毎日夕方になると「あぁ、今日の夕飯どうしよう……」と冷蔵庫の前でフリーズし、足元では4歳と7歳の息子たちがミニカーの奪い合いで大絶叫。数年前の私は、まさにそんな余裕のない毎日の中で「マイホーム購入」という人生最大の決断を迫られていました。
「今の家賃より安いし、みんな変動金利にしてるらしいから変動でいいんじゃない?」と、住宅ローンのパンフレットをパラパラめくりながら軽く言う夫。
でも、ニュースをつければ「金利上昇」「日銀の政策転換」なんて言葉が飛び交う2026年の今。
「ちょっと待って!もし金利が上がって毎月の支払いが数万円も増えたら、これからかかる子どもたちの教育費はどうするの!?絶対払えないよ!」
と、私は夫に猛反発。かといって、毎月ずっと金額が変わらない「固定金利」のシミュレーションを見ると、最初から支払い額が高すぎて「こんなの今のカツカツの生活じゃ無理……」と絶望する始末。
毎晩、寝かしつけの後にスマホで「住宅ローン 変動 固定 どっち」と検索しては、専門用語ばかりの記事に頭を抱えていました。
この記事にたどり着いてくださったあなたも、きっとあの頃の私と同じように「結局、我が家はどうすればいいの!?」と迷い、疲れ果てているのではないでしょうか。
結論から言います。
専門家や経済アナリストが言う「2026年は変動が正解」「いや、今すぐ固定にすべき」といった予測は、私たちのような子育て世帯のリアルな家計にとっては、実は一番の正解ではありません。
大切なのは、「金利がどうなるか」を当てることではなく、「我が家の家計は、どのくらいまでの負担増なら耐えられるか(あるいは、毎月の安心にいくらまでなら払えるか)」を知ること。
この記事では、住宅ローンの仕組みなんて全く分からなかった当時の私のような方に向けて、難しい金融用語は一切抜きにして「我が家にとっての正解」を見つけるための判断基準をお伝えします。私の血の気が引いた生々しいシミュレーション失敗談も交えながら、一緒に家計の耐久力を確認していきましょう!
変動金利と固定金利の違いをまず整理
「変動とか固定とか、そもそも何が違うの?」
家事の合間にパンフレットを読んでも、正直文字が滑って全く頭に入ってきませんでした。当時の私が、夫とモメながらやっと理解した「2つの違い」を、できるだけざっくりと、分かりやすくお話ししますね。
変動金利は金利が定期的に見直される
変動金利というのは、その名の通り「世の中の景気や経済の状況に合わせて、金利が上がったり下がったりする」タイプです。
スーパーの野菜の値段をイメージしてみてください。豊作の時はキャベツが100円で買えるけど、悪天候が続くと300円に跳ね上がったりしますよね。あんな感じで、世の中の金利の基準(政策金利などと言われます)が変わると、私たちの住宅ローンの金利も連動して動くんです。
一般的に、変動金利の見直しは「半年に1回」行われます。
「えっ、半年に1回も返済額が変わるの!?」と私はパニックになったのですが、実は「金利」は見直されても、「毎月の返済額」自体は5年間変わらないというルール(5年ルール)を設けている銀行が多いです。
でも、だからといって安心はできません。「返済額が変わらないだけで、中身(利息分)は増えている」なんていう恐ろしい事態になることもあるので、定期的にチェックしなければいけないドキドキ感があります。
固定金利は一定期間または完済まで金利が変わらない
一方の固定金利は、借りた時の金利が「ずーっとそのまま変わらない」タイプです。
サブスクの動画配信サービスみたいに「毎月定額」ですね。
「全期間固定(フラット35など)」なら、35年ローンを組んだら35年間、ずっと同じ返済額です。他にも「最初の10年だけ固定」といった期間選択型もあります。
私は最初、「絶対に固定がいい!毎月いくら払うか決まってないと、子どもの塾代の計算もできないし、不安で夜も眠れない!」と夫に熱弁しました。
金利が上がろうが下がろうが、我が家には一切関係なし。この「何があっても変わらない安心感」が、固定金利の最大のメリットです。
違いは「今の安さ」と「将来の安心」
結局のところ、変動金利と固定金利の違いは「今の安さを取るか、将来の安心を買うか」の綱引きなんです。
・変動金利:今はメチャクチャ安いけど、将来高くなるリスクを「自分(借りる側)」が背負う。
・固定金利:今はちょっと割高だけど、将来高くなるリスクを「銀行側」が背負ってくれる(だからその分、保険料のような感覚で最初の金利が高く設定されている)。
この仕組みを知った時、「なるほど、銀行もボランティアじゃないもんね……」と妙に納得してしまいました。
変動金利のメリット・デメリット
ここからは、私が実際に銀行の窓口でシミュレーションを出してもらい、夫と一緒に一喜一憂した「変動金利」のリアルなメリットとデメリットをお伝えします。
メリット①固定より金利が低いことが多い
変動金利最大の魅力は、なんといっても「今、ダントツで金利が低い」ということです。
私が検討していた当時、固定金利と変動金利の数字を見比べた夫が「うわっ、変動安っ!」と声を上げたのを覚えています。
2026年現在も、銀行間の顧客獲得競争が激しいため、変動金利は驚くほど低い水準で提供されていることが多いです。初期の毎月返済額を少しでも抑えたい、今のカツカツな家計をなんとか回したい私たち子育て世代にとって、この「目の前の安さ」は、正直喉から手が出るほど魅力的でした。
メリット②低金利が続けば総返済額を抑えやすい
もし、この先35年間、世の中の金利がずっと低いままだったとしたら……?
当然、最初から最後まで安い金利で計算される変動金利を選んだ人が「一番お得」になります。
「もし金利が上がらなかったら、浮いたお金で家族でハワイに行けるかもね!」なんて、夫と脳天気な皮算用をして盛り上がりました。実際、過去数十年間の日本の低金利時代において「変動金利を選んだ人が結果的に総支払額が一番少なかった」というのは紛れもない事実です。
この「そのまま低金利が続けば、トータルで払うお金がグッと減る」というのが、変動金利の強力なメリットです。
デメリット①金利上昇で返済負担が増える
でも、世の中そんなに甘くありません。私が変動金利の「安さ」に浮かれていた時、ふと「もし金利が上がったらどうなるの?」と気になって、ネットのシミュレーターで金利をちょっと高めに設定して計算してみたんです。
結果を見て、サァーッと血の気が引きました。
「え……毎月の支払いが2万円も増えるの!?」
2万円といえば、息子2人の習い事代が軽く飛んでいく金額です。もしそれが35年間続いたら、総返済額は数百万円単位で跳ね上がります。
金利が上がれば上がるほど、家計をダイレクトに圧迫する。これが、現在のように「金利がこれからどうなるか分からない」と言われている局面において、一番恐ろしい変動金利のリスクです。
デメリット②将来の返済額を予測しにくい
さらに私を悩ませたのは、「じゃあ、いつ、どのくらい上がるの?」ということが、誰にも(プロの経済学者にすら)正確には分からないという事実です。
「5年後には上がってるのかな? それとも10年後?」
「上の子が中学生になって、一番お金がかかる時期に金利がドカンと上がったら、我が家は破産しちゃうかも……」
家計簿をつけながら、見えない敵に怯えるような日々。
将来の返済額が確定しないということは、数年後、十数年後の教育費や老後資金の計画が立てづらくなるということです。「完璧じゃなくていい」がモットーの私ですが、さすがにお金のこと、しかも数千万円という借金の額がブレるというのは、精神的にかなりのダメージでした。
固定金利のメリット・デメリット
「将来いくらになるか分からないなんて絶対ムリ! じゃあ、最初から最後まで安心な固定金利にすればいいじゃない!」
変動金利のシミュレーションを見てすっかり怯えきった私は、夫にそう詰め寄りました。
でも、銀行の担当者さんから固定金利の詳しい仕組みを聞き、我が家の実際の数字で計算してもらうと……「安心」を手に入れるためには、それなりの「代償」があることに気づかされたんです。当時の私が感じたリアルなメリットとデメリットをお話ししますね。
メリット①返済額が読みやすい
固定金利の一番の魅力は、なんといっても「家計の予定が立てやすいこと」です。
我が家のやんちゃボーイズ(4歳と7歳)が大きくなったら、食費は今の倍になるかもしれないし、塾代や大学の学費で一体いくら飛んでいくのか……考えただけで頭が痛くなりますよね。
そんな「将来の出費の波」が押し寄せてきても、固定金利なら「住宅ローンだけは毎月〇万円」と完全に固定されています。
「来月、ローンの引き落とし額が増えてたらどうしよう」という不安を持たずに、淡々と教育費や老後資金の貯金計画を立てられる。この「見通しの良さ」は、毎日家計簿とにらめっこしている主婦にとって、めちゃくちゃ心強い味方になります。
メリット②金利上昇リスクを避けられる
そしてもう一つ。テレビのニュースで「日銀が〜」「金利が〜」と騒がれていても、完全にスルーできる精神的な余裕です。
世の中の金利がいくら爆上がりしようとも、一度固定金利で契約してしまえば、我が家のローンには一切影響しません。
「私が頑張って節約してるのに、金利が上がったせいで全部水の泡になった!」なんていう理不尽なストレスから解放されるんです。これって、毎日ワンオペ育児で精神的な余裕がゼロだった当時の私にとっては、「心の平穏をお金で買う」ような感覚でした。
デメリット①変動より金利が高いことが多い
「よし、精神衛生上やっぱり固定一択だね!」と意気揚々とシミュレーション結果を見た私ですが、次の瞬間、絶句しました。
「えっ……毎月の返済額、今の家賃より高くない?」
そうなんです。将来の金利上昇リスクを銀行側が背負ってくれる分、固定金利は変動金利に比べて、最初から金利が高めに設定されています。
変動金利の「安さ」を見た後だと、固定金利の毎月の支払い額が「ものすごく高い(もったいない)」ように感じてしまうんです。「毎月この金額を35年間払い続けるのか……今のカツカツの生活で本当にやっていけるのかな?」と、今度は別の不安が押し寄せてきました。
デメリット②金利が上がらなければ割高になる可能性がある
さらに夫が横からボソッと言いました。
「でもさ、もしこれから35年間、金利が全然上がらなかったら、俺たちただただ高い利息を払い続けるだけになるんじゃないの?」
……たしかに。
固定金利の「高めの金利」は、いわば「将来金利が上がった時のための掛け捨て保険」みたいなものです。もし金利が上がらなければ、「あぁ、変動にしておけば毎月もっと楽だったのに。あのお金で家族旅行に行けたのに……」と後悔するかもしれません。
「絶対安心」だけど「もしかしたら大損するかもしれない」。このジレンマに、私たちはすっかり頭を抱えてしまいました。
2026年に変動金利を選ぶのは危険?
「じゃあ結局どっちなの!? 2026年は金利が上がるって言われてるんだから、やっぱり変動を選ぶのは危険すぎるの!?」
ネット記事を読めば読むほど「変動は危ない」「いや、固定はもったいない」と正反対の意見ばかりで、私はスマホを投げ捨てたくなりました。でも、色々な数字を自分で計算していくうちに、ひとつの大きな勘違いに気づいたんです。それは「金利上昇局面だからといって、変動金利=絶対に危険、というわけではない」ということでした。
金利上昇局面でも変動=危険とは限らない
私が勘違いしていたのは、「少しでも金利が上がったら、すぐに固定金利より損をする」と思い込んでいたことです。
でも、よく考えてみてください。2026年現在の変動金利は、固定金利に比べて圧倒的に低いです。つまり、変動の金利が「固定金利の高さ」に追いつくまでには、ある程度の余裕(金利差)があるんです。
「上がった瞬間にアウト!」ではなく、「固定金利の数字を超えるまでは、まだ変動の方が毎月の負担は少ない」という期間が続くことになります。だから、ニュースを見て「金利が上がる!危険だ!」とただ闇雲に怖がる必要はなかったんです。
重要なのは金利+0.5%・+1%でも払えるか
じゃあ、何を基準に判断すればいいのか。私がたどり着いたのは「プロの金利予測を信じる」ことではなく、「我が家の家計の耐久力を知る」ことでした。
具体的には、今の低い変動金利のシミュレーションだけでなく、「もし金利が+0.5%上がったら?」「+1%上がったら?」という最悪のパターンを想定して、毎月の返済額がいくら増えるのかを計算してみたんです。
「もし金利が1%上がったら、毎月1万5千円支払いが増えるね……」
その数字が出た時、私は夫と真剣に話し合いました。
「毎月1万5千円なら、私のスマホを格安SIMにして、外食を月1回減らせばなんとか吸収できるね」
「ボーナスからの貯金を少し崩せば、最悪の事態は免れそう」
こうやって「増える金額」が具体的に分かり、それが「今の家計の工夫でなんとか払える範囲」であれば、変動金利を選んでもパニックにはなりません。逆に、「これ以上1円も払えない!」というギリギリの家計なら、変動金利は危険信号です。
借入額を抑えることも大きなリスク対策
この「金利が上がった時のシミュレーション」をして、私たちが真っ先に見直したのは「そもそも借りる金額(物件の予算)」でした。
実は最初、私たちは「銀行が貸してくれる上限ギリギリ」の素敵な家を夢見ていたんです。でも、借入額が大きければ大きいほど、金利が少し上がっただけで「増える利息の金額」もドカンと大きくなってしまいます。
「……やっぱり、予算を少し下げよう」
見栄を張って高い家を買い、金利上昇に怯えながらカツカツで暮らすより、少しコンパクトな家にして「金利が上がっても笑っていられる余裕」を残すこと。これこそが、我が家にとって最大の「金利リスク対策」だったんです。
変動金利が向いている人
「金利が上がっても、どうにかして払えるなら変動でもいいのか……」
夫との話し合いでそう気づいた私ですが、では具体的にどんなご家庭なら「変動金利を選んでも安心」と言えるのでしょうか。
当時の私たちが銀行の窓口やファイナンシャルプランナーさんの無料相談で教えてもらい、「なるほど、我が家はここに当てはまる(あるいは当てはまらない)な」と判断したポイントを4つご紹介しますね。
手元資金に余裕がある
一番強かったのは「いざとなれば現金がある」というご家庭です。
もし金利がドカンと上がって毎月の返済額が増えそうになっても、手元のまとまったお金(貯金や親からの援助など)があれば、それを使って「繰上返済」ができます。借金の元本そのものをドカンと減らしてしまえば、金利が上がっても毎月の支払いを抑えることができるんです。
「……うち、そんな余裕の貯金ある?」と夫に聞いたら、無言で首を横に振られました。私たちが変動金利の安さに惹かれつつも足踏みしたのは、まさにこの「手元の現金」の少なさが理由でした。
金利上昇時に繰上返済できる
先ほどの話に繋がりますが、手元資金が十分になくても「これから毎年、確実に貯金を増やしていける」という家計なら、変動金利に向いています。
例えば、今は共働きで世帯収入が多く、子どももまだ小さくて(あるいは子どもを持たない選択をしていて)教育費があまりかからないため、毎月しっかり貯蓄に回せるというケースです。
金利が本格的に上がる前に、コツコツと繰上返済用のお金を貯めておける「家計の筋肉」があるなら、今は金利の低い変動を選ぶのは理にかなっています。
借入額を抑えている
先ほど「我が家も予算を下げた」とお話ししましたが、最初から「身の丈に合った(もしくはそれ以下の)借入額」に抑えているご家庭は、変動金利のリスクに強いです。
例えば、夫婦の収入なら5,000万円まで借りられるけれど、あえて3,000万円の中古マンションにとどめておく、といった場合です。
元本が小さければ、金利が1%や2%上がったところで、毎月増える負担額は数千円〜1万円台で済みます。「そのくらいなら、外食を減らせば余裕で払える」と笑って言えるなら、迷わず変動金利の安さを享受すべきです。
金利上昇時でも家計に余裕が残る
これはもう、一番の理想ですね!
「もし将来、毎月のローン返済額が3万円増えても、今の家計なら全然痛くないよ」という、日々の生活費に余裕があるご家庭です。
でも、4歳と7歳のやんちゃボーイズの食費が毎月右肩上がりで、将来の塾代に怯えていた当時の私には、この「毎月3万円増えても余裕」なんて言葉は夢のまた夢でした。
「今の家計ですらギリギリなのに、これ以上負担が増えたらパートを掛け持ちするしかない……」と絶望したことを鮮明に覚えています。
固定金利が向いている人
では逆に、「固定金利の少し高い初期費用(利息)」を払ってでも、固定金利を選んだほうが幸せになれるのはどんな人でしょうか?
当時の私が「やっぱりこっちかも……」と強く惹かれた理由と一緒に整理してみました。
毎月返済額を確定させたい
「来月の家計簿、一体いくら出ていくか分からない」という状態が、何よりストレスになるタイプの人です。私です。
固定金利なら、住宅ローンという家計の中で一番大きな出費が、何十年先まで「1円単位で」確定します。
「家賃と同じ感覚でずっと払える」というのは、本当に見通しが立てやすいんです。子どもが中学生になったらスマホ代がこれくらい、高校生になったら塾代がこれくらい……と将来の家計表を作る時に、ローン額が固定されているだけで、計算のしやすさが全然違いました。
教育費など今後の支出が大きい
これから確実に「お金がかかる時期」がやってくるご家庭です。
子どもが小さいうちは「貯め時」なんて言われますが、我が家の息子たちが中学生、高校生、そして大学受験……と進む頃には、信じられないくらいのお金が飛んでいくと先輩ママたちから脅されていました。
そんな一番お金が苦しい時期に、もし「金利上昇」が重なってしまったら?
「塾代も払えないし、ローンの支払いも増えたし、どうしよう!」とパニックになる最悪のシナリオを避けるための「保険」として、固定金利を選ぶのは非常に賢明な選択です。
家計の余裕が小さい
今の時点で「毎月、貯金に回せるお金が数万円しかない」というギリギリの家計の場合、変動金利のリスクを取るのは少し危険かもしれません。
もし金利が上がってローンの負担が増えた時に、それを吸収するだけの「クッション(家計の余裕)」がないからです。
「固定金利だと毎月の支払いが少し高くなるからキツい……」と思うかもしれませんが、「これ以上は絶対に支払額が増えない」という防波堤を作っておくことで、最悪の家計破綻を免れることができます。
金利上昇への精神的な不安が大きい
これ、実は一番大事なポイントかもしれません。
「数字上は変動がお得って分かってる。でも、ニュースで『日銀が〜』と聞くたびに心臓がバクバクして、夜も眠れなくなる……」
もしあなたがそんな風に不安を抱えてしまうタイプなら、迷わず固定金利(あるいは長期間の固定期間選択型)をおすすめします。
当時の私も、「私が必死にスーパーで10円安いもやしを探している間に、金利が上がってローンが数万円増えたら、悔しくて発狂する!」と夫に泣きつきました。
「お金で心の平穏を買う」。これって、毎日を笑顔で過ごすためには、とっても価値のあることだと私は思っています。
迷ったら「金利+1%」で家計を試算する
「変動と固定、それぞれの向き不向きは分かったけど……うーん、我が家はどっちつかずで迷う!」
当時の私がまさにこれでした。「変動の安さは捨てがたいけど、将来のリスクが怖い。かといって固定の安心感は欲しいけど、今の家計だとギリギリすぎる」。
そんな風に行き詰まってしまった時、FP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談で教えてもらった「究極の判断方法」があります。それは、ネットの無料シミュレーターを使って「少し高めの金利」で我が家の家計をリアルに試算してみることでした。
変動を選ぶなら金利上昇時の返済額を見る
「とりあえず、今の変動金利が『+1%』上がったと仮定して、毎月いくら支払いが増えるか計算してみてください」
FPさんにそう言われて、私はスマホのローン計算アプリにポチポチと数字を打ち込みました。「+1%って、たいしたことない数字に見えるけど……」と思いながら計算ボタンを押した瞬間。
「えっ……毎月1万5千円も増えるの!? ボーナス払いも入れたら年間で20万円近く負担が増えるじゃない!」
思わず声が出ました。+1%の威力、おそるべしです。
まずはこの「もし金利が上がったら、我が家は具体的にいくら支払額が増えるのか」という『最悪の数字』を直視すること。これが、迷いを断ち切るための第一歩になります。
返済後に生活費・教育費・貯蓄が残るか確認する
最悪の数字が出たら、次にやることは「リアルな家計簿とのにらめっこ」です。
ここで重要なのは「今の生活費」だけでなく、「将来の生活費」も考えること。
「今は子どもたちが小さいから食費もそこそこだけど、中高生になったらお米の消費量ハンパないよね……」
「この増えたローン額を払いながら、毎月塾代を捻出して、さらに老後資金の貯金までできる?」
夫と一緒に、数年後の「食費」「教育費」「貯金」を紙に書き出してみました。すると、「今のままの借入額で金利が1%上がったら、確実に家計がショートする」という冷酷な現実が突きつけられたんです。
「なんとかなるでしょ」という根拠のない楽観論が、一瞬で吹き飛んだ瞬間でした。
ギリギリなら借入額そのものを見直す
「じゃあ、やっぱり固定にするしかないの? でも固定の初期費用も払えないし……マイホームなんて夢のまた夢だったんだ……」
私がポッキリと心を折られた時、夫がポツリと言いました。
「いや、金利のタイプで悩む前に、そもそも買う家の予算(借入額)を下げればいいんじゃない?」
目からウロコでした。
そうなんです。変動か固定かで悩む前に、「もし金利が上がったら生活が破綻するようなギリギリの借入額」を設定していること自体が、最大の危険だったんです。
私たちはその後、少し駅から離れたエリアや、少し築年数の古い中古物件にも目を向けるようになり、借入額の予算をグッと下げました。結果的に、「もし金利が+1%上がっても、この借入額なら外食を1回我慢すれば笑って払えるね」という余裕を生み出すことができたんです。
すでに変動金利で借りている人は固定へ変えるべき?
ここまで、これから家を買う人に向けてお話ししてきましたが、「実はもう数年前に変動金利で家を買っちゃってて、最近の金利上昇のニュースを見て毎晩震えてるんですけど……」という方もいらっしゃると思います。
私もマイホーム購入後、ママ友とお茶をしていると「ニュース見た!? うち変動なんだけど、今すぐ固定に借り換えたほうがいいのかな!?」と本気で相談されることが増えました。当時の私が調べた「借り換えのリアル」をお伝えしますね。
今後の金利だけで焦って変更しない
「テレビで『来月、日銀が動く!』って言ってたから、今すぐ固定に変えなきゃ!」
と焦る気持ち、めちゃくちゃ分かります。でも、ちょっと深呼吸してください。
実は「金利が上がりそうだ!」と世間が騒ぎ始めた時には、すでに「固定金利」のほうはフライングして高くなっていることがほとんどなんです。(固定金利は、将来の予測を含んで市場が先に動くためです)。
つまり、焦って固定に変えようとした時には、すでに「かなり高い金利」で固定化することになってしまい、結果的に大損してしまう可能性があります。ニュースの煽りに乗って、パニックになって変更するのは一番NGです。
固定変更後の金利・返済額を確認する
まずは落ち着いて、「今使っている銀行で固定金利に変更したら、毎月の支払いはいくらになるのか?」、あるいは「別の銀行の固定金利に借り換えたら、いくらになるのか?」を冷静にシミュレーションしてみてください。
ママ友の家でシミュレーションを手伝った時、彼女は画面を見て絶句していました。
「えっ、今すぐ固定に変えたら、今の変動より毎月2万円も高くなるの……? 金利上昇が怖くて変えようと思ったのに、変えた瞬間に家計が苦しくなるじゃん!」
そうなんです。変動から固定に変えるということは、その時点から「高い安心料(金利)」を払い始めるということです。今の家計がその負担増に耐えられるのか、冷静に数字を見る必要があります。
借り換え費用も含めて比較する
さらに厄介なのが、別の銀行に借り換える場合にかかる「諸費用」です。
ローン保証料、事務手数料、登記費用など……借り換えには、数十万円単位でドカッとお金がかかることが多いんです。
「金利差だけで見たら借り換えた方がお得だと思ったのに、手数料を入れたらトータルで損してるじゃん!」
なんていう「借り換え貧乏」になってしまうケースも珍しくありません。目先の金利の数字だけでなく、「手数料(初期費用)を払ってでも、本当に総支払額が減るのか(あるいは安心を買う価値があるのか)」をシビアに計算する必要があります。
家計が金利上昇に耐えられないなら固定化を検討する
「じゃあ、もう変動で借りちゃった人はどうにもならないの?」というと、そんなことはありません。
先ほどお伝えした「金利+1%になった時のシミュレーション」をしてみて、「もし本当に金利が上がったら、うちの家計は完全に破産する。繰上返済する現金もない」ということが明白なら、やはり家計を守るために「固定化(または一部固定)」を検討すべきです。
その場合は、「少し支払いがキツくなるけれど、将来の破綻を防ぐための保険料」だと割り切って、高い固定金利を受け入れる覚悟が必要になります。
変動・固定を選ぶときに避けたい3つの決め方
色々とシミュレーションや向き不向きをお話ししてきましたが、最後に「当時の私がやりかけて、今思うと絶対にNGだった決め方」を3つ共有させてください。
毎日忙しくて判断力が落ちていると、ついこういう「ラクな決め方」に逃げそうになるんですよね。本当に要注意です!
「みんな変動だから」
保育園のママ友との立ち話で「うち、ローンは変動にしたよー」と聞いたり、SNSで「今の時代、固定にするなんて情弱!」みたいな投稿を見たりすると、「えっ、じゃあうちも変動にしておけば間違いないのかな」と流されそうになりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
ママ友の家と我が家では、世帯収入も、毎月の貯金額も、親からの援助の有無も、子どもの習い事にかけるお金も全く違います。
「隣の芝生」の本当のお財布事情なんて誰も教えてくれないのに、住宅ローンという何千万円もの借金の形だけを「みんなと一緒」にするのは、あまりにも危険なギャンブルです。
「今一番金利が安いから」
これ、私が一番ハマりかけた罠です(笑)。
パンフレットに大きく書かれている「月々〇万円!」という、一番安い数字だけを見て「おっ、今の家賃より安いじゃん! これで決まり!」と飛びついてしまうこと。
住宅ローンは最長35年という、途方もなく長いお付き合いです。今の「目の前の安さ」だけを見て、将来やってくる「やんちゃボーイズの教育費ピーク」と「金利上昇」がバッティングした時の地獄のシナリオを想像しないのは、無防備すぎました。
「今後絶対に金利が上がる・下がるから」
「テレビで偉い人が『これからは金利上昇の時代だ!』って言ってたから、絶対固定にしなきゃ!」と焦ってしまうこと。逆に、「どうせ金利なんてまたすぐ下がるでしょ」とタカをくくって無計画に変動を選ぶこと。
プロの経済アナリストでさえ意見が真っ二つに割れる未来を、毎日夕飯の献立すら決めきれない私たちが完璧に予測できるわけがありません。
「未来の金利」を当てるゲームをするのではなく、「今の、そして未来の我が家の家計の耐久力」をベースに決めること。それが、一番確実で安全なルートだと私は確信しています。
まとめ|変動か固定かより「どちらのリスクなら取れるか」
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
毎日の家事や育児でヘトヘトな中、こんな難しいお金の数字と真剣に向き合おうとしているだけで、あなたは本当に立派です! 誰が何と言おうと、私が全力でハグして褒め称えたいくらいです。
結局のところ、変動金利にするか、固定金利にするか。
その正解は「今の金利」や「世の中の動き」の中にあるのではなく、「あなたの家計」の中にしかありません。
・金利が上がって支払いが数万円増えるリスク(変動金利)
・金利が上がらなくて、結果的に高い利息を払い続けるリスク(固定金利)
「どちらが絶対に得か」を探すのはもうやめましょう。
そうではなく、「我が家の家計なら、どちらの痛手(リスク)なら耐えられるか」「夜、金利のニュースを見ても、安心してスヤスヤ眠れるのはどちらか」を基準にしてみてください。
迷ったら、まずはネットの無料シミュレーターで「今の金利+1%」を計算し、ご自身のリアルな家計簿(未来の教育費込み)と照らし合わせてみる。
もし「+1%になったら完全に生活が破綻する!」と青ざめたなら、変動か固定かを悩む前に、物件の予算(借入額)そのものを下げることを本気でおすすめします。
完璧な金利予測なんて、しなくて大丈夫。
「がんばらずに、ちゃんと暮らす」ための第一歩として、まずはご夫婦で「毎月いくらまでなら、笑って払い続けられるか」を話し合ってみてくださいね。
この画面を閉じた後、あなたの心がスッと軽くなり、今日からの生活に少しでも安心感が生まれますように!