特にクラミジアや淋菌などは、今症状がなくても、放置すれば将来的に不妊症の原因になったり、感染が体中に広がったりするリスクがあります。
「陽性」が出たら、必ず治療が必要です。
そのために、まずは「どこで治療を受けるか」を決めましょう。
選択肢は主に2つあります。
- 近所の病院(婦人科・性病科)に行く
対面で医師に相談し、確実に治療を受けたい場合は、病院を受診するのが基本です。検査結果(自宅検査キットの結果画面など)を持参すれば、スムーズに話が進み、再検査や治療薬の処方が行われます。 - 医師監修の「オンライン診療」を利用する
「陽性だったのに、やっぱり病院には行きたくない…」
そうですよね。陽性だとわかってから病院に行くのは、陰性を確認しに行くよりも、もっとハードルが高いかもしれません。そんな時に、H2-3で少し触れた「オンライン診療」が大きな助けになります。
使った検査キットのサービスがオンライン診療と提携していれば、その結果画面からすぐに予約ができます。スマホやPCのビデオ通話越しに医師の診察を受け、必要な薬を処方してもらい、自宅に薬を郵送してもらえるのです。(※これももちろん、中身がわからないように配送されます)これなら、検査から治療まで、一度も誰とも会わずに完結させることも可能です。
(※ただし、梅毒やHIVなど、オンライン診療だけでは対応が難しく、必ず対面診療が必要な病気もあります。まずは提携サービスの指示に従ってください。)
2. パートナーへの伝え方【どう切り出すか】
治療と同時に、とてもデリケートで、重たい問題が出てきます。
それは、「パートナーに伝えるかどうか、どう伝えるか」です。
これは本当に難しく、正解がない問題だと思います。
もし、あなたに特定のパートナーがいる場合、あなたが感染したということは、パートナーも感染している可能性が非常に高いです。
もしあなたが治療しても、パートナーが治療していなければ、またあなたにうつってしまいます(ピンポン感染)。
だから、本当は、パートナーも一緒に検査・治療するのが理想です。
でも、どう切り出すか…。
「あなたを疑っている」「あなたが原因だ」というニュアンスになれば、関係が悪化するのは避けられません。
伝える場合は、感情的にならず、「事実」と「提案」を冷静に伝えるのが一つの方法です。
伝え方の例(一つの参考として)
「大事な話があるんだけど。実は、体調が気になって検査を受けたら、性病(クラミジアなど具体的な病名)に感染してるってわかったの。自覚症状はなかったんだけど…。
この病気は、二人で一緒に治さないと意味がないみたいだから、あなたにも検査を受けてほしい。
私もすごくショックだけど、これはお互いの将来の健康のためだから、一緒に病院(もしくは検査キット)使ってみない?」
もちろん、これはあくまで一例です。
浮気や行きずりの関係が原因で、今のパートナーに伝えること自体が難しい場合もあるでしょう。
その場合は、まずあなたがしっかり治療を完了させることが最優先です。
3. 再検査のタイミングと今後の予防
薬を飲んで治療が始まったら、「もう治った」と自己判断するのは危険です。
特にクラミジアなどは、薬を飲んでも菌が残っている場合があります。
医師の指示に従い、薬を飲み切った後、一定期間(通常は数週間後)を空けて、「本当に治ったかどうか」を確認するための再検査を必ず受けてください。
そして何より大切なのは、「今後の予防」です。
性病は、一度治っても、また感染リスクのある行為をすれば、何度でも感染します。
今回の不安や、もし陽性だった場合のショックを「自分を守るための教訓」として、今後はコンドームの使用を徹底するなど、予防意識をしっかり持つことが、未来のあなた自身を守ることにつながります。
これまで、「いつ検査すべきか」「どんな検査方法があるか」「陽性だったらどうするか」と、具体的なステップを一つずつ確認してきました。
この記事も、いよいよ最後になります。
ここまで読んでくださったあなたは、きっと「感染したかも」という重たい不安と、ずっと一人で向き合ってきたんだと思います。
スマホで検索しては、悪い想像ばかりが膨らんで、夜も眠れなかったかもしれません。
誰にも言えず、笑顔の裏で、ずっと胸が苦しかったかもしれません。
最後に、同じ子育て中のママとして、そして一人の女性として、今不安の真っただ中にいるあなたに伝えたいことがあります。
まとめ|「不安を抱えたまま過ごさない」ことが自分を守る一歩
「もしかして」という不安を抱えたまま過ごす時間は、本当に辛いものです。
まるで自分だけが汚れてしまったように感じたり、将来のことを考えて絶望的な気持ちになったり…。
でも、どうか忘れないでください。
今、あなたが感じている不安や恐怖は、「自分の体を大切にしたい」という、あなた自身の真面目さや誠実さから来ているものです。
どうでもいいと思っていたら、検索なんてしないはず。
不安になるのは、それだけあなたが「健康でありたい」「安心したい」と強く願っている証拠なんです。
性病は、風邪やインフルエンザと同じ「感染症」の一つです。
特別な人がかかるものではなく、誰にでも起こりうること。
風邪をひいたら病院に行って薬をもらうのと同じように、性病も「検査して、わかったら治療する」という、ただそれだけのことなんです。
恥ずかしいことでも、怖いことでもありません。
自分の体を守ることは、誰かを責めることでも、自分を罰することでもありません。
この記事では、病院に行きにくい人のために、自宅でできる検査キットという選択肢も詳しくご紹介しました。
今は、誰にも知られずに、自分のタイミングで、不安を解消できる方法がちゃんとあります。
一番怖いのは、感染そのものよりも、「不安だから」と目をそらして検査せず、放置してしまうことです。
放置した結果、症状が悪化したり、知らずに大切なパートナーにうつしてしまったり、将来の妊娠に影響が出たりすることの方が、よっぽど怖い。
だから、どうか「不安を抱えたまま過ごす」という選択だけはしないでください。
あなたの体は、あなただけの大切なもの。
そして、ママである私たちは、自分のためだけじゃなく、子どもたちの笑顔を守るためにも、健康でいなくちゃいけません。
「検査する」という一歩は、不安な過去に白黒つけるための一歩であると同時に、安心できる未来へ進むための一歩です。
この記事が、あなたの重たい不安を少しでも軽くして、「大丈夫、ちゃんと行動しよう」と前を向くきっかけになれたら、これ以上嬉しいことはありません。
あなたは一人じゃありませんよ。