「子どもの進級準備でまとまったお金が必要かも。そうだ、いざという時のために積み立てていたNISAのお金を少し引き出そう!」
そう思い立って意気揚々と楽天証券のアプリを開いた数年前の私。しかし、画面を開いた瞬間にフリーズしました。
「えっ……引き出すボタンってどこにあるの?」
「積立を解除すれば銀行に振り込まれるってこと?」
毎日4歳と7歳のやんちゃ坊主たちの育児と終わらない家事に追われ、睡眠時間もギリギリ。ただでさえ頭が回っていない状態なのに、専門用語ばかりの証券口座の画面を前に、完全にパニックに陥りました。焦って「積立解除」だけをして、「よし、これで数日後には現金になるはず!」と盛大に勘違いをしたまま、通帳の残高が一向に増えずに青ざめたのも、今となっては痛い思い出です……。
「NISAのお金を引き出したいけど方法が分からない」
「売却ボタンを押したら、いつ銀行口座へ振り込まれるの?」
あの頃の私と同じように、初めてNISAを現金化しようとして迷子になっている方は多いのではないでしょうか?
長年コツコツ積み立てることは教わっても、「出口(現金化)」のやり方って意外と誰も教えてくれませんよね。
この記事では、「できるだけ“がんばらず”に、ちゃんと暮らす」がモットーの私が、かつての自分の痛い失敗体験も交えつつ、楽天証券でNISAを現金化して自分の銀行口座へ移すまでの全手順を分かりやすく解説します。
難しい証券用語は極力使わず、「いつ、どの操作をすれば自分のお金として使えるようになるのか」が分かるように整理しましたので、ぜひ一緒に確認していきましょう。
楽天証券のNISAを引き出すには「売却→出金」の2段階が必要
まず最初に、過去の私に一番声を大にして教えたい最大のポイントをお伝えしますね。
それは、楽天証券のNISA口座から「直接」普段使っている銀行口座へお金を引き出すことはできない、ということです。
NISAのお金を現金化して手元に持ってくるためには、必ず**「売却」と「出金」という2つのステップ**を踏む必要があります。
- 売却: NISAで保有している投資信託を売って、楽天証券の口座内に「現金」として戻す
- 出金: 楽天証券の口座内にある「現金」を、自分の銀行口座へ移す手続きをする
この全体の流れを知らないと、「売却したのに通帳の残高が増えない!」とパニックになってしまいます。(はい、過去の私です……)
「引き出す」と「売却」は何が違う?
銀行のATMでお金を引き出す感覚だと、「NISA口座からお金を引き出す」=「そのまま手元に現金がくる」と思ってしまいますよね。
でも、私たちがNISAで積み立てているのは「お金」そのものではなく、「投資信託」という金融商品です。
スーパーのポイントカードで例えると分かりやすいかもしれません。「5万円分のポイント」はそのままでは現金としてお財布には入りませんよね。一度ポイントを「お買い物券(現金)」に換えてから使う必要があります。
それと同じで、まずは持っている投資信託という商品を「売却(売る)」して現金に換える。その上で、その現金を自分の銀行口座へ「出金(送る)」するという順番になるのです。
積立設定を解除するだけでは現金にならない
これは私が実際にやってしまった最大の痛恨のミスなのですが……。
「お金が必要だからNISAをストップしよう!」と、毎月の「積立設定を解除(停止)」するだけで満足してしまったことがありました。
でも、積立設定を解除しただけでは、これまで積み立ててきた投資信託は売却されません。 ただ「来月からの新しい買い物をやめた」というだけで、過去に買った商品はそのままNISA口座の中に残り続けます。
当たり前ですが、売っていないので現金にはならず、当然銀行にも振り込まれません。
もし「今すぐ手元に現金が必要」なのだとしたら、積立を止めるだけでなく、すでに持っている商品を「売却」する操作が必要だということを、まずはしっかり覚えておいてくださいね。
楽天証券のNISAを売却する方法
では、具体的にどうやって投資信託を売却するのか。ここでは、楽天証券のスマートフォンサイト(またはアプリ)を使った基本的な流れを、当時の私の体験も交えながら解説していきますね。
操作画面は時期によって少しずつ変わる(これがまた初心者を混乱させるんですよね……)ので、執筆時点の最新の公式ガイドに基づいた基本のステップをご紹介します。
保有商品一覧から売却する商品を選ぶ
まずは、楽天証券にログインして、自分が現在保有している商品の一覧画面(「保有商品一覧」や「資産残高」などのメニュー)を開きます。
そこに、これまでコツコツ積み立ててきた投資信託の銘柄が並んでいますよね。
「うわぁ、こんなに増えてたんだ!」と少し感動する瞬間でもありますが、今回はここから必要な分を現金化するのが目的です。
一覧の中から、売却したい投資信託の銘柄を選び、「売却」ボタンをタップします。
全部売却するか一部売却するか決める
売却画面に進むと、「全部売却」するか、「一部売却」するかを選ぶ画面が出てきます。
私は最初、「お金が必要になったら、全部解約(全額売却)しなきゃいけないのかな?」と思い込んでいて、すごくもったいない気がしてためらっていました。
でも安心してください!NISAの投資信託は、必要な金額分だけ「一部売却」することができます。
例えば「子どもの塾の夏期講習代で10万円だけ必要」という場合は、「金額指定」を選んで「100,000円」と入力すれば、その分だけを売却し、残りはそのまま運用を続けることができます。
もちろん、「口数指定(持っている商品の単位で指定する)」という方法もありますが、金額で指定する方がパッと計算しやすくて圧倒的にラクなので、私はいつも「金額指定」を使っています。
売却注文を確認・確定する
売却する金額(または全部売却)を決めたら、あとは確認画面に進み、取引暗証番号を入力して「注文」を確定させます。
「本当に売ってしまっていいのかな……」と、最後の注文ボタンを押すときは少しドキドキしますよね。私も初めて売却ボタンを押すときは、手が震えました(笑)。
でも、間違えて全額売却したりしないよう、確認画面で「どの銘柄を」「いくら分」売却するのか、しっかり金額をチェックしてから確定ボタンを押せば大丈夫です。
これで第一段階の「売却注文」は完了です!……と言いたいところなのですが、実はここで「よし、終わった!あとは銀行に振り込まれるのを待つだけ!」と思ってしまうと、また過去の私と同じトラップに引っかかってしまうのです。
売却してからお金になるまでには「約定日」と「受渡日」がある
「よーし、売却注文できた!これで数日中には銀行にお金が入るはず!」
初めての売却注文を終えた私は、ホッと胸を撫で下ろして銀行アプリを毎日チェックし始めました。しかし、3日経っても5日経っても、通帳の残高は1円も増えません。
「え、なんで!?もしかして操作を間違えてお金が消えちゃった!?」
夜中に子どもたちが寝静まった後、真っ青になって楽天証券のアプリを開き直したのを今でも鮮明に覚えています。
実はここが、初心者にとって最大のトラップなんです。投資信託は、「売却注文をした日」=「すぐにお金がもらえる日」ではありません。
証券口座からお金を引き出すためには、絶対に知っておかなければならない「2つの重要な日」があります。それが**「約定日(やくじょうび)」と「受渡日(うけわたしび)」**です。
漢字が並ぶと難しそうに見えますが、ネットショッピングに例えるとすごく簡単なので安心してくださいね。
売却注文をした日=売却完了日ではない
投資信託の売買では、注文ボタンを押した瞬間に取引が完了するわけではありません。
- 注文日: 「この商品を売ってください」と楽天証券にお願いした日(ネットショッピングで「注文ボタン」を押した日)
- 約定日: 売却の値段が決まり、取引が正式に成立した日(お店側が「注文を承りました!」と確定した日)
- 受渡日: 実際に売却代金が手元に入る日(商品のお金が自分の手元に届く日)
私たちがスーパーで大根を買うときは、レジでお金を払えばその場ですぐに大根が手に入りますよね。でも投資信託の場合は、注文日・約定日・受渡日の間に、数日間の「タイムラグ」が発生する仕組みになっています。
あの日の私が「お金が消えた!」と勘違いしてしまったのは、まだこの「受渡日」が来ていないのに、焦って銀行残高を探していたからでした。
受渡日は投資信託によって違う
「じゃあ、受渡日は注文してから何日後なの?」と思いますよね。
これがまたややこしいのですが、「何日後にお金になるか」は、売却する投資信託のファンド(商品)によって違うんです。
たとえば、日本の株だけを集めた投資信託と、アメリカなど海外の株を集めた投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、全世界株式(オール・カントリー)など)では、ルールが異なります。
海外のファンドは、時差があったり、海外の祝日が絡んだりするため、日本の商品よりも約定日や受渡日が遅くなるのが一般的です。
「友だちは3日で現金になったって言ってたのに、私は5日経ってもならない!」ということが普通に起こります。一律で「○日で現金化できる」とは言えないんですね。
自分が持っている投資信託の受渡日がいつになるのかは、楽天証券の画面上で、そのファンドの「目論見書(商品の説明書のようなもの)」や詳細ページにある「受渡日」の欄を見れば確認できます。
「すぐにお金が必要なのに間に合わない!」と私のようにパニックにならないためにも、注文画面で「受渡日」がいつになっているかを必ずチェックする癖をつけておきましょう。
受渡日になったら楽天証券から銀行口座へ出金する
さて、待ちに待った受渡日がやってきました!
「受渡日になったら、いよいよ楽天銀行(や登録している銀行)にチャリン!と振り込まれるぞ〜!」
……と当時の私はワクワクしながら銀行アプリを開きました。しかし、またしても残高は変わっていません。
「受渡日って書いてあったのに、嘘つきー!!」と、半泣きで楽天証券のサポートページを血眼になって検索しました。
ここで、冒頭でお話しした「2つのステップ(売却→出金)」を思い出してください。そう、受渡日が来ても、まだゴールではないのです。
売却代金はまず楽天証券口座側で扱われる
受渡日になると、売却したお金はどこに行くのか?
答えは、あなたの普段使っている銀行口座ではなく、**「楽天証券の中にある、あなたのお財布(証券口座の預り金)」**に入ります。
楽天証券の画面を開いて、「預り金(あるいは買付可能額)」という項目を見てみてください。そこに、売却した金額がチャージされたように入っているはずです。
お金は無事に現金化されているのですが、まだ楽天証券というお店の中にある状態。これを自分のお財布(銀行口座)に移すためには、自分で「出金」という操作をしなければならないのです。
(※楽天銀行との連携サービスであるマネーブリッジの「自動入出金(スイープ)」を設定している場合は、自動的に楽天銀行へ資金が移動することもありますが、基本的な流れとしては「証券口座→銀行口座」の移動が必要になると覚えておいてくださいね。)
楽天証券から出金先指定口座へ出金する
楽天証券の口座に入ったお金を確認したら、最後の仕上げです。自分の銀行口座へ出金する操作を行いましょう。
スマホサイトなら、「マイメニュー」などから「出金」の項目を選びます。
あらかじめ登録しておいた銀行口座(出金先指定口座)が表示されるので、そこへ引き出したい金額を入力して確定します。ここまできて、ようやく「銀行へお金を送る手続き」が完了したことになります。
初めてのときは「出金ってどこからやるの!?」と迷子になりがちですが、一度やってしまえば、ネットバンキングで振り込みをするのと同じくらい簡単ですよ。
銀行口座への着金日は出金方法によって異なる
ここで最後の注意点です。
「出金指示を出したら、今日の午後にはATMで引き出せるよね?」と期待してしまいますが、ここでも少し時間がかかる場合があります。
楽天証券の出金方法には、大きく分けて「通常出金」と、対象の金融機関であれば即時にお金が移動する「リアルタイム出金」(またはマネーブリッジを利用した楽天銀行への出金)などがあります。
利用している銀行や、出金の手続きをした時間帯(平日の午前中なのか、夜間や土日なのか)によって、当日中にお金が振り込まれる(着金する)場合もあれば、翌営業日やそれ以降になる場合もあります。
「売却してから実際にお金が使えるようになるまで、なんでこんなに色々あるの……」と、当時の私は本当に疲れ果ててしまいました。
「楽天証券で売却したお金はどこへ?入金されるまでの日数」という別記事で、出金方法による着金日の違いや、「お金が迷子になった!」と思ったときの詳しい探し方を解説していますので、もし今、「受渡日は過ぎたのにお金が見当たらない」と焦っている方は、そちらも合わせて読んでみてくださいね。
NISAは全部売らずに一部だけ引き出せる?
「よし、引き出し方の手順は分かった!でも……」
いざ売却しようとしたとき、当時の私が一番躊躇したのは「せっかくここまでコツコツ育ててきたのに、全部売らなきゃダメなの?もったいない……」ということでした。
子どものお稽古ごとの初期費用などで「数万円だけ」欲しいのに、持っている何十万円分もの投資信託を全額解約しなければならないとしたら、なんだかすごく損した気分になりますよね。
結論から言うと、NISAは必要な分だけ「一部売却」できるので安心してください!
必要な金額だけ売却する方法もある
前の方でも少し触れましたが、投資信託は「全部売却」だけでなく、「一部売却(金額指定・口数指定)」が可能です。
私はこれを、「畑で育てた野菜の収穫」みたいなものだと考えています。
畑全体(保有している投資信託全体)を更地にする必要はなく、「今日の夕飯に必要な大根を1本だけ収穫する(必要な金額だけ一部売却する)」ことができるんです。残りの野菜は、そのまま畑で育て続ければ、また大きく育ってくれるかもしれません。
「5万円だけ必要」なら、売却画面で「金額指定:50,000円」と入力すればOK。残りの資金は、引き続きNISA口座の中で運用され続けます。
「教育費として今年必要な分だけ」「車検代の足しにする分だけ」など、その時の暮らしの状況に合わせて必要な分だけを引き出せる柔軟性が、NISAの本当にありがたいところだなと実感しています。
売却しても積立設定は別なので注意
ここでもう一つ、私が過去に混乱した「トラップ」についてお話しさせてくださいね。
「必要な分だけ売却できた!これで一安心」と思って放置していると、翌月も当たり前のように銀行口座からNISAの積立金が引き落とされて「えっ!」となることがあります。
最初の章で、「積立設定を解除しただけでは売却されない」とお伝えしましたが、その逆も同じです。
**「一部を売却したからといって、毎月の積立設定が自動的に止まるわけではない」**のです。
「売却」と「毎月の積立設定」は、楽天証券のシステム上、まったく別のスイッチになっています。
もし、「今は家計が厳しくて、お金を引き出したい上に、来月からの積立も一旦ストップ(または減額)したい」という場合は、
- 保有している商品を「売却」する
- 積立設定の画面から「解除」または「金額変更」をする
という2つの操作を両方とも行う必要があることを忘れないでくださいね。
(私はこれを忘れていて、出金して一息ついた翌月に、容赦なくカードから積立分が引き落とされて白目になったことがあります……)
NISAを売却すると税金や非課税枠はどうなる?
現金化の手順が分かってくると、次に気になるのが「お金に関するルール」ですよね。
「売ったお金から税金をごっそり引かれちゃうの?」
「一度売ったら、せっかくの非課税枠が消えてもったいないんじゃない?」
私も最初は、税金や制度のことがよく分からなくて「とにかく売ったら損する気がする!」と怯えていました。でも、ここを正しく知っておけば、必要なときに罪悪感なく引き出せるようになりますよ。
NISA口座内の利益は基本的に非課税
まず大前提として、NISA口座で運用して出た「利益」には税金がかかりません。(※これがNISA最大のメリットですよね!)
通常の証券口座(特定口座など)で投資信託を売って利益が出た場合、約20%の税金が差し引かれます。例えば10万円の利益が出たら、約2万円も税金で持っていかれてしまうんです。
でも、NISA口座で売却した場合は、この税金がゼロ。 利益の10万円はそのまま自分のものとして受け取ることができます。
「育児や家事をがんばって節約したお金でコツコツ積み立てたんだから、1円たりとも無駄にしたくない!」という主婦の執念(?)を裏切らない、本当に心強い制度です。
新NISAでは売却後の非課税保有限度額を再利用できる
そして、2024年から始まった「新NISA」の素晴らしいところがもう一つあります。
それは、**「売却して空いた分の非課税枠(保有限度額)が、翌年に復活する(再利用できる)」**という点です。
例えば、車を買い替えるために新NISAで運用していた商品を100万円分(※買った時の金額ベース)売却したとします。すると、その年のうちは枠はそのままですが、翌年になると「あ、100万円分の枠が空いたね」ということで、その枠を再び非課税の投資に使えるようになるんです。
昔のNISA(旧つみたてNISAや旧一般NISA)では、一度売却してしまうと、その枠は二度と復活しませんでした。だから「売ったら枠がもったいない!」と抱え込みがちだったのですが、新NISAになってからは「必要なら一度引き出して、また家計に余裕ができたら自分のペースで枠を再利用すればいいや」と、すごく身軽に考えられるようになりました。
「完璧じゃなくていい、うまくまわる暮らしを。」という私のモットーに、すごくフィットした制度だなと思っています。
※ただし、「年間の投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)」は売却してもその年には復活しません。「翌年以降に、一生涯の総枠(1800万円)の一部として復活する」という点だけ、少し頭の片隅に置いておいてくださいね。(詳細なルールは金融庁の公式サイトでも確認できますよ)
楽天証券でNISAを売却したのに入金されないときの確認ポイント
「よし、今度こそ手順は完璧!売却もしたし、出金もした!……あれ?やっぱり銀行の残高が増えてない!!」
もしあなたが今、過去の私と同じようにスマホを握りしめながらパニックになりかけているとしたら、まずは深呼吸してください。大丈夫です、あなたの大切なお金が突然消えてなくなるようなことはありません。
「入金されない!」と焦ったときは、ここまでに解説してきた「タイムラグ」のどこかで引っかかっている可能性がほとんどです。落ち着いて、以下の4つのポイントを順番に確認してみましょう。
まだ約定していない
「売却ボタンを押したのに!」と思っても、まだ「約定日」を迎えていない場合は、もちろんお金にはなりません。
特に、海外の株式に投資するような投資信託(eMAXIS Slim 米国株式や全世界株式など)の場合、注文してから約定するまでに1〜2営業日かかることが一般的です。
土日や祝日を挟んだり、投資先の国の祝日(アメリカの休場日など)が重なったりすると、さらに約定が遅れることもあります。「注文した日が金曜日の夜だった」なんて場合は、週明けまで動きがないことも多いので、まずは「約定したかどうか」を注文履歴から確認してみてくださいね。
まだ受渡日になっていない
約定が無事に終わっていても、次に立ちはだかるのが「受渡日」の壁です。
売却の値段が決まった(約定した)からといって、その瞬間に楽天証券の口座にお金が入るわけではありません。
商品にもよりますが、約定日からさらに数日(例えば4〜5営業日後など)経って、ようやく「受渡日」を迎えます。この受渡日が来るまでは、楽天証券の口座内の「現金(預り金)」としても反映されないのです。
「まだかな、まだかな」と焦る気持ちは痛いほど分かりますが、自分が売却した商品の受渡日が「いつ」になっているか、もう一度確認してみてくださいね。
楽天証券口座には反映されているが銀行へ出金していない
これが、当時の私が一番引っかかったトラップです。
「受渡日が過ぎた!よーし!」と銀行のアプリを開いても、お金は入っていません。なぜなら、お金は「楽天証券の口座(預り金)」の中にあるからです。
受渡日が過ぎたら、楽天証券にログインして「出金」の操作をしなければ、あなたの銀行口座へはお金が移動しません。(※自動入出金設定をしている場合を除きます)
「売却しただけで満足して、出金手続きを忘れていないか?」をチェックしてみましょう。
出金指定日がまだ来ていない
「ちゃんと出金手続きもしたのに、銀行に入ってない!」という場合は、出金の方法と時間帯によって「着金日(実際にお金が振り込まれる日)」がズレている可能性があります。
例えば、平日の15時以降や土日祝日に「通常出金」の手続きをした場合、銀行口座にお金が振り込まれるのは「翌営業日」や「翌々営業日」になります。
「今日の夜に出金ボタンを押したから、明日の朝イチでATMで下ろそう!」と思っても、まだ振り込まれていないことがあるんです。
これらの「お金がどこにあるのか分からない!」「いつ入金されるの?」という具体的な確認方法や探し方については、さらに詳しく解説した関連記事「[楽天証券で売却したお金はどこへ?入金されるまでの日数]」にまとめています。
どうしてもお金が見つからなくて不安な方は、こちらの記事を見ながら一緒に探してみてくださいね。
楽天証券のNISAを現金化するときは「いつ必要か」から逆算しよう
ここまで、「楽天証券のNISAを引き出して現金化するまでの流れ」を一緒に見てきました。長丁場、本当にお疲れ様でした!
過去の私のように、「NISAの積立をやめれば現金になる」「売却ボタンを押せば、明日には銀行に振り込まれる」と思い込んでいると、いざという時に「お金が下ろせない!」と本当に焦ってしまいます。
今回のまとめとして、ぜひ覚えておいてほしいのは以下の3つです。
- NISAのお金を引き出すには「売却」して「出金」する2ステップが必要
- 売却注文をしてから楽天証券の口座にお金が入るまで(受渡日)には数日かかる
- 楽天証券から銀行口座へ出金して着金するまでにも時間がかかる
つまり、「今すぐ現金が必要!」と思ってから慌てて手続きをしても、実際に手元でお金が使えるようになるまでには、早くても数日〜1週間程度はかかってしまうということです。
だからこそ、もし「来月の頭には子どもの学費の引き落としがある」「来週、家の更新料を払わなきゃいけない」など、お金を使う日が決まっている場合は、「いつ必要なのか」から逆算して、かなり余裕を持って売却の手続きを始めることが大切です。
NISAは、長期でコツコツ増やすための素晴らしい仕組みですが、「お金が引き出せない」わけでは決してありません。必要な金額だけを一部売却することもできますし、ルールさえ知っていれば、いつでも柔軟に現金化できる心強い味方です。
「完璧じゃなくていい、うまくまわる暮らしを。」
家計がピンチのときは無理せずNISAに頼って、また余裕ができたら少しずつ積み立てを再開すればいいんです。
この記事が、かつての私のように「NISAの出口」で迷子になっている方の不安を少しでも軽くし、安心して「お金が必要なとき」を迎えられる手助けになれば嬉しいです!