お金を活かす(住まいと資産の活用)

住宅ローンの借り換えは今するべき?金利上昇時の判断基準と手数料を解説

ニュースから流れてくる「住宅ローン金利引き上げ」という言葉を聞くたび、なんだか胸の奥がザワザワしませんか?
我が家も数年前に変動金利でローンを組んだクチ。「このままじゃ毎月の支払いがドカンと増えちゃうの!?」「今のうちに早く別の銀行に乗り換えた方がいいんじゃない?」と、ある日突然ものすごい焦りに襲われました。

毎日、4歳と7歳のやんちゃ坊主たちの世話に追われ、夕方にはHP(ヒットポイント)がゼロになる私。ただでさえ「今日の夕飯どうしよう」で頭がいっぱいなのに、難しい金融のニュースなんてゆっくり見ている余裕はありません。でも、お金のことは待ったなし。
「とにかく早くなんとかしなきゃ!」と、よく調べもせずに慌てて銀行の窓口に駆け込もうとして、夫に「ちょっと待て、落ち着け」と止められたのは、恥ずかしながら少し前の私の実話です。

「金利差だけ見て飛びつくと、かえって損するかもしれないよ」
夫のその一言でハッとし、夜中に子どもたちが寝静まった後、スマホの電卓をポチポチ叩きながら必死に調べました。そこで初めて、ネットやニュースで言われている「借り換えればお得」という言葉の裏にある、本当の仕組みや「手数料の落とし穴」を知って愕然としたんです。

この記事では、そんな「焦って大失敗しそうになった」私の等身大の体験をもとに、家事や育児の合間でもサクッと確認できる「本当に借り換えるべきかの判断基準」を整理しました。
結論から言うと、借り換えは「金利が低いから得」という単純なものではなく、「残高・残期間・諸費用を含めた総支払額」で判断しなければいけません。

難しい専門用語はできるだけ噛み砕いて、「我が家が損しないための正解」を一緒に見つけていくステップをお伝えしますね。昔の私のように「もう何から手をつければいいのか分からない!」とパニックになりそうな方、まずは深呼吸して、一緒に確認していきましょう。

住宅ローンの借り換えとは?

【この章の結論】
借り換えとは「今のローンを全額返済して、新しい銀行で組み直す」こと。単に金利を下げるだけでなく、団信の保障を充実させたり、今後の金利上昇リスクをなくしたりと、家計の「安心」を買う目的もあります。

今の住宅ローンを別の住宅ローンで完済する仕組み

「借り換えって、要はスマホのキャリアを乗り換えるみたいに、契約先が変わるだけでしょ?」
当時の私は、本気でそう思っていました。手続きさえすれば、そのままスライドして今のローンが新しい銀行に移るのだと。

でも実は違うんです。住宅ローンの借り換えというのは、「新しい銀行からまとまったお金を借りて、今借りている銀行のローンを『一括で全額返済(完済)』し、今後は新しい銀行に毎月返済していく」という仕組み。
つまり、全く新しいローンをゼロから組み直すということ。当然、新しい銀行での審査もあれば、何十枚もの書類の記入、そして「事務手数料」や「登記費用」といったまとまった初期費用がドカンと発生します。

「えっ、手数料ってそんなにかかるの!?」と、当時の私はスマホの画面を見て目玉が飛び出そうになりました。借り換えれば毎月の返済額は数千円減るかもしれないけれど、最初に数十万円の費用を払う必要があるなんて……。この「隠れたコスト」を知らないまま飛びついていたらと思うと、今でもゾッとします。

金利を下げる以外にも目的がある

「じゃあ、手数料を払ってまで借り換えるメリットって結局お金(金利)だけ?」と思うかもしれません。私も最初は、「総支払額が減らないなら、面倒な手続きをしてまでやる意味なんてない!」と思っていました。

でも、色々調べていくうちに、意外なメリットに気づいたんです。それは「団体信用生命保険(団信)」の見直しができること。
ローンを組んだ数年前と今では、団信の保障内容もかなり進化しています。「がん」と診断されたらローンが半額やゼロになる特約など、昔はなかった(または高かった)充実した保障が、今は金利上乗せなしで付いてくる銀行も増えています。

毎日の家事育児で自分の健康を後回しにしがちな私たち。もし万が一のことがあったとき、家族に家を残せる安心感は計り知れません。「金利を下げる」という目先の数字だけでなく、「今の年齢と家族構成に合った保障にアップデートする」という視点も、借り換えの立派な目的なんだと学びました。

変動から変動だけでなく、変動から固定への変更もできる

当時の私が一番悩んでいたのが、「また変動金利を選ぶか、いっそ固定金利に変えるか」でした。
借り換えというと「今の高い金利から、もっと低い金利のところへ移る」というイメージが強いですが、「変動金利から固定金利」へ借り換えることもできるんです。

実は私、ニュースで金利上昇の話題が出るたびに「来月は上がるのかな」「数年後には払えなくなったらどうしよう」と、見えない恐怖にビクビクしていました。子どもたちの教育費もこれからどんどんかかってくるのに、住宅ローンまで予測不能だなんて、精神衛生上悪すぎますよね。

だから、「あえて少し金利(毎月の返済額)が上がってもいいから、ずっと変わらない固定金利にして、将来の不安をなくしたい!」という選択もアリなんです。
損得だけでなく、「これ以上金利のことで悩みたくない」「家計のやりくりを固定化してラクにしたい」という心の平穏を優先する。これも、毎日がんばっている私たちが選べる、大切な借り換えの形なのだと気づかされました。

金利上昇局面では借り換えを検討した方がいい?

【この章の結論】
「金利が上がったから」という理由だけで慌てて借り換えるのはNGです。まずは自分が今、何%の金利で借りているのかを正確に把握し、新しい金利との差や、将来自分がどうしたいのか(安心重視か、安さ重視か)を冷静に比較する必要があります。

金利が上がったからといって、全員が借り換えるべきではない

「日銀がマイナス金利を解除!」「大手銀行が一斉に金利引き上げ!」
スマホにこんなプッシュ通知が届くたび、「ああ、早く乗り換えないと手遅れになる!」と一人で勝手にパニックになっていた私。ママ友とのランチでも「ねえ、ローンどうする?」なんて話題になり、ますます焦燥感に駆られていました。

でも、一度深呼吸してよく調べてみると、「世間の金利が上がっている=全員が今すぐ借り換えないと損をする」というわけではないんです。
ローン残高があまり残っていない人や、あと数年で払い終わる人、さらには借り換えにかかる「数十万の手数料」を払ってしまうと、かえってトータルでマイナスになってしまうケースもたくさんあります。

「今すぐ動かないと損!」という煽り文句に踊らされて、よく分からないまま窓口で言われるがままにサインしてしまう……それこそが一番の「損」の始まり。忙しい毎日だからこそ、焦って行動する前に「我が家にとって本当に意味があるのか」を立ち止まって考える必要がありました。

今の適用金利と借り換え後金利をしっかり比較する

ここですごく恥ずかしい失敗談を一つ。
夫に「で、今のうちの金利って何%なの?」と聞かれたとき、私、即答できなかったんです……。
「えっと、たしかすごく安かったはず。0.何%とか……?」と曖昧にごまかし、慌てて引き出しの奥からローン返済予定表を引っ張り出しました。

借り換えを検討するなら、まず絶対にやらなきゃいけないのが「今の自分の適用金利(実際に引かれている金利)を知ること」です。基準金利からどれくらい優遇(割引)されているのか、それがいつまで続くのか。これを知らずして、新しい銀行の金利が「安い」のか「高い」のかなんて比べようがありません。

「ネット銀行の金利0.3%台!安い!」と飛びついても、実は今の自分の金利も0.4%台で、大して差がなかった……なんてことになったら、数十万の手数料を払って何のために面倒な手続きをしたのか分かりませんよね。敵(新しい金利)を知る前に、まずは己(今の金利)を知る。これが鉄則です。

将来の金利タイプも含めて判断する

もう一つ、私が悩みに悩んだのが「将来の金利をどう読むか」ということでした。
「今の銀行の変動金利が上がりそうだから、他のもっと安い変動金利の銀行に借り換えよう!」
これ、一見賢いように見えますが、実は「将来の金利上昇リスク」そのものは全く消えていないんですよね。

別の銀行の変動金利に乗り換えたとしても、世の中の金利が上がれば、結局新しい銀行でも同じように金利は上がっていきます。つまり、爆弾を右の手から左の手に持ち替えただけ、という状態になりかねません。

だからこそ、「金利が上がるのが怖い」のが一番の悩みなら、多少目の前の返済額が増えたとしても「固定金利」を選ぶのが正解かもしれない。逆に、「リスクを承知の上で、とにかく今の返済額を1円でも減らして教育費に回したい」なら、手数料を払ってでも一番安い変動金利を攻めるのもアリ。

「我が家はこれから、どんな暮らしを優先したいのか?」
借り換えは、ただの数字遊びではなく、未来の家族の生活をどう守るかという「決断」なのだと、痛感しました。

住宅ローン借り換えで重要な3つの数字

「で、結局うちは借り換える条件が揃ってるの?」
夫にそう突っ込まれて、私は再び言葉に詰まりました。条件って何?とりあえず金利が下がればいいんじゃないの?と思っていたからです。

でも、色々調べていくうちに、昔から言われている「借り換えの鉄則」とも言える【3つの数字】の存在を知りました。
これが揃っていないと、高い手数料だけ払ってトータルでは損をする「手数料負け」という悲しい結末を迎えてしまうんです。当時の私のように「とにかく金利が安いところ!」と突っ走る前に、まずはこの3つの数字を我が家の状況と照らし合わせてみてください。

①金利差

一番わかりやすいのが、この「金利差」です。今の住宅ローンの金利と、借り換え先の金利の差ですね。
昔からよく「金利差が1.0%以上ないと借り換える意味がない」と言われてきました。でも、最近はネット銀行などを中心に手数料が安いプランや、団信が超優秀なプランも出てきているので、「絶対に1.0%なきゃダメ!」というわけではありません。

ただ、金利差が0.1%や0.2%しか変わらないのに、数十万円の手数料を払って借り換えるのは、どう考えてもマイナスになりやすいです。
「今の金利−新しい金利=?」
まずは電卓を叩いて、この差がどれくらいあるのかを把握するのが第一歩。当時の私は、この計算すらパッとできなくて、夫の前で冷や汗をかきました……。

②住宅ローン残高

次に重要なのが「今、いくら借金(ローン)が残っているか」です。
借り換えのメリット(利息が減る恩恵)は、ローン残高が多ければ多いほど大きくなります。

目安としてよく言われるのが「ローン残高が1,000万円以上」あること。
もし残高が500万円しかなかったら、いくら金利が下がっても、減る利息はたかが知れています。その一方で、借り換えにかかる手数料(数万円〜数十万円)はしっかり取られるわけですから、あっという間に赤字になってしまいます。

毎日の家計簿で数千円の食費を切り詰めている私にとって、「手数料で数十万飛んでいって、結局損する」なんて絶対に避けたい事態。「うちの残高、あといくらだっけ?」と、年に一度届くハガキ(残高証明書)を慌てて探し回ったのは言うまでもありません。

③残りの返済期間

3つ目が「あと何年でローンを払い終わるか」です。
これも残高と同じ考え方で、残りの期間が長ければ長いほど、金利が下がった恩恵を長く受けられるので、借り換えのメリットが大きくなります。

目安は「残りの返済期間が10年以上」あること。
「やったー!あと5年で終わる!」という状態で借り換えても、利息を減らせる期間が短すぎるため、手数料を取り返せません。

我が家はまだローンを組んで数年だったので残期間はたっぷりありましたが、もし「上の子が高校生になる頃には払い終わる予定」といったご家庭なら、無理に借り換えずにそのまま走り切った方が、結果的にお得になる(あるいは損しない)ケースも多いんです。

借り換えるといくら得する?具体例でシミュレーション

「3つの数字の条件はなんとなく分かった。でも、結局いくら得するの?そこが一番知りたい!」
まさに当時の私が思っていたことです。寝かしつけが終わった後、薄暗いリビングでスマホのシミュレーションサイトに数字を打ち込み、「えっ、こんなに違うの!?」と一喜一憂していました。

ただ、ここで絶対に忘れてはいけないのが「諸費用(手数料など)」の存在です。
「金利が下がって総利息が100万円減った!大儲け!」と喜んでも、手数料で80万円かかっていたら、実質お得になったのは20万円だけですよね。この「実質いくら得するのか」をイメージできるように、具体的なシミュレーションをしてみましょう。

※ここでは、分かりやすくするために以下の【前提条件】で計算します。
(あくまで目安なので、実際の金額は金融機関や審査結果によって異なります)

【前提条件】

  • 現在のローン残高:3,000万円
  • 残りの返済期間:25年
  • 返済方式:元利均等返済、ボーナス払いなし
  • 現在の金利:年1.0%
  • 借り換えにかかる諸費用(手数料・登記費用など):約80万円と仮定

残高3,000万円・残期間25年、金利差0.3%の場合

(借り換え後の金利:年0.7%)

まずは、「ちょっと金利が安くなるかも」と乗り換えを考えた場合のシミュレーションです。

  • 月々の返済額: 約11万3,000円 → 約10万9,000円(月々約4,000円減!
  • 総利息の差額: 約126万円の削減
  • 諸費用: 約80万円
  • 実質的なお得額(削減額−諸費用): 約46万円

月々4,000円浮くのは、家計を預かる身としては素直に嬉しいですよね!でも、諸費用80万円を最初に(またはローンに上乗せして)払うことを考えると、「実質46万円のお得」のために、あの面倒な書類集めや審査の手間をかけるべきか……?
「うーん、悪くはないけど、今すぐ飛びつくほどでもないかな?」と、当時の私なら少し冷静になる数字です。ただ、ここで「団信の保障がめちゃくちゃ良くなる!」というオマケがつくなら、検討の余地は十分にあります。

金利差0.5%の場合

(借り換え後の金利:年0.5%)

次に、今の金利から0.5%下がる場合を見てみましょう。

  • 月々の返済額: 約11万3,000円 → 約10万6,000円(月々約7,000円減!
  • 総利息の差額: 約207万円の削減
  • 諸費用: 約80万円
  • 実質的なお得額(削減額−諸費用): 約127万円

ここまで来ると、目の色が変わります!月々7,000円浮けば、ちょっとした習い事代になりますし、何より諸費用を差し引いても「100万円以上」のお金が浮く計算に。
「100万って言ったら、家族で何回旅行に行ける!?」と、当時の私はスマホを握りしめながら鼻息を荒くしていました。このレベルの差があるなら、面倒な手続きを乗り越える価値は十分にあると言えそうです。

金利差1.0%の場合

(借り換え後の金利:年0.0% ※極端な例ですが、現在の金利が1.5%等で、0.5%に借り換えたと想定して利息差を算出)
※現実的な数字に置き換え、現在の金利1.5%、借り換え後0.5%とします。

  • 現在の金利1.5%の月々返済額:約12万円
  • 借り換え後(0.5%)の月々返済額:約10万6,000円(月々約1万4,000円減!
  • 総利息の差額: 約434万円の削減
  • 諸費用: 約80万円
  • 実質的なお得額(削減額−諸費用): 約354万円

「えっ、300万以上も得するの!?」
金利差が1.0%もあると、まさに「やらなきゃ大損」レベルです。月々の支払いも1万円以上減るので、家計のゆとりが全然違ってきます。

昔の人が「金利差1.0%以上が目安」と言っていたのも納得ですよね。もし今の金利が高くて、これくらい差が出るなら、今すぐ旦那さんを説得して書類集めに走り出してもいいレベルです!

ただし、これはあくまで「手数料を約80万円と仮定した」机上の空論。
銀行によってこの手数料(諸費用)は全く違うので、次は「じゃあ、その『手数料』って具体的に何にどれくらいかかるの?」というリアルな部分に切り込んでいきますね。

住宅ローン借り換えにはどんな費用がかかる?

「えっ、借り換えるだけで80万円もかかるの!?」
先ほどのシミュレーションの話を夫にしたとき、夫は目を丸くして驚いていました。「それって、銀行にぼったくられてるんじゃないの?」と。

私も最初はそう疑いました。だって、ただ契約先を変えるだけで何十万も取られるなんて、主婦の感覚からすると大事件です。スーパーで「キャベツが50円高い!」と悩んでいるのがアホらしくなるレベルですよね。

でも、金融機関のサイトを這いつくばるように読み込んでいくと、この「諸費用」にはちゃんと内訳があり、避けては通れないお金だということが分かってきました。ただ、知らずに払うのと、中身を理解して払うのとでは納得感が全然違います。当時の私が「もっと早く知りたかった!」と頭を抱えた、主な5つの費用を分かりやすく解説しますね。

融資事務手数料

借り換え費用の中で、ぶっちぎりで一番高いのがコレです。新しい銀行に「ローンを組むための事務手続き」として払うお金ですね。

これには大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 定率型(借入額の〇%): ネット銀行などに多いタイプです。「借入額の2.2%(税込)」と設定されていることが多く、例えば3,000万円借り換えるなら【66万円】もかかります。「に、にーてんにパーセント……!?」と、当時の私は電卓の数字を二度見しました。
  • 定額型(一律〇万円): 「いくら借りても手数料は一律3万3,000円!」といったタイプです。「こっちの方が絶対お得じゃん!」と飛びつきたくなりますが、このタイプは金利が少し高めに設定されていることが多いという罠(?)があります。

目先の金利の安さ(定率型)を取るか、初期費用の安さ(定額型)を取るか。ここは各家庭の貯金事情によって選ぶべきポイントになります。

保証料

万が一、私たちがローンを払えなくなったときに、代わりに銀行に払ってくれる「保証会社」へのお金です。(※私たちが借金をチャラにしてもらえるわけではなく、取り立て先が保証会社に変わるだけです)

最近のネット銀行では「保証料ゼロ!」と謳っているところも多いのですが、実はそういう銀行は先ほどの「融資事務手数料」をガッツリ取ることがほとんど。「保証料がタダだからお得!」と飛びつくと、結局事務手数料で同じくらいのお金が飛んでいくので、注意が必要です。「うまい話には裏がある」と、当時の私は妙に納得したのを覚えています。

抵当権設定・抹消の登記費用

「ていとうけん」……漢字を見るだけで難しくて眠くなりますよね。私も最初は完全にフリーズしました。

すごく簡単に言うと、抵当権とは「もしローンを返せなくなったら、この家を銀行が没収して売りますよ」という、家に付ける印(ハンコのようなもの)のことです。
借り換えをするということは、

  1. 今の銀行の印を消す(抹消登記)
  2. 新しい銀行の印を押す(設定登記)
    という2つの手続きが必要になります。これらを国(法務局)に登録するための税金(登録免許税)として、数万円〜十数万円がかかります。

司法書士報酬

先ほどの「抵当権のハンコを消して、押し直す」という手続き。実はこれ、素人が自分でやるのはものすごく大変なんです。(平日に役所をたらい回しにされる自分を想像して、私は秒で諦めました)

そのため、この登記手続きは「司法書士」という法律のプロにお願いするのが一般的です。そのプロに払う手数料(報酬)が、大体5万円〜10万円ほどかかります。「プロに頼むんだから仕方ないよね」と、ここは必要経費として割り切るしかない部分です。

印紙税など

ローン契約書という正式な書類に貼る「収入印紙」の代金です。借入額によって変わりますが、1,000万〜5,000万円以下の借り入れなら2万円かかるのが一般的。
ただし、最近は「ネットで電子契約」をする銀行も増えており、電子契約ならこの印紙代2万円が丸々浮くこともあります!「たかが2万、されど2万!」と、私はここぞとばかりに電子契約ができる銀行を探しまくりました。

借り換えの損益分岐点はどう考える?

さて、痛いほど高い諸費用のリアルを知ったところで、次にぶち当たるのが「じゃあ、結局うちの場合はトータルで得なの?損なの?」という究極の疑問です。

私も深夜のリビングで、「金利は下がる。でも手数料で80万飛ぶ。毎月の返済額は下がる……あれ?これって何年経てば元が取れるの?」と、頭から煙が出そうになりながら計算していました。
ここでは、私が実践した「絶対に損しないための考え方(損益分岐点)」をお伝えします。

「金利が何%低いか」だけでは決められない

これまで何度もお伝えしてきましたが、銀行の広告にある「当行なら金利0.3%台!」というキャッチコピーだけで決めるのは本当に危険です。

例えば、

  • A銀行:金利は0.3%と激安だけど、初期手数料が80万円かかる。
  • B銀行:金利は0.5%とそこそこだけど、初期手数料が10万円で済む。

これをパッと見て、「金利が安いA銀行!」と飛びついていいかというと、残りのローン残高や期間によっては、トータルで払う金額がB銀行の方が安くなるケースも普通にあります。「数字のマジックに騙されないぞ!」と、当時の私はエクセルを引っ張り出して(使いこなせないながらも)比較表を作りました。

総返済額削減額が諸費用を上回るか確認する

損益分岐点を出すための計算式は、実はいたってシンプルです。

【減らせる総利息】 - 【借り換えにかかる諸費用】 = 【プラスになればお得!】

例えば、借り換えることで将来払うはずだった利息が「150万円」減るとします。でも、借り換えの手数料(諸費用)に「80万円」かかりました。
この場合、150万円 - 80万円 = **70万円のプラス(得)**になります。

逆に、利息が「50万円」しか減らないのに、手数料が「80万円」かかっていたら、トータルで**30万円のマイナス(損)**です。「毎月の引き落とし額が5,000円減った〜!」と喜んでいても、実は最初に大きく損をしている……なんて恐ろしい事態になりかねません。

何年で借り換え費用を回収できるか見る

もう一つ、私がお金に詳しいママ友から教わって「なるほど!」と膝を打ったのが、「何年で手数料の元が取れるか」という考え方です。

例えば、借り換え諸費用に「60万円」かかったとします。
借り換えたことで、毎月の返済額が「1万円」安くなりました。
さて、この60万円を取り返す(回収する)には、何ヶ月かかるでしょうか?

60万円 ÷ 1万円 = 60ヶ月(5年)ですよね。

つまり、5年間住み続けて初めてトントン(損益分岐点)になり、6年目からやっと本当のお得がスタートする、ということです。
もし、「上の子が中学生になったら、この家を売ってもう少し広いところに住み替えようかな」と3〜4年後の引っ越しを考えているなら、借り換えると確実に「損」をしてしまうんです。

「うちは当分引っ越す予定はないから大丈夫!」と確認できたとき、私は初めて「よし、借り換えを本気で進めよう」と背中を押された気がしました。

住宅ローンを借り換えた方がいい人

損益分岐点の計算方法が分かって、やっと「手数料負け」の恐怖から解放された私。「じゃあ、我が家は本当にあの面倒な書類集めと審査を乗り越えてまで、借り換えるべきなの?」と、最終的なジャッジを下すためにチェックリストを作りました。

ここでは、私の過去の分析結果をもとに「この条件に当てはまるなら、面倒くさがらずに今すぐ動いた方がいい!」という人の特徴をまとめました。もし複数当てはまるなら、重い腰を上げる価値は十分にありますよ。

残高が大きい・返済期間が長く残っている

先ほどの「3つの数字」でもお話ししましたが、借り換えのメリットを最大限に受けられるのは、ローン残高が多く、残りの返済期間が長い人です。

目安としては「残高1,000万円以上」「残期間10年以上」。
我が家のように「数年前に組んだばかりで、まだまだ数千万円残ってるし、払い終わるのは定年過ぎ……」というご家庭なら、金利が下がったときの恩恵が諸費用を余裕で上回る可能性が高いです。まさに「面倒くさがっている場合じゃない!」状態ですね。

借り換え後の金利差が十分ある

諸費用(数十万円)を差し引いても、トータルの返済額が確実に安くなるほどの「金利差」があるかどうかも重要です。

昔は「1.0%以上の差がないとダメ」と言われていましたが、最近はネット銀行などで諸費用が抑えられたり、金利が極端に低かったりするので、0.5%程度の差でも十分にお釣りがくるケースが増えています。
今の金利が1%台で、借り換え先の金利が0.4%台……なんて状況なら、今すぐシミュレーションサイトに数字を叩き込んでみることをおすすめします!

固定金利化による安心を重視したい

実はこれ、私が一番「借り換えてよかったかも」と心が揺れたポイントです。

ニュースで「金利引き上げ」と聞くたびに、「来月どうなるんだろう」「上の子が高校生になる頃に金利が爆上がりして、ローンが払えなくなったらどうしよう」と、見えないお化けにビクビクする毎日。これって、精神的にすごく削られるんですよね。

「毎月数百円、数千円高くなってもいいから、もう一生金利のことで悩みたくない!」
もしあなたがそう感じているなら、変動金利から「全期間固定金利(フラット35など)」へ借り換えるのは、立派な正解の一つです。「金利を下げて得をする」こと以上に、「心の平穏と、確実な家計管理のしやすさを手に入れる」という価値は、私たち母親にとってものすごく大きいと思います。

団信などの条件も改善できる

もう一つ見逃せないのが、「団信(団体信用生命保険)」のアップデートです。

ローンを組んだ当時は「まあ、死亡保障だけでいいか」と軽く考えていた夫(と私)。でも、子どもたちが大きくなり、周りで「ガンになった」なんて話もチラホラ聞こえ始める年齢になると、やっぱり不安になります。
最近の住宅ローンは、金利上乗せなしで「ガン診断でローン残高半分(またはゼロ)」といった手厚い特約が付いてくる銀行がたくさんあります。

「金利差でのプラスはトントンくらいだけど、最新の充実した保険に無料で入れるなら、借り換える意味はあるよね!」と、我が家ではこの「団信のグレードアップ」が、借り換えを後押しする大きな理由になりました。

借り換えを急がなくてもいい人

一方で、「金利が上がる!早くしなきゃ!」という世間の空気に飲まれて焦っているママ友に、「ちょっと待って、あなたは急がなくていいタイプかもよ?」と私が伝えている条件もあります。

これらに当てはまるなら、高い手数料と面倒な手続きをしてまで動く必要はありません。「我が家は今のままで正解なんだ!」と、堂々と現状維持を選んでくださいね。

残高が少ない・残期間が短い・金利差が小さい

「借り換えた方がいい人」の全く逆ですね。

  • 残高が1,000万円を切っている
  • あと数年〜10年未満で払い終わる
  • 今の金利と新しい金利の差が0.3%未満しかない

こういうご家庭が「ネットの広告で安い金利を見つけたから!」と飛びつくと、ほぼ確実に「手数料負け」をしてしまいます。
毎月の引き落とし額が数千円減ったとしても、最初に払った数十万円の手数料を取り戻す前にローンが終わってしまうんです。これなら、無理に借り換えずに、余剰資金で「繰り上げ返済」をして利息を減らした方が、よっぽど賢いやりくりになります。

近いうちに売却・完済する予定がある

「上の子が中学に入るタイミングで、今のマンションを売って実家の近くに引っ越すつもり」
「あと5年で夫の退職金が入るから、そこでローンを一括完済する予定」

こんな風に、近いうちに今の家(ローン)を手放す予定がある人も、借り換えはNGです。
なぜなら、借り換えの諸費用(何十万というお金)は、先ほどもお話ししたように「数年かけてようやく元が取れる(損益分岐点を超える)」ものだからです。

元が取れる前に家を売ったり完済したりすると、最初に払った手数料がまるまる「払い損」になってしまいます。人生のライフプランが数年以内に大きく変わる予定があるなら、今はジッと動かず、今のローンを淡々と返し続けるのが一番の節約になりますよ。

変動金利から固定金利へ借り換えるのはあり?

借り換えの計算をしていて、私が一番頭を抱えたのが「また変動金利にするか、それともこの機会に固定金利に変えるか」という問題でした。

「せっかく手数料を払って借り換えるんだから、一番安い変動金利一択でしょ!」と夫は言いましたが、私はずっとモヤモヤしていたんです。だって、ニュースで「金利引き上げ!」と聞くたびに、心臓がキュッとなるあの嫌な感じ。あれを、ローンが終わる何十年後までずっと味わい続けるの……?と思うと、精神的に耐えられない気がして。

そこで、「あえて金利(毎月の支払い)が高くなる固定金利へ借り換える」という選択肢を真剣に検証してみました。

目的は利息削減ではなく金利上昇リスクの固定化

「金利が高い方へ借り換えるなんて、ただの損じゃないの?」
最初は私もそう思っていました。でも、固定金利への借り換えは「利息を減らすための節約術」ではなく、「見えない不安をなくすための保険」だと考えるとしっくりきたんです。

変動金利のままだと、数年後に金利がドカンと上がったとき、毎月の返済額が跳ね上がる「金利上昇リスク」をずっと背負い続けることになります。一方で全期間固定金利(フラット35など)に借り換えれば、「これから先、世の中の金利がどれだけ爆上がりしても、我が家の返済額は1円も変わらない」という最強の盾を手に入れることができます。

「これ以上、金利のニュースにビクビクしたくない!」
もしあなたが私と同じように感じているなら、損得勘定を抜きにしてでも、固定金利へ借り換えて「リスクを固定化(シャットアウト)する」という選択は、精神衛生上ものすごく価値があります。

固定金利にすると当初返済額が増えるケースもある

ただ、ここで一つ大きな覚悟が必要です。それは「今すぐの返済額は増える可能性が高い」ということ。

一般的に、変動金利よりも固定金利の方が金利は高く設定されています。
例えば、今のローンが「変動金利0.7%」で、これを新しい銀行の「固定金利1.5%」に借り換えるとなれば、当然毎月の支払額は数千円〜1万円以上アップしてしまいます。(さらに数十万の諸費用もかかります)

「えっ、家計をラクにするために借り換えるはずだったのに、毎月の支払いが増えるの!?」と、当時の私もシミュレーション画面を見てフリーズしました。目の前の「お得」を捨てることになるので、ここを受け入れられるかどうかが、最大の分かれ道になります。

今後の家計安定を優先する人には選択肢になる

我が家には4歳と7歳のやんちゃな息子たちがいます。今はまだ「食費がヤバい!」くらいで済んでいますが、これから先、塾代や大学の学費など、想像したくもないほどの教育費がのしかかってくるはず。

そんな数年後、「教育費のピーク」と「変動金利の爆上がり」が同時にやってきたら……?想像するだけで恐ろしいですよね。
だからこそ、「多少目の前の支払いが増えても、将来の住宅ローンの金額を完全に固定して、これからのライフプラン(教育費の貯金など)を狂いなく立てたい!」というご家庭にとって、固定金利への借り換えは、家計を守るための心強い選択肢になります。

今の銀行で金利タイプを変更する方法との違い

固定金利の魅力に気づいた私。「よし、将来の安心のために固定金利にしよう!」と決意したものの、またあの「他行への借り換え手数料(数十万)」と「山のような書類の審査」が頭をよぎり、盛大にため息をつきました。

「もう面倒くさい!今の銀行のままで、プランだけ『変動』から『固定』に変更できないの?」
そう思って調べてみたら……なんと、できるんです。これが「金利タイプの変更」という裏技(?)でした。

他行への借り換えより手続きが簡単な場合がある

他の銀行へ「借り換え」をする場合は、審査から書類提出、登記手続きなど、約1ヶ月〜2ヶ月にわたる果てしない道のりが待っています。(小さな子どもがいると、この作業のハードルがエベレスト級に高いんですよね……)

でも、今借りている銀行のまま「金利タイプ(変動→固定)だけを変更する」場合は、驚くほど簡単です。
多くの銀行では、スマホアプリやネットバンキングの画面からポチポチッと手続きするだけ。数千円〜数万円程度の変更手数料で済むことが多く、あの忌まわしい「数十万円の諸費用」も「法務局での登記手続き」も不要です。「やったー!これでいいじゃん!」と、私はスマホ片手に小躍りしました。

適用される金利条件を確認する

しかし、そんなうまい話ばかりではありません。ここで最大の落とし穴に気づいてしまったんです。

それは、「今の銀行で固定金利に変える場合、適用される金利がめちゃくちゃ高い(場合がある)」ということ。
銀行が広告で大々的にアピールしている「固定金利〇%!」というのは、あくまで「新しくうちの銀行で借りてくれるお客様(新規顧客)」向けの割引価格です。

すでに借りている私たちが「変動から固定に変えたい」と言っても、あの魅力的な割引金利は適用されず、店頭に貼ってあるような高い「基準金利(割引なし)」に近い数字を提示されるケースが少なくありません。
「えっ、ネットで見た金利と全然違う!これじゃ毎月の支払いが上がりすぎる!」と、私はスマホを投げ捨てそうになりました。

借り換えとどちらが有利か総額比較する

結局のところ、ここでも「総額」での比較から逃げることはできませんでした。

  • A:今の銀行で「変動→固定」に変更する
    → 手数料は安い(数千円〜)が、固定金利そのものが高いため、毎月の利息負担が重い。
  • B:他の銀行の「固定」へ借り換える
    → 手数料は高い(数十万〜)が、新規顧客向けの低い固定金利が適用されるため、毎月の利息負担が軽い。

この2つを比べて、「どちらがトータルで払う金額が少ないか?」を計算する必要があります。
もし今の銀行が良心的な固定金利を提示してくれたなら、面倒な借り換えはせずに「金利タイプ変更」だけでサクッと終わらせるのが一番賢いやり方です。「なんとなく面倒だから」で決める前に、この2つのパターンのシミュレーションだけは絶対にやってみてくださいね。

住宅ローン借り換え前に確認すべき5項目

ここまで読んで、「よし、我が家は借り換える(または金利タイプを変える)メリットがありそう!」と思った方。おめでとうございます、大きな一歩ですね!

でも、はやる気持ちを抑えて、まずは深呼吸。いきなり銀行の窓口に突撃したり、ネットで適当に申し込みボタンを押したりする前に、絶対に手元に揃えておきたい「5つの情報」があります。
当時の私はこれを準備せずにシミュレーションしようとして、「あれ?うちの残高って結局いくらだっけ?」と家中をひっくり返して書類を探すハメになりました……。皆さんはそんな無駄な体力を使わずに済むよう、以下の5つをサクッと確認してみてくださいね。

①現在のローン残高

②残期間

③現在の適用金利

この3つはセットです。年に1回ハガキで送られてくる「年末残高証明書」や、ローンを組んだ時にもらった「返済予定表」、もしくは今の銀行のアプリ(ネットバンキング)を開けば、必ずどこかに書いてあります。
特に「適用金利(優遇金利が引かれた後の、実際に今払っている金利)」は一番間違えやすいので、スマホの画面や書類をスクショ・写真に撮って、すぐ見返せるようにしておくのがおすすめです。

④借り換え後の金利と諸費用

次に、目星をつけた新しい銀行の「金利」と、見落としがちな「諸費用(融資事務手数料、登記費用など)」を確認します。
「金利は0.3%台だけど、手数料が借入額の2.2%かかる」といった罠(?)に引っかからないよう、必ずセットでメモしておいてくださいね。

⑤団信・繰上返済条件など金利以外の条件

最後に、「ガンと診断されたらローンがゼロになるか」などの団信の保障内容や、「将来、繰り上げ返済をするときに手数料が無料か」といった隠れた条件もチェックします。
「子どもが中学に入る前に、パート代を貯めて少しでも繰り上げ返済したい!」と思っているのに、いざ返そうとしたら「手数料が毎回5,000円かかります」なんて言われたら、泣くに泣けませんからね。

まとめ|借り換えは「金利差」ではなく「総額」で判断する

「日銀が金利引き上げ!」
スマホに流れてくるこのニュースを見るたび、なんだか自分だけが取り残されているようで、ものすごく焦っていた数年前の私。

毎日、4歳と7歳のやんちゃ坊主たちの世話に追われ、夕方にはフラフラ。自分のスキンケアすら後回しにしているのに、「住宅ローンの借り換え」なんていう超ド級に面倒な手続き、正直やりたくありませんでした。
でも、あの時、夫に止められて冷静になり、夜中のリビングで電卓を叩いたからこそ、「金利の安さだけにとらわれず、手数料を含めた『総額』で判断する」という絶対に損をしない鉄則にたどり着くことができました。

住宅ローンの借り換えは、決して「今すぐやらないと大損する!」というものではありません。
残高が少ない方や、もうすぐ払い終わる方なら、高い手数料を払ってまで動く必要はないんです。「我が家は今のままで大丈夫なんだ」と確認できただけでも、見えない不安から解放されて、気持ちがすっとラクになるはずですよ。

もし「うちも借り換えた方が得かも?」と思ったなら。
今日はとりあえず、子どもたちが寝静まった後に、温かいコーヒーでも淹れて、今のローンの「返済予定表」を引っ張り出すところから始めてみませんか?

完璧じゃなくていい。できる範囲で、少しずつ。
我が家の大切なお金と、これからの暮らしの「安心」を守るために、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです!

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